ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-06

[米ドル円]円全面高はまだ序の口

(米ドル円日足)


FOMC会合後にドルは全面高となりドル円は東京市場の早朝に110円82銭まで上昇。しかし、今年最高値となる110円96銭が意識され上値は抑えられた。
欧州市場に入るとユーロを中心にドル買いが先行したが同時にクロス円の売りも散見され円買いも進行。
FOMC後のNY市場は金利先高観が進む中でダウが一時400ドル余り下落するなどリスクオフの動きが先行。円が全面高となりドル円は110円17銭まで押し戻された。
ドル高も同時に進む中でドル円の下げも緩やかなものとなった。
ただ、1.6%近くまで上昇した米長期金利も1.5%付近まで低下するなど金利は既に利上げをある程度織り込んだ格好で金利差からのドル買いも限界がある。
緩和政策の転換が本格的に始まるのはまだ先ではあるが、これまで上昇が続いたクロス円の調整が入るとすればドル円の下げ余地はかなり大きい。
今回の円高はまだ序の口なのかもしれない。

ドル円予想レンジ:110円60銭~109円80銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ円]ECBのテーパリングは時期尚早

(ユーロ円日足)


FOMC会合ではコロナ禍で行われた緩和政策の転換ともとれる内容となったことでドルが全面高。一方ECBはテーパリングは時期尚早との姿勢を崩さなかった。昨日もレーンECB専務理事は「PEPPの終了についての議論は不要であり時期尚早」と発言。
FRBとの政策温度差がユーロ売りを促した。
また、緩和政策で上昇が続いたNYダウは続落するなどリスクオフの円買い、さらにユーロ売りと円買いが重なりユーロ円の売りが加速。NY時間に132円を割り込むと131円03銭まで下落した。
コロナパンデミックが始まった直後のユーロ円の安値114円40銭から上昇が始まり先月には134円12銭まで20円近い上昇となった。
先駆けとなったFRBの緩和政策の転換が始まるようならこの調整売りが始まることになる。

ユーロ円予想レンジ:132円00銭~130円60銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[カナダドル円]リスクマネーの後退

(カナダドル円日足)


前日のFOMC会合がタカ派的な内容となったがカナダ円への影響はほとんど見られず90円前半でのもみあいが続いた。しかし欧州市場が始まるとドル買いが先行すると同時にクロス円の売りが先行。NY市場でダウが下落幅を拡大するとリスクオフの円買いが進みカナダ円は89円03銭まで下落。その後買い戻しが入ったものの上値の重い展開が続いている。
既にBOCはFRBに先駆けテーパリングを実施しておりカナダドル買いは一巡。
昨日マックレムBOC総裁は「新型コロナの第三波が回復の妨げ」と発言。テーパリングは始めたものの今後の経済回復に不安が高まればテーパリング修正の可能性もある。
FRBが緩和政策の転換となれば世界のリスクマネーが後退しリスク資産である原油価格も下落に転じる可能性が高い。産油国であるカナダにとっても打撃となりカナダ円も一段の下げが予想される。
89円を割り込むようなら4月から始まった上昇の調整とみると半値戻しの88円30銭付近までの下げも視野に入る。
ただ、週末ということもあり90円を割り込めないようなら調整の買い戻しが入り90円付近まで戻されそうだ。

カナダ円予想レンジ:89円80銭~88円30銭(50%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[全般]リスクオフでクロス円急落

FOMCでの利上げ見通しが予想外に早まることを示唆したことで市場は緩和政策の転換とみなしドルは上昇。これまでの余剰マネーが引き上げられるとの見方から株安円高ドル高の動きが一気に高まり始めている。
昨日の未明に開かれたFOMC会合ではテーパリングの議論が早まると同時に更に利上げも前倒しされるとの見通しが示されたことでドルは全面高。米長期金利も一気に上昇に転じた。
しかし、NY市場にかけて急速に進んだドル高金利高も徐々に落ち着きを取り戻すと今度は円買いが一気に進んだ。
コロナパンデミックによる世界的な大規模景気対策や緩和政策の転換が近づいたことで余剰マネーは回収されることになる。そうなればこれまで向かったリスク資産からの撤退が始まりリスクは一気に進むとの観測から安全資産の円が買われクロス円が全面安。
ユーロ円やポンド円の売りが強まったことで米金利が反落したにもかかわらずドル高が進んだ格好だ。
ワクチン接種の拡大により米国経済が急速に回復していることから多くのFOMCメンバーが急速な物価上昇に対する懸念が高まったことが今回のタカ派の内容につながった。
市場は遅かれ早かれこの瞬間が来ることは想定したものの、今回の会合で示されるとは想定外となった。
緩和政策の転換は株式市場などのリスク資産が急落するといったリスクシナリオが懸念されていた。
しかし、昨日のNY株式市場ではダウが一時400ドル余り下落し結果は210ドルのマイナス。ナスダックはむしろ上昇するなど想定したほど動揺は見られなかった。
しかし最も先を読む臆病な為替市場ではリスクオフの円買いが進んでいるのはやや先走りともいえるが今後のあらゆる市場の先行指標ともいえる。
コロナ禍でも高値を更新していたクロス円だけに今回の緩和政策の転換が示唆されたことで大きな調整が入りやすい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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