ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2018-06

[豪ドル円]レンジの下限で下げ止まる

(豪ドル円日足)


早朝に米中貿易戦争激化への懸念から豪ドル円は82円から81円ミドルに下落。
その後公開されたRBA議事要旨では強い経済成長を予測するなど利上げに悲観的な見方が後退したことから豪ドルが買われる場面も見られた。しかし、日経平均株価だけではなく上海総合指数が大幅下落となったことでリスクオフの動きから豪ドル円の売りが再び強まり80円63銭まで下落。このレベルは今年三月から始まったレンジの下限でもあり下げ止まった。その後は買い戻しの動きもあり81円前半に押し戻されて引けている。
貿易摩擦への懸念は残る一方で、寧ろ豪州にとっては有利に働く面もあり豪ドル売りも限定的とみる。
レンジの下限で下げ止まったことで一先ず底打ちの可能性から押し目買いを入れてみたい。

豪ドル円予想レンジ:81円80銭~81円00銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[全般]米中貿易摩擦拡大でリスクオフ

米国が中国に対して新たに2000億ドル分の輸入品に関税を検討するとの報道で一気にリスクオフムードが高まった。
昨日の東京市場では早朝にトランプ大統領が「中国に対して一段の措置をとる必要」「USTRに更に2000億ドルの中国製品を確認するよう指示」などの発言から米中貿易摩擦拡大への懸念が拡大。市場は一気にリスクオフムードが高まると円が全面高となった。
日経平均株価の下落だけではなく上海総合指数が節目とされていた3000を割り込む大幅安となった。
ドル円は110円台を割り込むと損切りを巻き込みながら109円55銭まで下落。ユーロ円を中心にクロス円も全面安となった。
欧州市場ではユーロ安が更に進行。ドラギ総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことでユーロは対ドル対円で更に売りが加速。各国株式市場も下落するなどリスクオフの円高とユーロ安、そしてドル高が同時に進行した。
NY市場でも米中貿易摩擦への懸念からNYダウが一時420ドル下落するなどリスクオフムードが高まった。
ただ、ナスダックやS&Pは比較的落ち着いた動きがみられるなど米中貿易摩擦は最終的に落としどころを探るとの見方もある。
北朝鮮が三度目の訪中をした直後にトランプ大統領が中国への追加関税を発表するなど脅しとも捉えられる。米中の交渉は継続しているということからNY市場も後半にかけて下げ幅を縮小するとドル円クロス円も買い戻しの動きが強まった。
対中国制裁が発動される7月6日まで両国の報復的な貿易戦争はまだ続きそうだが、一先ず最初のショックは後退。目先はもみ合い状態に入る可能性が高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]上昇チャネルの中のもみ合い

(米ドル円4時間足)


早朝に大阪で大型地震が発生したことを受けリスク回避の円買いが強まりドル円は薄商いの中で20銭程度下落。国内のリスクにも拘らず円買いに動くのは反射的なものとみられ、直ぐに買い戻しが入った。しかし、東京市場が始まると米中貿易摩擦への懸念も重なり再び円高が進みドル円は110円30銭まで下落。しかし、引けにかけて徐々に買い戻しが入ると110円61銭まで買い戻された。
その後欧米市場でドル円は110円ミドルを挟んで動意の乏しい動きが続いた。
5月下旬から始まった上昇チャネルは継続しておりいずれ111円を上抜くとみるが目先は材料難の中で110円台での攻防が続くとみる。
110円前半では買いを仕込んでおきたい。

ドル円予想レンジ:110円90銭~110円30銭(61.8%)

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[ユーロ円]下落の巻き戻し

(ユーロ円時間足)


先週のECB理事会で利上げへの慎重な見方が示されたことからユーロ円は127円71銭まで下落。その後買い戻しが入り128円ミドル付近で引けてきた。
週明け東京市場では米中貿易摩擦への懸念からユーロ円は売りでスタート。大阪の大規模地震による影響もあり日経平均株価が下落したことから円買いも進み127円82銭まで下落。
ドイツのCSU党首であるホルスト・ゼーホーファー内相が6月中にEU各国と難民流入の抑制策をまとめなければ7月上旬から一部の難民入国を拒否するとしたことでメルケル連立政権への懸念が広がった。
しかし、今のところユーロへの影響は限定的となっており、目先はユーロ急落に対する巻き戻しの買いが強まるとみる。
当面は127円後半を底に半値戻しの129円付近までの戻しを狙いたい。

ユーロ円予想レンジ:129円00銭(50%)~128円10銭

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[豪ドル円]雲の下限下回る

(豪ドル円日足)


