ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2020-04

[米ドル円]ドル高円高からの転換

(米ドル円日足)


111円ミドルから下落に転じたドル円は先週106円91銭で下げ止まり108円67銭まで反発。NY株式市場が三指数ともに下落したものの円安ドル高のほぼ高値圏で引けている。
円安というよりもドル高が相場のけん引役となった格好だ。先週末に発表された米雇用統計は予想以上に悪化したものだったが、市場は既に織り込み済みということもありドル円は30銭程度の下げで収まった。全世界でウイルス感染者が100万人を突破し米国は26万人まで拡大。安全なドル買いからドル売りに転じ、その修正のドル買いが入ったとみればそろそろ一巡する頃とみる。
原油価格が上昇し始める中で過度なリスク回避のドル買いも終盤に差し掛かっているとみれば、今週は高値を付けて再び下落に転じる可能性が高い。上値目途としてはフィボナッチ61.8%戻しであり大台変わりの110円付近が天井とみる。

今週のドル円予想レンジ:109円80銭(61.8%)~106円40銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]底値に近付く

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20200406_hiashi.jpg

ドイツの成長率見通しが下方修正されたことや、スペインやイタリアでの感染者拡大による景気減速懸念。ECBによる大規模資産購入などからユーロは先週連日下落。1.11ミドルから1.0770付近まで下落した。また、安全な基軸通貨ドルの買戻しの動きもユーロの下押し圧力となった。
先週景気見通しが下方修正されたドイツの鉱工業生産などの経済指標などに注目が集まる。先週発表されたサービスPMIが予想を下回ったことでユーロ売りに反応。ここにきて経済指標に反応を示すようになってきた。
今週も予想以上に悪化した数字が示されるようなら一段のユーロ売りに繋がるとみる。
ただ、ユーロ売りとドル買いの動きも日足チャートを見るとそろそろ底値に近付いている。
3月に付けた安値1.0635付近にボリンジャーバンドの下限が位置することから、この手前で押し目買いを入れてみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1060(50%)~1.0660(BB下限)

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[カナダドル円]原油価格上昇と雇用統計

(カナダドル円日足)


OPECプラス代表が「日量1000万バレルの減産は現実的な目標である」と発言。プーチン大統領も「世界で日量1000万バレルの減産は可能」と発言したことなどから原油価格は上昇。一時1バレル20ドル付近まで下落した原油価格は28ドル台まで反発。協調減産への期待から原油価格は底打ちの兆しが見えてきた。
一方、ウイルス感染による世界経済への懸念は燻り続けており、原油の需要は依然として弱く本格的な上昇まではまだ時間が掛かりそうだ。
ただ、3月9日に原油価格が急落した以前のカナダ円のレベル79円付近までの戻しは視野に入る。
今週は週末がグッドフライデーで欧州市場とともにカナダ市場も休場となるが、その前日にカナダ雇用統計が発表される。75円付近の底値の硬さを確認するようなら連休前にポジションの巻き戻しが入る可能性が高い。
上値目途としては3月に何度か上値が抑えられた78円ミドル付近からフィボナッチ50%戻しとなる79円20銭付近が意識される。

今週のカナダ円予想レンジ:79円20銭(50%)~74円50銭

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[全般]原油価格上昇と経済指標

新型ウイルス感染拡大による世界経済の落ち込みが懸念される中で株価は下落し安全なドルが買われた。一方、乱高下相場を招くきっかけとなった原油価格は上昇に転じたことや重要な経済指標に市場が反応し始めるなど、これまでのような過度な乱高下が収まりつつある。
先週末に発表された3月米雇用統計は予想を超えた雇用の悪化が示された。
非農業部門の雇用者数は-70.1万人と予想の-10万人を大きく上回った。失業率も4.4%と予想の3.8%を上回るなど米労働市場の落ち込みが改めて示されたことで瞬間ドル売りに反応。しかし、既にADP雇用統計が悪化していたこともありすぐに戻された。その後発表された非製造業ISMは52.5と予想の44.0を上回るとドルは小幅ながら買いで反応。
雇用統計の結果を受けマイナスで始まったNYダウもISMの結果を受け反発する場面も見られた。しかし、全世界での感染者数が100万人を超えNY州でも10万人を超えるなどウイルス感染拡大への懸念から株式市場は3指数ともにマイナスで引けている。
一方、WTIは上昇幅を拡大。
OPECプラス代表が「世界全体で日量1000万バレルの減産は現実的な目標」と発言。プーチン大統領も「世界で日量1000万バレルの減産は可能」と発言したことで減産期待が高まった。一方で、ビロルIEA事務局長が「OPECプラスが減産しても第2四半期の在庫は増加」「米国は減産するか分からない」と発言したことで原油の上昇が抑えられる場面も見られたが、原油価格は28ドル台に上昇して引けている。
相場の乱高下のきっかけとなった原油価格が底打ちの兆しを示したことで、市場の過度な不安定な動きは後退するとみている。変動を表すVIX指数も株価が下落しても低下している。
これまで株価下落時にも下落していたゴールドもここにきて買いで反応するなど安全資産としての動きが戻り始めている。
先週末発表されたユーロ圏や英国のPMIなどに対しても市場はまだ鈍いものの反応し始めている。
原油価格の上昇は株式市場などが正常に戻り始めていることを示すものとみる。
今週末はグッドフライデーで主要なマーケットが休場となるためポジションの巻き戻しも入りやすい。
ウイルス感染拡大への懸念は今週も強まる可能性はあるものの、そろそろ修正としてのドル買いも終盤に近づいているようにみえる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
登録番号 : 近畿財務局長(金商)第41号
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