ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-05

[米ドル円]日本のワクチン遅れで円買い

(米ドル円日足)


米国ではワクチン接種が広がればマスクを外して外出できるとの報道もあり株価は上昇。コロナ危機を克服し正常な経済への回復期待が広がる一方で日本は緊急事態宣言延長でワクチン接種も遅々と進まない状況が続く。
日経平均株価は先週末に反発したものの経済回復の遅れが懸念されリスクオフの円買いが進みやすい状況に変わりはない。一方、米国では先週発表のCPIが上昇したことなどから早期のテーパリングへの思惑が広がり金利は高止まり状態。
ただ、株式市場は金利上昇の思惑が重石となりこれまでのような一方的な上昇にも陰りが見える。
ドル高円高の綱引きとなるドル円は狭いレンジ内での動きが予想される。
線先週末の米雇用統計で付けた安値108円前半と先週のCPI発表後の高値109円後半が当面のレンジの上限と下限を示したように見える。

本日のドル円予想レンジ:109円70銭~109円00銭
今週のドル円予想レンジ:110円00銭~108円00銭(76.4%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ユーロ圏経済指標に注目

(ユーロ米ドル日足)


先週末に公表されたECB理事会議事要旨では「必要に応じてすべての金融政策を調整する準備をし続ける必要」「為替レートの更なる上昇はインフレ見通しに悪影響を与える可能性がある」など緩和継続に加えユーロ高けん制も盛り込まれていた。
一方EUはコロナワクチン普及により経済と物価見通しを揃って上方修正。GDPは2022年にコロナ前の水準に戻るとの強気の姿勢を発表。一時のユーロ売り圧力は後退したとみてよいだろう。
先週は下降トレンドまで押し戻されたものの週末は一先ず跳ね返されている。

今週はユーロ圏の1-3月期GDP、4月のHICP、5月の製造業、そしてサービス業PMIといった重要経済指標が発表される。コロナワクチンの広がりからロックダウンの早期解除観測などを背景に予想を上回る結果が示されるようならユーロは先週の高値を再度試す展開となりそうだ。
ただ、1.22ドル付近にはボリンジャーバンドの上限が位置し、2月にも何度か跳ね返されたレベルでもあり上抜くのは難しい。
また、今週はラガルドECB総裁の講演があり再度ユーロ高が物価に悪影響を与えるなどの為替に関するけん制発言があればユーロの上値を抑える。結局1.2ドルから1.22ドルのレンジ内での動きに収まりそうだ。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2200~1.2000(38.2%)

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[豪ドル米ドル]豪雇用統計

(豪ドル米ドル日足)


先週は0.79ドル台を試しに行こうとしたが失敗。米CPIが予想を大きく上回ったことで米長期金利が上昇し豪ドルは0.7689まで押し戻された。
その後はポジションの巻き戻しが入ったものの0.78手前で上値が抑えられた。
コロナ感染をいち早く抑えたことで豪州は3月末で給与補助制度を廃止した。
今週の雇用統計の結果が給与補助の廃止により賃金にもどの程度影響を及ぼしているか注目が集まる。
デベルRBA副総裁は前回の会合で「経済の回復は最も楽観的な見通しよりも著しく超えた」と発言した一方で賃金の伸びに対しては懸念を示した。それだけに今回の雇用統計の結果が予想を上回るようならテーパリングへの思惑が高まり豪ドル買いに反応するとみる。
また、豪ドルは米長期金利の動向にも大きく左右されることから米国金融政策の行方にも注目。
豪ドルは4月中旬から0.79~0.77のボックス相場が今週も継続するとみるが、短期的な上昇トレンド継続とみて0.77ドル付近は押し目買いを入れたい。


豪ドルドル予想レンジ:0.7860(BB上限)~0.7670(61.8%)

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[全般]コロナ克服後の経済回復期待は織り込み済み?

先週発表された米CPIが予想を大きく上回ったことによりテーパリングへの思惑が広がり金利上昇と同時に株価を押し下げた。週末にはワクチン接種後のマスク不要というニュースでいよいよコロナ危機終了への期待から株式市場は反発したものの金利は寧ろ低下。
コロナ危機を脱出したその先にはテーパリングと利上げが待ち構えている。
一方では大盤振る舞いした大規模追加支援による財政赤字や経常赤字といった双子の赤字の付けが回ってくることへの警戒感も高まる。

昨年の2月末から始まったコロナパンデミック後に世界的な緩和政策と大規模経済対策により株式市場は史上最高値を更新。米長期金利も1.8%付近から0.3%付近まで低下しドル円は111円台から101円前半まで下落した。
その後は世界的な緩和政策と大規模経済対策により株式市場は上昇。米長期金利は既に低下前のレベルに迫る1.75%台に上昇。ドル円は111円直前まで回復した。
NYダウは下落前の高値29500ドル台を上回り34000ドル台に上昇するなどコロナ禍でも大きく上昇した。

4月の米雇用統計は一時的な落ち込みがみられたがその他の米国経済指標は軒並み好調な結果を示している。
米長期金利やドル円はコロナ前のレベルまで押し戻され、株式市場は寧ろ史上最高値を更新。
コロナ克服を目の前にして市場はコロナパンデミック前のレベルを回復するなど既に織り込み済み状態といえる。
各国中銀の長期緩和政策は早々に転換する時期に近付いているとの市場の見方は正しい。
いずれにしてもワクチン接種が更に広がり集団免疫が達成され正常な状態に近づいていることから金利やドル円が更に大きく戻るにも限界がありそうだ。
FRBはこれまで通り2023年末まで緩和政策継続姿勢を変えていないが、早々に何らかのサインを示してくる可能性が高い。市場はそれを感じており、先週の株や債券、そしてドルの動きはその表れかもしれない。

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