東京市場では朝方の大阪大規模地震の影響や米中貿易摩擦への懸念などからリスク回避の円買いが強まり豪ドル円は82円04銭まで下落。その後は買い戻しが入り82円40銭付近まで上昇したものの欧州市場で再び下落に転じた。
NY市場ではNYダウが5日連続で下落したこともあり81円89銭まで売り込まれた。
その後は82円台を回復して引けたものの上値の重い展開が続いている。
サポートとみられていた一目の雲の下限をNY終値で下回ったことから今日も売られやすい展開が予想される。
今日の東京時間に発表されるRBA議事要旨では利上げに関して否定的な見方が改めて確認されるようなら一段の豪ドル売りが強まる可能性が高い。
ただ、84円ミドルから81円のレンジ相場から離れることはないとみており、81円ミドルから下は買いを入れておきたい。

豪ドル円予想レンジ:82円30銭~81円50銭(BB下限)

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[全般]動意乏しく狭い値動き

先週の相次ぐビッグイベントが終了したことで株や債券、そして為替市場は動意の乏しい動きが続いている。
週明け東京市場では先週末に米中貿易摩擦が報復の連鎖の様相を呈してきたことから株価が下落。また、早朝に大阪北部で大型地震が発生したこともありリスクオフの動きからドル円クロス円伴に上値の重い展開で始まった。
しかし、欧州市場が始まったところでポジションの巻き戻しも入りドル円は110円30銭付近から110円60銭付近に上昇。クロス円の買いも同時に強まった。
先週の日銀会合では緩和政策継続姿勢が改めて確認されたことでドルやユーロに対しては下げたところで買いが入りやすい地合いとなっている。
ただ、移民を巡りドイツ・メルケル首相とCSUゼ―ホーファー党首との溝が連立政権への不信感へと広がり一時ユーロ売りが強まる場面も見られた。

NY市場ではNYダウが5日続落となるなど株式市場全般に米中貿易摩擦への懸念が燻るものの、全般に様子見気分の強い相場展開がみれらた。
米長期金利も前日とほぼ変わらず2.9%台前半でのもみ合いが続くなかで原油価格が底堅い動きとなり株価の下支え要因となった。
今週は特に目立った経済指標の発表やイベントが少なく動意の乏しい相場展開が続くとみられる。
ただ、静かな相場だからこそ徐々に日銀とECB、そしてFRBとの金融政策の違いが相場に影響を及ぼし始めるとみている。

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[米ドル円]日米欧金融政策の違いから円安地合いへ

(米ドル円週足)

USD_JPY_20180618_syuashi.jpg

先週行われた日米欧金融政策会合ではFRBが最も利上げに積極的でECBは慎重な姿勢が示される一方で日銀はこれまでの消極的な姿勢を崩さなかった。結果、円は対ドル対ユーロでも売りが先行しやすい状況であることが改めて確認された。
ただ、米中貿易摩擦への懸念が燻ることから一方向に円安が進む地合いではなく、一時的にリスク回避の円買いに振れる場面も見られそうだ。
金融政策の違いによる円安の流れに変化はなく下振れがあればそれは押し目買いのチャンスとみてよいだろう。
上値目途としてはドル円は5月21日に付けた高値111円40銭から半値戻しであり週足ボリンジャーバンドの上限の位置する111円60銭付近が強いレジスタンスとして意識されそうだ。

今週のドル円予想レンジ:111円60銭(BB上限、50.0%)~109円80銭

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[ユーロ米ドル/ユーロ円]日欧金融政策の違いから買いチャンス

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ円日足)


先週行われたECB理事会では資産買い入れを年内で終了することが決定された。
ある程度予想されてはいたがこの発表でユーロ買いが先行。しかし、利上げに関しては少なくとも来年の夏までは行わないことが伝わるとユーロは急落。
市場は資産買い入れが終了した半年後には利上げに動くといった期待が失望売りに繋がったとみられる。
ユーロは対ドルで300ポイント余り下落。
対円でも損切りを巻き込みながら高値から2円50銭余り下落した。
対ドルでみるとユーロドルは5月28日に付けた安値1.1510ドルの手前の1.15ドルミドルで下げ止まりこのまま底値を付けた可能性もある。
反対に1.15ドルをクリアに下回るようならユーロの一段の下落に拍車がかかることになるかもしれない。
ただ、日欧金融政策の違いによる円売りが強まる中でユーロ円の下値は限定的とみる。
ユーロ円は中長期で上昇トレンドが始まるとみており損切りは127円ミドル付近に置き128円付近で買いを入れていきたい。

今週のユーロ円予想レンジ:130円10銭~127円50銭(50.0%)

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[豪ドル円]RBA議事要旨で豪ドル反発も

(豪ドル円日足)

AUD_JPY_20180618_hiashi.jpg

先週は米朝首脳会談への期待からリスクオンによる豪ドル円の買いが先行。
しかし、FOMC会合を機に対ドルでの豪ドル売りが強まるなかで、米中貿易摩擦への懸念が拡大したことが豪ドル円売りを促した。
それでも一目の雲の下限でもありフィボナッチ61.8%戻しとなる82円手前で一先ず下げ止まりを見せた。
今週はRBA議事要旨が公開され注目。
既に緩和政策継続が示されており改めてこの内容で売りが強まる可能性は低い。寧ろ利下げ終了や利上げを示唆する内容が少しでもみられるようなら反転のきっかけになりそうだ。
ただ、82円を割り込みボリンジャーバンドの下限の位置する81円70銭を下抜くようなら81円のレンジの下限を再度試しにいく可能性が高い。

