[米ドル円]夏休み入りで円高リスク

先週末に発表された米7月雇用統計が予想を上回ったことから米長期金利が上昇しドル円は110円35銭まで上昇した。週初は米長期金利の低下によるドル安が進み、ドル円は108円72銭まで下落。その後は7月ISM製造業景況指数が予想を上回りドルは上昇に転じた。週末の雇用統計で早期テーパリングへの期待からドルショートが炙り出されたとみられる。
今週は日本だけではなく海外でも夏休みに入るところが多く、流動性が低下しがちな市場で円買いの動きが強まる可能性が高い。
本邦機関投資家の米国債償還による円転、輸出の売り注文といった特殊なドル売り要因が入りやすい。また、米国サイドではデルタ株感染拡大や債務上限問題なども懸念されるなど、ドル円の下振れリスクには注意したい。
本日のドル円予想レンジ:110円50銭~109円70銭
今週のドル円予想レンジ:110円70銭(BB上限)~108円50銭(76.4%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。
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[ポンド米ドル]テーパリングとコロナ感染

先週行われたBOE政策会合ではサンダース委員だけ資産購入額減額を主張。その後ブロードベントBOE副総裁が「緩やかな引き締めが必要になるかもしれない」と発言するなどBOE内では早期テーパリングへの動きがみられ、ポンドの下支えとなった。
一方でコロナによる規制を撤廃したものの感染拡大の動きは止まらず、100万人あたりの新規感染者数でみると深刻な状況にある。ジョンソン英首相の判断が問われるところであり、場合によっては再び規制強化にもなりかねないリスクを孕む。
全般に上値が切り下がってきているなかで今週は4‐6月期GDPや6月鉱工業生産指数が発表され、結果次第ではポンドの下押し圧力が増す可能性が高い。
今週のポンドドル予想レンジ:1.4000(BB上限)~ 1.3730(61.8%)
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[豪ドル円]コロナ感染拡大と強気の経済

先週行われたRBA政策会合ではこれまで通り11月までの国債購入ペースを維持することを発表。一部ではテーパリング先送りの思惑が高まっていただけに豪ドル買いで反応。その後もドル円の上昇に伴い豪ドル円は堅調な地合いを継続。週末の米雇用統計発表後はリスクオンの円安が進み81円39銭まで上昇した。
ロウRBA総裁は「2024年より前の利上げは予想しない」としたものの「豪ドル安をターゲットにはしていない」「経済は予想以上に早く回復している」など強気の姿勢を示している。
ただ、シドニーなどの大都市ではロックダウンが延期されるなど感染拡大による経済への影響は懸念される。お隣のニュージーランドは既にテーパリングを決定したにもかかわらずNZドルは上値の重い展開が続いている。
豪ドルもテーパリングが決まったとしても暫く経済指標の結果を見極めるまでは豪ドル買いにつながらない可能性もある。
テクニカル的にみるとボリンジャーバンドの中心線が豪ドル円の上値を抑えている。
また、買われ過ぎ売られ過ぎを示すストキャスティクスは80まで上昇後今週はS%Dを下抜けする可能性が高く、豪ドル円もそろそろ下落に転じるとみる。
今週の豪ドル円予想レンジ:81円50銭~79円50銭(50%)
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[全般]夏休み相場で円買い圧力
先週末に発表された米7月雇用統計は雇用者数、失業率、そして平均時給もすべて予想以上の好結果となったことから発表後、米長期金利が上昇しドルは全面高。ドル円は110円35銭まで上昇。一方クロス円は全般に上値の重い展開となった。
米国労働市場は前月に引き続き雇用者数が増加傾向にあるがコロナ危機前の水準を570万人下回っている。また、ここにきてデルタ株感染拡大への警戒感も燻る。毎回のことだが、テーパリングの思惑が高まりドル買いが進んだ後は再び押し戻されるといった動きが繰り返される。
今週は世界的に本格的な夏休みモードに突入する中で米国債務上限問題や米中対立、そしてCPIなどの経済指標での悪材料には要注意。ドルの買い戻しが強まった後だけにドル売り円買いの動きが強まる可能性が高い。
また、本邦サイドの米国債償還に伴う円転(円買い)や実需の売り注文なども入りやすい。
8月は円買いが強まるというアノマリーもあり流動性が低下した市場でちょっとした材料でドル円クロス円の下落リスクには注意したい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
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