[米ドル円]FRBの金融緩和期待とその反動

先週末の米雇用統計は予想を上回る好調な結果を示し、NY株式市場は三指数ともに史上最高値を更新。今週議会証言を控えるパウエルFRB議長やブラード・セントルイス連銀総裁の発言に注目。FRBの利下げは予防的なものと改めて強調する可能性が高い。市場は既に年内2-3回の利下げを織り込んでいるだけに米長期金利が上昇しドル高が更に強まるとみている。
一方、NY株式市場は先週の雇用統計発表後の動きを見ると最終的に押し目買いがみられることから下げも限定的とみる。
結果的にドル円は109円台を試す展開を予想する。
今週のドル円予想レンジ:109円60銭(50%)~107円80銭
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[ユーロ米ドル]ドル高とECB緩和期待でユーロ売りも限定的

先週はハト派として知られるラガルドIMF専務理事が次期ECB総裁に指名されたことで緩和期待からユーロは下落。また、先週末に発表された米雇用統計の結果を受け米長期金利が上昇しドル高が進むとユーロは更に下落幅を拡大し1.1207まで下落した。
一方、イタリア財政赤字に対する制裁手続きが先送りとなりイタリア債に買いが集まった。市場の不安が後退する中で今週はユーロの下げもそろそろ終盤とみている。
6月18日に付けた安値1.1180付近はボリンジャーバンドの下限が位置しフィボナッチ76.4%戻しにもあたる。
このレベルを下回るようなら1.11ドル割れを試す展開も予想される。
今週のユーロドル予想レンジ: 1.1320~1.1180(BB下限、76.4%)
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[カナダドル円]BOC政策会合に注目

先週末発表されたカナダ6月雇用統計は雇用者数が-0.22万人と予想の+1万人を下回ったことで発表直後カナダドルは下落。しかし、その後ドル円の上昇にカナダ円は押し上げられて83円まで上昇しそのまま高値で引けている。
今週はカナダ中銀BOCの政策会合が開かれるが市場は先行き景気見通しを下方修正するとの見方から利下げの可能性が示されると予想している。しかし、原油価格や株式市場の上昇などから今の時点ではこれまでの引き締めからニュートラルに変更する可能性はあっても引き下げまでには至らないとみる。
今週はドル円も堅調な地合いを維持するとみておりカナダ円はボリンジャーバンドの上限でバンドウォークが継続。84円台を試す展開を予想する。
今週のカナダ円予想レンジ:84円00銭(76.4%)~82円40銭
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[全般]雇用統計によるFRB緩和政策への影響
先週は米中首脳会談により追加関税が先送りとなりファーウェイへの輸出も一部解禁されることが決定するなど進展が見られドル円は108円ミドルまで上昇。しかし、最終的に合意に至るのは難しく、根本的な米中摩擦は今後も継続されるとの見方からその後は上昇前のレベルまで下落。また、ECB次期総裁にハト派として知られるラガルドIMF専務理事が指名されたことでドイツやイタリアなど欧州金利が一斉に低下。米長期金利も攣られて低下したことでドル売りが強まりドル円は107円ミドル付近まで押し戻された。
しかし、週末に発表された6月米雇用統計では雇用者数が22.4万人と予想の16万人を大きく上回った事でドルが全面高。失業率は上昇し平均時給は予想を下回ったものの好調な雇用市場を背景に長期金利が上昇するとドルを買い戻した。
過度な米中摩擦への懸念が後退する中で雇用統計が好調な結果を示したことでFRBの緩和政策に影響を与える可能性が高い。
今週はパウエルFRB議長や前回利下げを主張したブラード・セントルイス連銀総裁の発言を控える。
市場は年内に2-3回の利下げを既に織り込み始めているだけに注目が集まる。
今月末のFOMC会合での利下げが予防的なものであることが改めて示されるようなら先走りして低下した米長期金利が上昇しドル買いの動きが強まると予想される。
一方、株式市場にとってはネガティブ材料ではあるが、最高値を更新する株価の動向を見ると影響は限定的とみる。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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