豪ドル円予想レンジ:84円00銭(6月14日高値)~82円00銭(61.8%)

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[全般]イベント終了でリスクオン

先週はG7や米朝首脳会談、そして日米欧金融政策会合などビッグイベント目白押しとなり神経質な展開となった。今週はこれらのイベント終了によるリスクオンが徐々に強まるとみている。
G7サミット首脳宣言をトランプ大統領が承認しなかったことから週明け東京市場でドル円は上値の重い展開で始まった。しかし、米朝首脳会談を控え楽観的な見方が進む中でリスクオンの動きからクロス円全般に買いが先行。ドル円も110円台を回復すると更に上昇が加速し110円後半まで上がった。
その後開かれたFOMC会合では予想通り0.25%の政策金利を引き上げると同時に年内の利上げ見通しが3回から4回へと引き上げられドル円は110円85銭の高値を更新。
しかし、米中貿易摩擦への警戒感からNY株式市場が下落するとドル円も下落に転じた。
注目のECB理事会では年内に資産買い入れを終了することが伝わるとユーロ買いで反応。しかし、少なくとも来夏までは利上げを据え置くとの報道でユーロは下落に転じた。
また、同時刻に発表された米5月小売売上高やその他の米経済指標が予想を上回る好調な結果を示したことでドル高も重なりユーロは大きく下落。ユーロ円を中心にクロス円が全面安となった。ただ、ドルの上昇速度がそれらを上回りドル円は110円後半まで上昇。
週末に開かれた日銀会合で緩和政策を今後も継続することが改めて示されたことからドル円は110円90銭の高値を更新。
ただ、米中貿易摩擦への懸念が高まる中で円の買い戻しが強まるなど不安材料も燻る。
週初上昇して始まったクロス円は週末には押し戻されてほぼ往って来い。
円はニュートラルとなりユーロやポンドが売られたことで結果的にドルが全面高の展開となった。
<日米欧金融政策の方向性>
先週の日米欧金融政策会合により各国の金融政策の方向性が明確となった。
FRBの利上げ基調は加速する一方でECBは利上げには慎重な姿勢を示した。
日銀はこれまでと同様に緩和政策継続姿勢を崩さなかったことで円は対ドル対ユーロで売られやすい地合いは継続。
多くのビッグイベントが終了したこともリスクオンの円安を促すことになりそうだ。

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[米ドル円]日銀政策会合で円安へ

(米ドル円日足)


ECB理事会では利上げに関して慎重な姿勢が示されたことからユーロ円を中心にクロス円の売りが進んだ。一方、米5月小売売上高など好調な米経済指標の結果を受けドル高が進むとドル円は徐々に底値を切り上げ110円70銭付近に上昇。
そのまま高値圏での引けとなった。
今日は日銀政策会合が開かれるがこれまでと同様に緩和継続姿勢が改めて確認されるとみられる。ECBやFRBの金融政策の違いからドル円クロス円ともに買いを入れやすくなる。
フィボナッチ61.8%戻しとなる110円80銭が目先のレジスタンスとなる。
日銀会合後に日米金利差拡大を見込んだ買いが入るようならボリンジャーバンドの上限となる111円25銭付近が次のターゲットになる。

ドル円予想レンジ:111円25銭(BB上限)~110円30銭

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[ユーロ米ドル]1.15ドルがクルーシャルポイント

(ユーロ米ドル週足)


昨日の欧州時間に開かれたECB理事会では資産買い入れ終了時期を12月末で終了すると発表。10月から12月は買い入れ額を現行の月200億ユーロから月150億ユーロに減額するとした。発表後ユーロドルは1.18ドルミドルに上昇。
しかし、保有債券の償還元本は再投資するとしイタリアなどへの配慮がみられた。
また、利上げ時期に関しては少なくとも来年夏までは据え置くとしたこともハト派的と捉えられユーロは一気に下落に転じた。
結局戻りがほとんど見られないまま1.16ドルを下回り1.15ドル後半まで下落が続きそのまま安値圏での引けとなっている。
やや売られ過ぎの感もあるが、1.15ドル付近は週足ローソクチャートを見るとボリンジャーバンドの下限でバンドウォークが続いていることから今日も下落基調は継続とみる。
ただ、昨日から売られ過ぎの感もあり一旦底値を確認すると大きく反発する可能性が高い。
目先は5月29日に付けた安値1.1510ドル付近で下げ止まるようなら買いを入れていきたい。
このレベルを下回るようならフィボナッチ50.0%戻しとなる1.1450ドルが次のサポートになる。

ユーロドル予想レンジ:1.1650~1.1510(5月29日安値)

