ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-07

[米ドル円]クロス円がドル円の下押し圧力

(米ドル円日足)


東京から欧州市場にかけてドル円は株安などを背景に売りが強まると109円72銭まで下落。その後はドル買い戻しが入ると東京で付けた高値110円03銭を上抜け110円09銭まで反発。その後NY市場に向けて109円85銭まで下げたがすぐに110円台を回復。
しかしNY株式市場が軟調な地合いで推移する中でリスクオフの円買いが進むなどクロス円が全面安となりドル円も109円78銭まで下落。そのまま安値圏での引けとなった。
クロス円が下がることでドル買いの動きも同時に強まりドル円の下支えとなっている。しかし、米長期金利の低下はドル円にとっては下押し圧力となる中でドル円の天井は徐々に切り下がってきている。
109円60銭付近は50%戻しでボリンジャーバンドの下限も位置するため強いサポートになっている。このレベルを下回る材料としてはNY株式市場が更に下落幅を拡大したときになる。その時は61.8%戻しとなる109円10銭付近が次のサポートレベル。

ドル円予想レンジ:110円20銭~109円60銭(50%、BB下限)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ポンド円]BOEのテーパリング期待

(ポンド円日足)


東京からロンドン市場にかけてポンド円は上値の重い展開で推移。ベイリーBOE総裁が「インフレが加速しているという材料はあるが、利上げは急がない」との発言もありポンド円は152円45銭から151円61銭まで下落した。
しかしその後サンダースMPC委員が「堅調な英景気回復が続く場合、早期に金融刺激策をある程度解除する必要がある」「1-2か月のうちに金融刺激の縮小を検討する必要があるかもしれない」などのタカ派的な発言によりポンド円は一気に152円80銭まで買い戻しが入った。しかし、NY株式市場が軟調な地合いで推移する中でリスクオフの円買いが強まるとポンド円はロンドン市場で付けた安値と同レベルの151円61銭で下げ止まった。
ポンド円は5月後半からボリンジャーバンドの中心と下限の狭間で緩やかな下落トレンドが続いている。
MPCはタカ派的な見方を示したことで一時的には下落にブレーキがかかったがコロナ感染拡大への懸念が燻る中で下落トレンドは継続。

ポンド円予想レンジ:152円80銭~151円30銭(61.8%、BB下限)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[カナダドル円]原油安でカナダ売り加速

(カナダドル円日足)


前日のBOC政策会合で債券買い入れ縮小を実施した後、一瞬カナダドル買いで反応したもののすぐに売りが再開。よりタカ派的な内容を期待していたことやWTIの下げがカナダ売りに拍車をかけた。
昨日は東京から欧州市場にかけて87円50銭付近で下げ止まり87円91銭まで反発したがNY市場で再び下落。
NY株式市場が軟調な地合いで推移する中、WTIの下げ幅が拡大したことからカナダ円が87円50銭を下回ると下げの勢いが加速。損切りを巻き込み87円05銭まで下落。87円20銭付近で引けている。
一先ず7月8日に付けた安値87円10銭を下回ったことで下げ圧力はまだ継続。
フィボナッチ76.4%戻しの86円80銭を下回るようなら4月21日安値85円43銭まで目立ったサポートは見えない。
ただ、このレベルまで下げるということは本格的なリスクオフが高まるときであり、今の時点では87円付近で下げ止まる可能性が高い。

カナダ円予想レンジ:87円60銭~86円80銭(76.4%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[全般]ブラックスワンによる円買い

二日目のパウエルFRB議長の議会証言では特に目新しい内容はなく市場は次のテーマ探しの中で原油安株安などからリスクオフの円買いが強まった。

昨日の東京市場では前日のパウエルFRB議長の議会証言がハト派的な内容となったことでドル円が下落して始まるとクロス円も全般に上値の重い展開で推移。
欧州市場に入るとドル売りが先行しユーロドルが1.1850まで上昇。ドル円も109円72銭まで下落したがその後は一転。ドル買い戻しの動きが強まるとドル円は110円09銭まで反発。ユーロドルも1.18前半まで下落。
一方ポンドは大きく反発。サンダースMPC委員が「刺激策の解除がまもなく適切となる可能性がある」などタカ派発言を受けポンド買いが強まるなどユーロとは真逆の動きが目立った。
しかし、その後はクロス円の売りが強まるとユーロやポンドなどの対ドルでも押し下げられた。
NY市場では株式市場が軟調なスタートとなると米長期金利も低下幅を拡大。110円台に乗せていたドル円も再び下落。この日発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を上回る一方フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となり市場は反応せず。また、パウエルFRB議長の議会証言でも前日の内容を踏襲するものとなった。
株式市場はダウがプラスに転じたもののナスダックは続落。原油価格も下落するなどリスクオフの動きが強まり始めている。市場はパウエル発言で目先は早期テーパリング期待が後退したものの次回の会合で議論がスタートすることを前提にした動きが始まっている。
市場はテーパリングが実施されたときの予測外の衝撃が起きる、いわゆるブラックスワンへの恐怖が脳裏を過るのだろう。その漠然とした不安感が円買いを促しているかもしれない。
ただ、それはまだ数か月先の話であり、今の段階では調整の範囲にとどまる。
クロス円の下押し圧力はあるものの、当面テーマが見つからない状況下で安値を抜けきれないようならレンジ相場が始まる可能性が高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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