ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2020-06

[米ドル円]レンジブレイク

(米ドル円日足)


先週はソフトバンンクのTモバイル売却に絡むドル売り(210億ドル?)の思惑から一時106円08銭の安値を付けた。その後はリスク回避のドル買いが進み107円45銭まで上昇したものの106円80銭まで押し戻された。週末NY市場ではフィキシングに絡むドル買いが入り107円35銭まで買われたが107円45銭の高値には届かずに失速。
106円から107円ミドルの狭いレンジ内での動きとなった。
今週は米雇用統計やISM製造業などの重要指標が発表され、その結果次第では先週のレンジブレイクに繋がる可能性が高い。
前月6月の時は予想外の好結果を受けドルは上昇。その後下落に転じている。余りに予想外の結果となればリスクオンのドル安にはならずに素直にドル買いに反応することになる。
今回は前回の学習効果もありリスク回避のドル高かリスクオンのドル安に最初から反応してくるとみている。

今週のドル円予想レンジ:108円00銭 ~105円70銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[ユーロ円]独仏首脳会談とHICP

(ユーロ円日足)


先週はドイツ憲法裁判所判事交代でECBとの関係期待が高まったことやユーロ圏のPMIが予想を上回った事からユーロ円は121円10銭の高値を付けた。
その後トランプ政権のEUに対する新たな課税を検討しているとの報道や、ECBの新レポファシリティーを新設したことからユーロ売りに転じた。
週末には6月23日に付けた安値119円90銭を下回り119円82銭まで下落したものの、下抜けに失敗し120円前半に押し戻されて引けている。
今週29日には独仏首脳会談が開かれコロナウイルス復興基金に関する話し合いが予想されている。もし、打開策が示されるようなら7月17-18日のEU首脳会議で承認されるとの期待からユーロの一段の上昇に繋がる。
ただ、全会一致で承認されるかどうかは依然として不透明であり、一時的な買いで終わりそうだ。
反対に今週発表されるユーロ圏HICPが予想以上に悪化したり、米欧貿易摩擦への懸念が高まり先週の安値や6月22日に付けた安値119円32銭を下回るようなら本格的に下げが再開する可能性が高まる。

今週のユーロ円予想レンジ:121円10銭(6月23日高値)~118円30銭(61.8%)

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[ポンド円]FTA交渉とNY株式市場

(ポンド円日足)


先週のポンド円は珍しく1円60銭程度の狭いレンジ内での動きとなった。
ベイリーBOE総裁は利上げ前にバランスシートを縮小すると発言。カーニー元総裁の政策の出口戦略を大幅転換したことでポンドは買いで反応した。
また、ジョンソン首相がソーシャルディスタンスを2メートルから1メートルにすると発表したことで経済活動再開への期待からポンドは更に133円99銭まで上昇した。しかし、134円に届かずに失速するなど上値の重さが確認された。
その後EUとのFTAの交渉が難航するなど先行き不透明感が広がりポンドは下落に転じた。ユーロポンドの買いもポンドの上値を抑える要因となった。
今週は英国GDPや米雇用統計、そしてユーロ圏HICPなどポンドに影響を及ぼす指標が発表されるが、それ以上にNY株式市場の動向の影響が大きそうだ。
リスクオフの動きが強まるようならドル高円高に反応。
ポンド円は先週の安値131円70銭を割り込むようならフィボナッチ61.8%戻しの130円付近を試す展開が予想される。

今週のポンド円予想レンジ:133円70銭(38.2%)~130円00銭(61.8%)

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[全般]膠着状態から次のステージへ

先週はソフトバンクのTモバイル売却に伴う思惑や米経済指標が予想を下回ったことなどからドル円は106円付近に下落。その後トランプ政権が英国やEUに対して新たな関税を検討するとの報道や米国内での感染第二波への警戒感が高まった。また、IMFが世界経済見通しを下方修正したことなどからリスクオフのドル買いが強まりドル円は107円45銭まで反発。
ユーロは米国からの課税に加えECBがユーロ圏外の中銀にユーロを融通する新たなレポファシリティーを新設したことを受け対ドル対円で下落に転じた。
ポンドもブレグジットを巡りEUとのFTA交渉への先行き不透明感から下落。
結局一週間を通してドル売りからドル買いに転じるなど方向感の掴みにくい相場展開が続いている。
今週は米雇用統計やISM製造業景況指数など重要指標が発表される。
先週は中古住宅販売や製造業PMIが予想を下回ったことでリスクオフのドル買いに反応。一方、耐久財受注や新規失業保険申請件数は予想を上回りドルの上値を抑えるなど強弱入り混じる結果となり方向感の掴みにくい状況となった。
今週の雇用統計やISM製造業は前月より改善されると予想され、市場に安心感が広がればリスク回避の動きが後退しドルが売られる可能性が高い。
NY株式市場は感染拡大収束後の経済回復への期待が先行して堅調な地合いが継続している。所々で調整の売りが入り、それが寧ろガス抜きとなってナスダックは史上最高値を更新。
週末は下落して引けていることが懸念されるものの、これまでの流れをみると堅調な地合いは継続されると予想される。
そうなればドル高円高が進むことでクロス円は上方向に放れる可能性が高い。
反対に、NY株式市場の動向が予想外に崩れるようならリスク回避からのドル買い円買いからクロス円は下方向に放れる。
感染拡大への警戒感や米中対立激化への懸念が燻る中でドル円クロス円ともに膠着状態から今週はどちらに放れるか注目される。

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