ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-07

[米ドル円]リスクオフの円買い

(米ドル円日足)



欧州からNY市場にかけてユーロやポンドなどの主要通貨を中心にクロス円の下落幅が拡大。ドイツのZEWが予想を下回ったことや米国でもISM非製造業などの経済指標が悪化したことなどから景気回復の動きがピークアウトしたとの見方が広がった。
これだけの指標ではまだ景気がピークアウトしたとするのは気が早いが、これまでの楽観的な見方に影が生じたように感じる。ワクチン接種拡大が景気正常化に向かうとの見方もデルタ株などの感染拡大により不安が広がっている。
NYダウの下落はこれまでの上昇の調整とみるが、この調整が長引くようならドル高円高の動きが更に強まることになる。
米長期金利の低下もドル円にとって他の通貨以上に影響は大きい。
110円40銭付近はフィボナッチ50%戻しでありボリンジャーバンドの中心線が位置することから強いサポートとなる。このレベルを下回るようなら先週の高値111円65銭が当面の天井とみることもできそうだ。

ドル円予想レンジ:111円00銭~110円20銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]景気回復への期待が不安へ

(ユーロ米ドル日足)



東京から欧州にかけてユーロは買いが強まり1.1895ドルまで上昇。しかしこれがこの日の高値となりその後は下落に転じた。この日発表されたドイツの6月ZEWが63.3と予想の75.2を大きく下回ったことで欧州景気への先行き不透明感が広がったことでユーロは1.1830付近まで下落。
NY市場でもISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで米長期金利が低下。しかし、ドル安にはつながらずにユーロは先週の安値1.1810を下回る1.1808まで下落。ほぼ安値圏で引けてきた。
コロナ感染が再拡大する中での経済指標の悪化となり市場はやや神経質になり過ぎているようだ。しかし、この不安が拡大するようならユーロは今年最安値を試す展開も視野に入る。
1.18ドルを割り込むようなら次のサポートはボリンジャーバンドの下限となる1.17前半。

ユーロドル予想レンジ: 1.1870(38.2%)~1.1720(BB下限)

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[豪ドル円]RBAは楽観的

(豪ドル円日足)



昨日はRBA政策会合を控え豪ドル円の買いが先行したが政策会合声明が発表されると売りで反応しその後は上昇に転じた。
9月からの債券購入額を50億豪ドルから40億豪ドルに減額することを決定。一方で利上げの条件は早くても24年になるまでは整わない公算との見解を改めて示した。
一方、「景気回復は予想よりも強く今後も続くと予想」「労働市場は予想より早く回復している」など景気に対して楽観的な見通しを示すなど総合的にみると楽観的な見方が示された。シドニーのロックダウンがなければよりタカ派的な内容になったと思われるが、それだけコロナの行方が政策判断に影響しているということだろう。
しかし、結果的に欧州からNY市場にかけて円買いが進み豪ドル円は84円20銭の高値から82円76銭まで1円40銭余り下落した。
原油価格が下落したことで資源国通貨への売りが強まる中で82円80銭を再度割り込むようなら82円前半までの下落も視野に入る。

豪ドル円予想レンジ:83円30銭(38.2%)~82円40銭(BB下限)

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[全般]クロス円全面安

欧州からNY市場にかけてクロス円が全面安となりドル高と円高双方が一気に進んだ。

昨日の東京市場ではドルが全般に上値の重い展開でスタート。この日はRBA政策会合が開かれ国債購入額を9月から減額することを発表したが豪ドル売りで反応。政策会合前から豪ドル買いが進んだ反動とみられる。しかし、景気に対しては強気な見通しが示されたことからその後は上昇するなど荒っぽい動きとなった。
欧州市場では最初ユーロ買いから始まったもののその後発表されたドイツのZEWなどの経済指標が予想を下回ったことで欧州景気の先行き不透明感が広がり売りに転じた。
ポンドもロックダウン解除に向かっているもののデルタ株の感染拡大が懸念され上値の重い展開となった。ユーロやポンドといった主要な通貨は対ドルだけではなく対円でも売りが散見された。
連休明けNY市場でもクロス円の売りでスタート。
この日発表されたサービスPMIやISM非製造業景気指数が予想を下回ったことで米国景気回復モメンタムのピークアウトを示唆するものと市場は受け止められた。
米長期金利は1.3%台に低下したことドル売りが先行。ドル円は一時110円52銭まで下落したがクロス円の下落幅が更に拡大するとドル高円高となり下げ止まった。
結局この日は欧州と米国景気回復期待が後退したことでリスクオフの円買いが進みクロス円が全面安となった。
また、この日はOPECプラス会議が交渉決裂となったことで原油価格も下落。資源国通貨全般に対円でも売りが強まったこともクロス円全体を押し下げた。
ワクチン接種の拡大から景気正常化に向かい、それが早期のテーパリングに思惑に繋がる流れに少し歯止めがかかり始めた。
まだ本格的な不安にはつながっていないが、この不安が拡大するようなら更に円買いが強まりかねないとみるのは時期尚早なのか。
今日のNY時間にはFOMC議事要旨が公開されるが、既に過去のものであり市場への影響は限定的とみる。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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