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[豪ドル円]雲の下限がサポート

(豪ドル円日足)


FOMC会合後、豪ドル円の売りが徐々に高まる中で東京時間に発表された中国5月小売売上高と5月鉱工業生産が予想を下回ったことも上値を重くした。
また、ECB理事会後にユーロ円が一気に下落したことを受け豪ドル円もつられ安となった。
結局買い戻しがほとんど見られず豪ドル円は82円61銭の安値付近で引けている。
豪州の景気自体は堅調な地合いを示しており、いずれ上昇に向かうとみている。
4月以来、豪ドル円は一目の雲の下限や上限に沿った動きが目立つ。
雲の下限の位置する82円30銭付近はフィボナッチ61.8%のレベルでもあり強いサポートとして意識される。
日銀会合で円安が進む可能性が高く、FOMC会合前にこのレベル付近まで下げるようなら豪ドル買いを入れておきたい。

豪ドル円予想レンジ:83円30銭~82円30銭(61.8%、雲の下限)

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[全般]ECB理事会後ドル高が円高を上回る

昨日開かれたECB理事会では年内で量的緩和終了が示されたが全般に予想されたほどタカ派的ではなかったことからユーロは急落。ドル全面高となりクロス円の売りが強まった。
昨日の東京市場では前日のFOMC会合でタカ派的な内容となったものの株価が軟調な地合いで推移したことからドル円も上値の重い展開となった。
欧州市場ではECB理事会を控え慎重な動きのなか英国5月小売売上高指数が予想を上回るとポンドが上昇。ユーロに手が出ない分だけポンドに投機筋の動きが集まった。
注目のECB理事会では年内でQEの終了が示されたことで発表直後ユーロは上昇。しかし、利上げに関しては慎重な姿勢が示されたことを市場はハト派と受け止めたことでユーロは一気に下落に転じた。
また、同時に発表された米5月小売売上高が0.8%と予想の0.4%を大きく上回ったことからドル買いが進みユーロ売りを加速させた。
結局クロス円の売りが円買いを促すと同時にドル高がそれ以上に進んだことでドル円は底堅い動きが続いた。
FOMC会合では積極的な利上げが示されたのに対してECB理事会では貿易摩擦やイタリア政治リスクなどを背景に利上げに関しては慎重な見方を示すなど政策に温度差がみられた。
今日は日銀政策会合が開かれるが当面緩和政策の継続が予想されることからドルやユーロに対して円安が進みやすい地合いとなる。
クロス円が大きく下落しただけに買いのチャンスと考える。

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[米ドル円]ECB理事会後はイベントリスク後退

(米ドル円2時間足)


米朝首脳会談も一先ず無難に終了したことからドル円は底堅い動きでスタート。欧州市場にかけてドル円は110円71銭まで買いが進んだ。
その後はFOMC会合を控え利食い売りなども散見され110円34銭まで押し戻された。
FOMC会合ではドット・チャートの年内利上げ見通しが3回から4回に引き上がれられたことでドルは全面高。GDPやインフレ見通しも引き上げられるなど予想以上にタカ派的な内容となった。しかし、その後、米中貿易摩擦への懸念の高まりからドルの巻き戻しが入りドル円は110円30銭まで下落。NY株式市場が三指数ともに下落したこともドル円を押し下げた。
今日はECB理事会が開かれるが、それまでに一段のポジション調整が入る可能性もある。
しかし、最終的にFRBの利上げ期待の高まりからドルは底堅い動きが予想される。
NY株式市場も一先ず下落したものの、これだけ利上げ期待が高まった割に下げは限定的。寧ろ好調な米経済を背景に再び上昇が始まる可能性が高い。
110円を割り込むようなら押し目買いを入れておきたい。

ドル円予想レンジ:110円80銭~110円00銭(50.0%)

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[ユーロ米ドル]ECB理事会でユーロ反落も

(ユーロ米ドル日足)


昨日の欧州時間に発表されたユーロ圏4月鉱工業生産が-0.9%と予想の-0.7%よりも悪化。市場はFOMC会合を控えていることからほとんど反応は見られなかった。
寧ろFOMC会合前にドル売りの動きが強まるとユーロドルの買いが強まりNY市場でユーロドルは1.1792ドルまで上昇。
FOMC会合で年内利上げ回数の予想が引き上げられたことでドルが全面高となりユーロドルは1.1725ドルまで下落した。
しかし、米中貿易摩擦への懸念が広がりドル売りが強まるとユーロは反転。下落前の高値を上回り1.1803ドルまで上昇。そのまま高値圏での引けとなった。
本日開かれるECB理事会では年内にもQE終了の議論がされるとみられ、実際にその道筋が示されるようなら発表後一段のユーロ買いが強まるとみる。
ただ、既に大分織り込まれていることや欧州景気の減速懸念、イタリア政治リスクなどもあり最終的にポジションの巻き戻しが入る可能性が高い。
6月7日に付けた高値1.1840ドルからボリンジャーバンドの上限が位置する1.1865ドル付近では売りを出しておきたい。

