[米ドル円]リスクオンの円安継続

先週は米中貿易摩擦への懸念、香港の地政学的リスク、英国の合意無き離脱懸念などがそれぞれ後退し市場の過度に悲観的な見方が後退。
堅調な株式相場を背景にリスクオンの円安が進みやすい地合いが継続。
パウエルFRB議長もこれまでの予防的な利下げスタンスを崩していないと思われるだけにドルの下落圧力は抑えられるだろう。
結果的にドル円は目先底堅い動きが続くとみるが米中摩擦などのリスクは依然として燻る中で上値も限定的とみる。
107円ミドル付近はフィボナッチ61.8%戻しのレベルでありレジスタンスとして意識される。このレベルを上回るようなら108円前半まで特に目立ったレジスタンスはない。
107円ミドル~108円にかけては戻り売りスタンスで臨みたい。
今週のドル円予想レンジ:107円50銭(61.8%)~106円00銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ポンド円]3か月間の猶予で上昇継続

10月末に迫った英国のEU離脱時期は3か月延長された。ジョンソン首相は解散総選挙に向け動議を提案したが難しい状況となった。
結果的にEUとの離脱交渉が3か月間で合意無き離脱を回避できるのではといった期待感がポンド買い戻しの動きに繋がっている。
また、世界的な株高を受けリスクオンの円安も進みやすい地合いが続くことから今週のポンド円は一段の上昇を見込んでいる。
上値目途としてはフィボナッチ38.2%戻しとなる135円付近が戻り高値とみており、その近辺では売りに転じたい。
今週のポンド円予想レンジ: 135円00銭(38.2%)~130円00銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ円]ECB理事会と米金利

先週のユーロ円は今年最安値となる115円87銭まで下落した後上昇に転じ、ボリンジャーバンドの中心線や下降チャネルの上限を上回って引けている。
前週末に行われたドイツの州議会選挙で極右政党が第二党に躍進。また、今週のECB理事会で利下げや金利の階層化、フォワードガイダンス強化など包括的な刺激策を打ち出すとの見方が広がったことでユーロ売りが強まった。しかし、その後ハードブレグジットへの過度な懸念が後退。また、米中協議進展への期待などからリスクオンの円安が進みユーロ円は反発。118円60銭まで反発したユーロ円だが、週末の米雇用統計の結果を受け上値が抑えられた。
今週開かれるECB理事会では大胆な緩和政策が打ち出されると予想される。しかし、市場は既にその動きを大分織り込んでいるだけにユーロの下値は限定的とみている。
寧ろ、材料出尽くしや株価上昇による円安がさらに進むとみておりユーロ円の一段の上昇を見込む。
上値目途としてはフィボナッチ38.2%戻しとなる120円付近が意識される。
今週のユーロ円予想レンジ:120円00銭(38.2%)~117円00銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[全般]楽観的センチメント継続
先週は夏休み明けとなったNY市場でISM製造業が予想を下回ったことで株式市場が下落し金利は低下。ドル円も105円後半まで下落するなど悲観的なセンチメントで始まった。
ところが次の日からはリスクオンの動きに一変。香港政府が逃亡犯条例案を撤回したことで一先ず地政学的リスクが後退。また、10月末に迫った英国のEUからの離脱期限を3か月延期することがほぼ決定。ジョンソン首相は総選挙に向けた動議を提案したが却下。一先ずその間に合意交渉が続くことで市場にはハードブレグジットへの懸念が後退。
難航していた米中協議日程で10月初旬に貿易交渉が開催されることが決まり市場には安心感が広がった。
更にISM非製造業景況指数が予想を大きく上回ったことでNY株式市場が上昇幅を拡大。また、中国政府が預金準備率を引き下げるなど景気刺激策を打ち出しリスクオンの円安が進みドル円は107円台に上昇。クロス円も全般に買いが進むなど楽観的なセンチメントが広がった。
注目の8月米雇用統計は雇用者数が13万人と予想の15.8万人を下回ったことでドル売りが先行。しかし、同時に発表された平均時給は3.2%と予想の3.1%を上回るなど13か月連続3%台をキープ。結果的にドル売りが抑制された。
また、パウエルFRB議長はこの日討論会で「FRBは景気拡大を維持するために適切に行動する」「米経済は良い改善が続いている」「リセッションは予想しない」など、前回とほぼ同様の内容を踏襲。市場はハト派的な内容を予想していたのか発言でドルが上昇。
結局NY株式市場はこの1週間で三指数ともに上昇。米金利も長短ともに上昇するなど楽観的なセンチメントが維持された。
これまでは米経済指標が予想を下回るとFRBへの利下げ期待から株価が上昇し金利が低下していた。
しかし、先週の株と債券、そして為替の動きを見ると経済指標に素直に反応。予想を上回ると株価が上昇し金利も上昇。そしてドル高円安の動きが強まるなど素直な反応が見られた。
9月に入り市場に楽観的なセンチメントが広がり始めており、この流れは今週も継続するとみる。
ただ、米中貿易摩擦や合意無き英国のEU離脱問題、そして香港の地政学的リスクが消えたわけではない。問題山積状態の中での一時的な安定でありいずれリスク回避の動きに戻る可能性が高い。
ポジションも一方向に持つのではなく、利食いと損切りを早めに入れるなどフットワークを利かせておきたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |