ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-07

[米ドル円]円高リスク再開か

(米ドル円日足)



先週のドル円は週初リスクオフの円買いが先行。109円07銭まで下落し、このまま円買いが進むかと思われた。しかし、その後は株価の反発や米長期金利の上昇などからリスクオンの円安が進むと下落前の高値110円を上抜け110円59銭まで上昇。前週の高値110円70銭が意識されたことで上値が抑えられた。
ドル円クロス円ともにほぼ往って来いとなった格好だが、今週は天井が確認されたところで再び下値を探る展開を予想する。
今週開かれるFOMC会合ではテーパリングへの思惑が先行するとみるが、これまでの慎重な見通しが示されるようならサプライズのドル売りで反応。また、米国債務上限問題や1.2兆ドルのインフラ投資法案の採決などのリスクにも警戒感が高まる。
もし、これらのリスクを回避したとしてもコロナ感染再拡大への懸念なども燻る中で今年最高値となる111円65銭を上抜けるのは難しいとみる。

今週のドル円予想レンジ:111円00銭(76.4%)~109円00銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ円]ECB緩和政策継続とリスクオンの円安

(ユーロ円日足)



先週開かれたECB理事会ではフォワードガイダンスを変更。インフレ目標を2%に引き上げ、一時的な上振れでも容認することを決定。大規模緩和継続姿勢を示したことでユーロの上値は抑えられた。ただNY株式市場が大幅高となったことでリスクオンの円安がユーロ円の下支えとなった。
今週はFOMC会合が開かれるがテーパリングへの思惑が再び高まるかどうかに注目が集まる。
期待が後退するようなら株価上昇による一段の円安が進む可能性が高い。ただ、ECBの長期緩和継続姿勢が示された後だけにユーロ自体の上値が抑えられることからユーロ円の買いにも限界がある。
反対に利上げ期待も含めた政策転換への期待が高まるようなら株価の下落による円買いが強まり先週の安値128円ミドル付近を再度試す展開とみる。

今週のユーロ円予想レンジ: 130円70銭(BB中心、50%)~128円80銭(BB下限)

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[ポンド米ドル]ポンドの正念場

(ポンド米ドル日足)



英国でワクチンの高い接種率を背景に規制撤廃に踏み切ったことで経済正常化に向けた動きが始まった。しかし一方で感染者の拡大が増える中で保健相が感染しジョンソン首相も自主隔離となるなど感染再拡大への不安も燻る。
BOEも一時刺激策の解除に前向きな姿勢を示したものの一転。ハト派的な発言が増え始めている。
感染者が拡大するものの重篤者や死亡率は抑えられていることから正常化への道を突き進むなど、経済優先が成功するかどうかの正念場に立ったともいえる。
今後もBOEメンバーの発言とコロナ感染の動きにポンドは一喜一憂。ただ、目先は不安からのポンド売りが優勢とみており先週の安値を下抜けるようなら一段の下落リスクが高まる。

今週のポンドドル予想レンジ:1.3910(50%)~1.3572(先週の安値)

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[全般]FOMC会合でサプライズは

先週は株式市場が急落し米長期金利も1.1%台まで低下するなどリスクオフでスタート。しかし、その後株価は下落前のレベルを上回り金利も1.3%台に戻すなど結局リスクオンの動きが継続。今週はFOMC会合が開かれるが改めてテーパリングへの思惑が高まるのか、或いは梯子が外されるのかどちらがサプライズとなるのか注目が集まる。

週初からコロナ感染の再拡大への懸念が広がりリスクオフの動きが先行。NY株式市場は三指数ともに大幅下落で始まると米長期金利も一時1.1%台に低下。ドル円は109円近くまで下落。リスク資産の原油価格も急落したことで資源国通貨を中心としたクロス円の売りが強まるなど円高ドル高の動きが強まった。
しかし、その後はワクチン接種の拡大や値ごろ感もあり株や原油などに買い戻しが入ると少しずつ上昇幅を拡大。NY株式市場は結果的に下落前のレベルを上回りS&Pは最高値を更新。原油価格も下落前の水準に押し戻されるとドル円も110円60銭まで上昇。結果的にクロス円も反発するなどほぼ下落前のレベルまで回復するなど往って来い。
この動きを市場の強さと受け止めるのか、或いは上下に激しく動くことから不安定なリスクの高い相場と受け止めるのか。いずれにしても世界的な緩和政策は継続しており、それによる余剰マネーの行き場のない状況に変わりはないということだろう。
一方、コロナ感染がいたるところで再拡大し始める中でカナダやNZなど一部の国ではテーパリングを実施する国も出始めている。
その中で今週はFOMC会合が開かれる。
市場のコンセンサスとしてはテーパリング協議が明確化されると同時にパウエルFRB議長が8月にジャクソンホールでテーパリングの開始を発表するといったシナリオに傾き始めている。もし、予想通りであればドル買いで反応するものの織り込み始めているものでありサプライズにはなりにくい。
一方、もしテーパリングに関しての文言や言及がないようなら市場にとっては梯子が外される格好となりサプライズのドル売りで反応する可能性が高い。
また、今週は米国債務上限問題や1.2兆ドルのインフラ投資法案の審議が開始される。
今月末で適用期限が切れる債務上限の引き上げが滞るようなら米国のデフォルト懸念がドルの下落につながりかねない。
インフラ投資法案では民主党内でも反対の意見が聞かれるなど採決が否決されるようなら株式市場の急落につながりかねない。
いずれにしても、市場には楽観と同時に不安感も燻る中で往って来いとなったドル円クロス円が再び下落に転じるリスクが高まるか注目。

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