ユーロドル予想レンジ:1.1840(6月7日高値)~1.1720(BB中心線、38.2%)

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[豪ドル円]短期的にダブルトップ

(豪ドル円時間足)


豪ドル円は84円ミドルのレンジ上限を意識した動きが続いている。
米朝首脳会談が終了しリスクオンの動きが漂う中で豪ドル円は東京からNY市場にかけて底堅い動きで推移。FOMC会合前にはこの日の高値となる83円99銭まで上昇した。しかし、FOMC会合後に豪ドル円は83円45銭まで一気に下落するなどドル円の上昇に対して豪ドル売りの勢いが上回った。
その後は買い戻しも見られたが上値の重い展開が続いている。
昨日はRBAロウ総裁が「利上げはまだ先の話」と発言するなど、当面緩和政策が継続されるとみられる。
今日の東京時間には豪州5月雇用統計、中国5月小売売上高、中国5月鉱工業生産の指標が発表される。
短期的に84円付近を天井にダブルトップ気味に下落に転じており、売り材料に反応しやすくなっている。
指標の結果次第では一段の下値トライが予想されるが最終的に豪ドル円はレンジの上限となる84円ミドルを上抜いていくとみており短期取引に徹したい。

豪ドル円予想レンジ:83円80銭~83円20銭(61.8%)

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[全般]FOMC会合からECB理事会へ

本日未明に開かれたFOMC会合では年内利上げ見通しが3回から4回に引き上げられたことでドルは全面高。しかし、その後は元のレベルに押し戻されるなど往って来い。本日開かれるECB理事会を控えポジション調整の動きがもう一段強まる可能性があるが、その後はイベントリスク後退で円安が期待できそうだ。
昨日の東京市場では前日の米朝首脳会談が一先ず終了したことから安心感が広がる中で円売りが先行。欧州市場にかけてドル円は110円71銭まで買われたが、その後はFOMC会合を控えドル売りの動きが強まった。
NY時間に発表された米5月PPIが前年比で3.1%と予想の2.8%を上回るなど6年4か月ぶりの高水準となった。しかし、その後のFOMC会合を控え反応も限定的。
そのFOMC会合では政策金利を予想通り0.25%引き上げ、年内利上げ見通しを3回から4回に引き上げた。また、GDPや物価見通しも引き上げたことからドルは全面高。
その後行われたパウエルFRB議長の記者会見では「来年1月から毎回のFOMC終了後記者会見を行う」と発言したことで更にドルが上昇。ドル円は110円85銭まで買われた。
しかし、その後WSJ紙が「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道でドルの売り戻しが強まった。また、NY株式市場も三指数ともに下落したことから円の買い戻しも重なりドル円は110円30銭付近まで押し戻され往って来い。
一先ずFOMC会合はタカ派的な内容となったことで今後利上げ期待から中期的なドル買いの動きは継続するとみるが本日開かれるECB理事会を控え慎重な動きが予想される。
ECB理事会では年内にもQEを終了するとの見方もある一方で、昨日発表されたユーロ圏4月鉱工業生産が予想を下回るなどの懸念が燻る。
また、貿易摩擦やイタリア政治不安などもあり利上げ時期が後退するとの見方もある。
いずれにしても、イベントリスクが終了し日銀との金融政策の違いからの円安は継続とみる。

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[米ドル円]FOMCドットチャート

(米ドル円日足)



史上初の米朝首脳会談を控え早朝からドル円は上昇。トランプ大統領がツイッターで会談が成功するとの見方が示されたことで110円付近から110円49銭まで上昇。共同声明では完全非核化を北朝鮮が約束したものの具体的なものは一切示されなかった。
また、朝鮮戦争終結も盛り込まれなかったことで失望売りも見られたが、110円を割り込むことはなかった。
一先ず無難に終了したことで市場には安心感が広がっており円安に反応しやすい状況となっている。
今日のFOMC会合では0.25%の利上げは確実とみられており、注目は今後の金利見通しを示すドットチャートに集まる。
最近の米経済指標は雇用統計など好調な結果が示されており前回の会合よりもタカ派的な内容になる可能性が高い。
もし、これまでの年内3回の利上げから4回に見通しが示されるようなら素直にドル円は上値を試す展開とみる。
ただ、株価への影響も懸念されることから111円を上抜くのは難しい。

ドル円予想レンジ:110円80銭(61.8%)~110円00銭

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[ポンド米ドル]下げ止まりから反発も

(ポンド米ドル2時間足)



