ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-06

[米ドル円]燻るテーパリングへの思惑

(米ドル円日足)


先週は雇用統計を巡りドル円は上下に激しい動きがみられた。
ADP雇用統計が予想を上回る結果となり早期テーパリングへの思惑が高まると金利が上昇しドルは全面高。ドル円は110円台に乗せると5月に付けた高値110円20銭を上抜き110円33銭まで上昇。米雇用統計が予想を上回るようならこのまま111円を狙いに行くかと思われた。
しかし、雇用者数が予想を下回ったことで早期テーパリングへの思惑が後退しドルは全面安。結局ドル円の上昇前の安値レベル109円50銭付近を下回り109円37銭まで下落。ほぼ往って来いとなった。110円30銭から上を買いで仕掛けられなかったことから111円はかなり遠くなったとみてよいだろう。
先週の雇用統計後の動きを見るとドル売りの勢いは強く、ドルロングがまだ切りきれていないとみる。110円まで戻せないようなら109円割れを試し、短期的に108円台ミドル付近までの下げも視野に入る。

本日のドル円予想レンジ: 109円90銭~109円30銭(BB下限)
今週のドル円予想レンジ:110円30銭(BB上限)~108円60銭(61.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ECB理事会でPEPP協議に注目

(ユーロ米ドル日足)


先週のユーロドルは1.22ミドルまで上昇したものの上抜けできずに反落。雇用統計発表前に1.21ドル付近まで下落。その後雇用統計が予想を下回り米長期金利が低下したことで1.21後半に押し戻されて引けている。
今週はECB理事会が開かれるがテーパリングへの動きが示されるか注目される。
先週発表されたユーロ圏5月HICPは2.0%とECBのインフレ目標に近付いた。
ワクチン接種の広がりで経済正常化に向け動き出したことで今回の理事会ではパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを減速する協議が行われるか注目。
ただ、ラガルド総裁はインフレ上昇は一時的としていることからPEPPが現状維持となればユーロ売りが強まりかねない。
先週の米雇用統計でユーロショートは大分解消されたことで上値は限定的とみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2220~1.2050(38.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[南アフリカランド円]世界経済正常化で資源国南アの追い風

(南アフリカランド円日足)


先週の南アランド円は強いレジスタンスとみられていた8円をすんなり上抜き8円14銭まで上昇するなど南アランド円上昇の流れは止まらない。
南アフリカではウィルス感染拡大により週初にはロックダウンのレベルが引き上げられた。OECDは南アフリカがパンデミック前のレベルに回復するのは2024年第4四半期と発表されているにも関わらず南アランド円の上昇が続いている。
それには欧米経済が正常化に向けて動き出したことで資源国の南アフリカ経済への期待が高まったことや金利の高さへの魅力が挙げられる。
今週は南アフリカの1-3月期GDPや経常収支が発表される。悪材料にさらされながらも上昇が続く南アランドにとっては予想を下回ったとしても下値は限られるとみる。
ただ、ここにきて上昇速度が速まっているだけに予想以上の下振れリスクはあるものの、上昇が続く南アランド円にとっては押し目買いのチャンスとみる。

今週のランド円予想レンジ:8円23銭~7円98銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[全般]テーパリングの思惑と短期的な仕掛け

先週末に発表された米5月雇用者数が予想を下回ったことで早期テーパリングへの期待が後退し金利が低下。ドルは全面安となりドル円は前日の上昇幅をほぼ解消。ただ、雇用状況は確実に回復していることから今後の経済指標の結果次第でテーパリングへの思惑が再び浮上しそうだ。

先週末に発表された5月米雇用統計では雇用者数が55.9万人と予想の65万人を下回ったことでドルは全面安の展開となった。
市場は前日発表されたADP雇用統計が予想を上回ったことで今回の雇用統計への期待からドル買いが進んでいた反動が強まった。ドル円は110円を割り込み109円37銭まで下落。早期テーパリングの思惑も後退し米長期金利は1.56%台に低下しNY株式市場は3指数ともに上昇。しかしリスクオンの円安は進まず寧ろ激しい変動によりリスクオフの円買いが強まった。
雇用者数は予想を下回ったものの前月から倍増。中身を見ると一部で求人に対し供給が追い付かないといった状況がみられる。失業率も前月の6.1%から5.8%に低下し平均時給も前年同月比でみると2.0%増となるなど着実にワクチン接種による経済正常化に向けた動きは進んでいる。
市場は重要な経済指標に少しでも改善がみられると予想するとその手前でドル買いを仕掛け、実際に指標が発表されるとポジションを解消するなど短期筋による投機的な動きが目立つ。
それはワクチン接種による経済正常化が進んでいることからFRBがテーパリングを早めるとの見方がベースにあると思われる。
来週のFOMC会合ではテーパリングの議論を始める準備を示唆するかどうかで今週も短期筋中心に荒っぽい相場展開が継続するとみる。
先週発表されたISM製造業・非製造業は予想を上回るなど経済回復は確実に進んでいる一方で、バイデン政権の大規模財政支出も共和党の反対などから難航が予想され、今週発表される米財政収支次第では膨大な赤字額への懸念から短期的にドルの下値を探る展開が予想される。
ただ、経済正常化への過程でありテーパリングの思惑が燻る中でドルの下振れも短期で収まるとみる。

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