昨日のロンドン時間に発表された英国失業率は4.2%と予想通りとなったが失業保険申請件数は前月よりも7700人減少。ポンドは発表前に売り込まれたが発表後すぐに買い戻しが入った。
その後は米長期金利の上昇に攣られポンド売りが続き1.3350付近まで下落。
その後メイ首相が呼びかけていたEU離脱法案の修正法案が否決されたことが伝わるとポンドは一気に買い戻しが入りこの日の高値となる1.3423まで上昇。
しかし、その後は再び1.33ミドル付近まで押し戻されるなど投機筋中心の動きが続いている。
今日はFOMC会合後にRPI、CPI、PPIといった英国の重要指標が発表されるので注目。
FOMCではドル金利が上昇する可能性が高く発表後ポンド売りが強まるとみている。
ただ、ポンドの下げ方が徐々に弱まっておりそろそろ反発するタイミングを探っているように見える。
ロンドン時間に発表されるこれらの数字の結果次第でポンド反発のきっかけになるか注目。

ポンドドル予想レンジ:1.3470~1.3300(61.8%)

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[豪ドル円]レンジ上限の重さ確認

(豪ドル円日足)



米朝首脳会談への期待から東京市場で豪ドル円の買いが進み一時84円15銭まで上昇。しかし、共同声明では完全非核化への具体策が示されず、戦争終結も盛り込まれなかったことから上値は抑えられた。
NY市場では今日のFOMCを控えポジション調整と思われる売りが強まり83円52銭まで下落。引けにかけて買い戻しも見られたが上値の重い展開が続いている。
結局米朝首脳会談というビッグイベントリスクが通過してもレンジの上限となる84円ミドルに届かなかったことから上値の重さが再確認された格好だ。
目先は調整売りが続くとみるが、今週のFOMCやECBといったイベントが終了すれば再び上限を試す展開とみている。
82円台に入るようなら押し目買いを狙っていきたい。

豪ドル円予想レンジ:84円00銭~83円00銭(38.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[全般]米朝首脳会談とFOMC会合

昨日は史上初の米朝首脳会談が行われ完全非核化の約束がされたが具体策は示されなかったことで市場の反応は限定的となった。市場の注目はFOMC会合に移りNY市場では様子見姿勢が強まった。
昨日の東京時間に行われた米朝首脳会談では終始和やかな雰囲気の中でトランプ大統領が主張する完全非核化実施を北朝鮮は約束。しかし、具体的な時期や方法については全く示されなかった。また、朝鮮戦争終結に関しても声明文には盛り込まれず市場には物足りなさが広がり、一時円買いが進む場面も見られた。しかし、今後非核化に向けたプロセスが示されるとの期待が残されたことや、ちゃぶ台返しもなかったことで市場には安心感が広がり円安の流れが強まった。
また、明日の未明に開かれるFOMC会合に注目。
NY市場では米5月CPIが前年比2.8%と予想通り前月から上昇し今回のFOMC会合では利上げ見通しがこれまでの年3回から4回に引き上げられる可能性が高いとの見方もある。
NY市場の後場に入ると利上げ期待から米長期金利が上昇するとドルは全面高となりドル円は110円48銭まで上昇。しかし、FOMC会合を控えNY株式市場も含め全般に様子見姿勢が強まり大きな値動きは見られなった。
ただ、パウエルFRB議長がすべてのFOMC会合後に記者会見を開く可能性を示した。これはガイダンスだけではなく、更なる情報開示がされることになり注目される。
FOMC会合ではこれまでの米経済指標からみるとタカ派的な見方が増えている可能性もあり、一段のドル買いが進むとみている。
ただ、株式市場がドル売りで反応するようならリスクオフの円高も同時に進むことからドル円の上値も限定的となり、結果としてクロス円の買いが進むとみる。

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[米ドル円]米朝首脳会談に注目

(米ドル円日足)



週明け東京市場ではG7の結束の弱さが露呈したことで円買いの動きが先行。ドル円は先週末NY終値109円ミドルに対して109円20銭付近まで下落して始まった。
その後は本日の米朝首脳会談への期待の高まりからリスクオンの動きが強まるとドル円は109円後半に上昇。15時過ぎたところではユーロ円などのクロス円の纏まった買いが入るとドル円は110円台に上昇。
NY市場ではG7の結果を受け貿易摩擦への影響が懸念されたが株式市場は三指数ともに堅調に推移。米長期金利も上昇するなどリスクオンの動きからドル円は110円付近で引けている。
今日の米朝首脳会談では核廃棄に関するスケジュールに市場の注目が集まるとみられるが、いずれにしてもイベント終了で最終的に円安が進みやすい地合いが予想される。
一時的に首脳発言で下振れがあったとしても今後日米欧の金融政策会合を控えポジションの巻き戻しが入るとみている。
目先のレジスタンスとしては200日移動平均線の位置する110円20銭が意識されており、このレベルを上抜けするようなら110円後半までの上昇も視野に入る。
押し目があれば買いを入れておきたい。

ドル円予想レンジ:110円80銭~109円70銭(基準線)

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[ポンド米ドル]英経済指標の悪化

(ポンド米ドル2時間足)



週明けからG7による貿易摩擦への懸念が広がる中でポンドは殆ど影響を受けずにスタート。東京市場が終わったところでポンド円の買いが入りポンドドルは1.3441まで上昇した。
しかし、その後発表された英国4月貿易収支や鉱工業生産、そして製造業生産高が軒並み予想を下回ったことからポンドは一気に1.3345まで100ポイント近く下落した。
その後NY市場にかけて買い戻しが入ったものの1.34ドル台では売りが並ぶなど上げ止まった。
ここにきて英国経済指標の悪化などを背景にBOEも利上げには慎重なスタンスが示すなどポンドにとっては逆風が強まっている。
一方、今週開かれるFRBやECB政策会合ではタカ派的な見方が大勢となっており金融政策の違いからポンドは売られやすい地合いが続くとみている。
今週中に先月末に付けた今年最安値となる1.32ドル付近を試しに行くとみている。

ポンドドル予想レンジ:1.3410~1.3300(61.8%)

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[豪ドル円]米朝首脳会談後レンジの上限試すか

(豪ドル円日足)



G7の不協和音などから貿易摩擦が懸念されるが、それ自体は寧ろ豪州にとっては輸出増が見込めるなどプラス材料となる。ここにきて銅価格の上昇なども豪ドル押し上げ要因となる。
一方、RBAは今後も緩和政策継続姿勢を示しており上値が抑えられ85円ミドルから80円ミドルのレンジ相場が続いている。
米朝首脳会談が難なく通過するようならリスクオンの円安が進みレンジの上限となる84円ミドルを試す展開を予想する。
先週の高値84円53銭からフィボナッチ50%戻しとなる84円60銭で一先ず売りを出しておきたい。
このレベルを超えるようなら再度買いを入れていく。

豪ドル円予想レンジ:84円60銭(BB上限)~83円20銭(BB中心線)

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[全般]各国金融政策会合を控えた米朝首脳会談

本日の東京時間に歴史的な米朝首脳会談を迎えるが、為替市場への影響はこの後の日米欧の金融政策会合を控えているだけに限定的と見る。
週明け東京市場では先週末のG7首脳会談でトランプ大統領が首脳宣言を承認しないとのツイッターでのコメントを受けリスクオフの動きでスタート。円買いが進む中でドル円は109円前半で始まった。
その後は本日行われる米朝首脳会談への期待感も徐々に高まるとリスクオンの動きからドル円も109円後半に上昇。15時過ぎたところではクロス円を中心に買いが進むとドル円も110円台を回復。
欧州市場ではこの日発表の複数の英国経済指標が予想を下回ったことを受けポンド売りが強まるとユーロなども攣られ安となった。
NY市場ではG7の決裂による貿易摩擦への懸念が残るものの株式市場は堅調な地合いで始まった。ただ、本日の米朝首脳会談を控えポジション調整の動きも見られたが影響は限定的となった。
本日の東京時間に開かれる米朝首脳会談では交渉決裂で途中退場といった最悪の状況がない限り無難に終了すればリスクオンの動きによる円安が進むとみている。
もしCVID(完全でかつ不可逆的な非核化)がこの時点で結論が出なくてもドル円の下値は限定的とみる。交渉は今後長期化するとの見方もあり、市場の注目は今週行われる日米欧金融政策会合に集まる。
市場はイベント自体をリスクとして捉えており、これらが終了すれば最終的にリスクオンの円安が進みやすくなるとみている。
米朝首脳会談では瞬間的に下振れがあれば拾っておきたい。

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[米ドル円]イベントリスク後退で円安

(米ドル円日足)

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G7が終了したものの、今週は米朝首脳会談が行われることや今後の相場の流れを決めかねない日米欧政策会合を控え値動きは限定的となりそうだ。
米朝首脳会談で核廃棄に関して市場は一回で決着がつかないとみており、地政学的リスクが高まることはないだろう。寧ろ今後の期待から円安に反応する可能性が高い。
日米欧の金融政策会合では日銀に関してはこれまでと同様に緩和政策の継続が示されると予想される。一方、FOMC会合では年内利上げ回数がこれまでの3回から4回に引き上げられる可能性が高くドル円の買い材料となる。
ECB理事会でも年内で量的緩和(QE)の終了との見解が示されると見ておりドル円の押し上げ圧力となる。
一方、ユーロが上昇することでドル売りも同時に強まるなど円売りとの綱引きからドル円の上値も限定的となる。
注目はNY株式市場と新興国通貨の動向に集まる。過度な下落となればリスク回避の円買いに動く可能性もある。しかし、先週のNY株式市場から大きな下振れリスクは回避されるであろう。
結果、週末にかけてイベントリスク終了により円安が進むとみている。

今週のドル円予想レンジ:110円70銭(61.8%)~108円50銭(BB下限)

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[ユーロ円]テーパリング期待で上値試す

(ユーロ円週足)

EUR_JPY_20180611_syuashi.jpg

先週はイタリアのコンテ首相が国民に急進的な変革をもたらすと発言したことでユーロ売りが強まる場面がみられた。
その後ECBは量的緩和(QE)からの出口戦略を議論する可能性があるとの報道で反転。
その次の日にはプラートECB専務理事やバイトマン独連銀総裁など複数のメンバーでまるで申し合わせたようにタカ派的な発言が相次いだことからユーロ円は130円前半まで上昇。
しかし、週末のG7サミットでは貿易摩擦拡大への懸念が高まり128円前半まで下落したが引けにかけて128円後半に戻されて引けている。
ECBは政治リスクによって金融政策を変える意向はないとみられ、今週のECB理事会ではテーパリングに向けたガイダンスを示すと予想される。
週足ローソク足では底値で長い下髭を伸ばしたことから底を打った可能性が高い。
貿易摩擦は今後も燻るもののFOMC会合後に開かれるECB理事会を挟んでユーロ円は上値を試しに行くとみている。

今週のユーロ円予想レンジ:131円00銭(50.0%)~128円00銭

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[豪ドル円]レンジの上限試す

(豪ドル円日足)

AUD_JPY_20180611_hiashi.jpg

先週行われたRBA政策会合では現行の緩和政策スタンスを変えずに経済成長とインフレ目標達成に時間をかけるとの声明を発表。
一方、先週発表された豪州4月小売売上高や1-3月期四半期GDPは予想を上回るなど好調な豪州経済を示すものとなった。また、銅価格は3か月ぶりの高値を付けるなど豪州にとっては追い風となっている。
今週は日米欧の金融政策会合が開かれるが日銀だけが今後も緩和政策継続を示すものと予想されるだけに円安が進みやすい状況となる。
リスクオンの動きが継続されるとみれば本邦投資家による豪ドルへの投資が活発になる可能性もある。
3月以降豪ドル円は80円ミドルから84円ミドルのレンジ相場が続いており、少しずつ上値が切り上がっている。
今週はこのレンジの上限を再度試す展開が予想される。
フィボナッチ50.0%戻しとなる84円80銭を上抜けるようなら本格的な上昇の始まりになるかもしれない。

今週の豪ドル円予想レンジ:84円80銭(50.0%)~82円60銭(先週安値)

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[全般]イベントリスク後退で円売り

先週は特にイベントや重要指標の発表もなく動意の乏しいマーケットの中でNY株式市場が堅調な地合いを示した。ただ、週末のG7サミットを控え全般にリスク回避の動きが強まりドル円クロス円ともにポジション調整の売りが目立った。
前週の米雇用統計の好結果を受け日米欧の株価が上昇するなどリスクオンの動きが先行して始まるとドル円クロス円全般に上昇。
しかし、週末に開かれるG7を控え株式や為替市場では巻き戻しの動きが強まった。
G7では米国の輸入制限に対してその他6ヶ国が強く反発するなど貿易戦争への懸念の高まりからドル円やクロス円の巻き戻しの動きが入った。
また、今週は歴史的な米朝首脳会談が行われる他、日米欧の政策会合が開かれるなど重要イベントが盛り沢山となっていたこともポジション調整を促した。
米朝首脳会談では核完全廃棄に向けた交渉が行われるが、一度の交渉では結果が出ないとの見方が多い。今後も交渉を継続するといった結果が予想され、一先ず会見が無難に終了すれば市場には安心感が広がり円安要因となりそうだ。
注目されるFOMC会合では今年2度目の利上げは確実視されている。
注目はドット・チャートで年内3回から4回に利上げ見通しが変更するかどうか。
前回の米雇用統計で賃金上昇が予想を上回った事や物価指標も含め好調な結果を示したことでタカ派が増えるとの見方が広がっている。
一方、金利上昇加速は新興国からの資金流出の懸念やNY株式市場にとってはネガティブ材料となる。ただ、先週のNY株式市場ではイベントリスクを控える中で連日最高値を更新。米経済の強さを反映する動きとなるなど大きく崩れる気配は感じられない。
市場は政治相場から金融相場に移り始めているとみることもできる。
もう一つの市場の注目はECB理事会に集まる。
先週は多くのECB理事で立て続けにタカ派的な発言が相次ぐなど、今回の理事会で資産買い入れプログラムの年内終了を明らかにする可能性が高い。ECBも南欧などの政治リスクよりも金融政策を優先するといった動きがみられる。
最近の米金利とドルとの連動性が低下する中でFRBの利上げ観測が高まったとしてもドルへの影響は限られる。
一方ECBのテーパリング期待が上回り相対的にユーロドルの買いが進むとなればドル売り圧力となる。また、同時にユーロ円を中心とした買いが強まるとクロス円全般につられ高になる可能性が高い。
日銀政策会合ではこれまでの緩和スタンスを継続する姿勢を崩さないことから市場の期待は低く、欧米との金融政策の違いを改めて確認。クロス円全般に買われやすい状況が予想される。
これら重要イベント自体が通過することでリスク回避の動きが後退。
貿易摩擦や南欧リスクは燻るものの、今週末には円売りの動きが強まるとみる。

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