[米ドル円]ジャクソンホール会合

先週のドル円はアフガニスタン情勢を受けた地政学的リスクの高まりから円買いが先行。109円12銭まで下落して始まったが早期テーパリング期待からのドル買いが強まり110円22銭まで上昇。その後は109円ミドル付近まで調整の売りが入るなど、結局ドル高と円高の綱引き状態が続いた。
今週はジャクソンホール会合でパウエルFRB議長の発言に注目が集まる。
市場は年内のテーパリング開始を明示するとみており、大分織り込まれている。しかし、デルタ株感染が広がる中で時期を明示しない可能性もあり、その時は米金利低下によるドル売りが強まるとみる。同時に株式市場は一段の上昇につながることから円安が進み、結果的にドル円は綱引き状態によるレンジ相場が継続するとみる。
本日のドル円予想レンジ:110円05銭~109円50銭
今週のドル円予想レンジ:110円50銭(61.8%)~108円90銭(BB下限)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。
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[ユーロ米ドル]1.17ドルのネックライン割れ

欧州市場でもデルタ株の感染拡大による経済への懸念が高まる中でユーロドルは先週ダブルトップのネックラインである1.17ドルを割り込み1.1664まで下落した。
1.16ミドルは週足ボリンジャーバンドの下限が位置することもあり一旦は下げ止まっている。今週はジャクソンホール会合においてテーパリング開始時期が明示される可能性があり、そうなれば緩和政策継続姿勢を崩さないECBとの金融政策の違いが一段と広がる可能性が高い。
特に今週はECB理事会の議事要旨が公開されることから改めて金融政策の違いが意識されそうだ。
また、ドイツやユーロ圏の8月製造業PMIが発表されるが、コロナ感染の影響が示されるようならユーロ売り材料にされそうだ。
ユーロドルの下値目途としてはボリンジャーバンドの下限が位置し、昨年11月の安値1.16ドル、50%戻しの1.15ドルが意識される。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1780~1.1500(50%)
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[NZドル円]コロナ感染拡大で利上げ見送り

先週のRBNZ政策会合では政策金利を0.25%で据え置くことで一致。市場は0.25%利上げを織り込んでいたことで失望売りが強まった。コロナ感染封じ込めに成功したことでいち早く緩和政策から脱出したNZだけに、再び感染拡大に至ったことで市場のショックは隠しきれない。
先週末にはアーダーンNZ首相が「ロックダウンを24日まで延長する」「感染はもはやオークランドで隔離できない」と発言するなど再び感染拡大への懸念が高まる。
利上げを織り込んでいた時でもNZドルは上値の重い展開が続いており、それだけNZドル売り圧力は既に高まっていたことになる。
ここにきて穀物相場の下落が加速していることもNZドルの上値を重くしている。
ボリンジャーバンドの下限でバンドウォークが始まっており下降トレンドは今週も継続。
今週のNZドル円予想レンジ:76円00銭~73円20銭(61.8%)
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[全般]ジャクソンホール会合
一方、金利上昇を嫌気したNY株式市場は三指数ともに軟調な地合いで推移する中で原油価格も低下するなどリスクオフの円買いが強まり、ドルの上値も限定的。週末にかけてドル売り戻しの動きが強まった。
海外市場では夏休みで参加者が乏しい中で値動きは一方向に行きやすく、結局ドル円も109円後半で引けている。
結局金利上昇によるドル高の動きに対してリスクオフの円買いが進んだことでクロス円は全面安。中でも利上げが予想されたNZドルはコロナ感染拡大により利上げが見送られたことで豪ドルも巻き込みながら大きく下落した。
また、原油価格など資源相場も下落したことでカナダ円やポンド円などが特に下落幅を拡大させた。
今週は27日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言に注目が集まる。
市場はパウエルFRB議長が年内にもテーパリングの開始時期を明示するとみており、ドル買いは大分織り込まれているとみている。しかし、デルタ株の感染拡大を受けテーパリングの開始時期を明言しない可能性もあり、そうなればネガティブサプライズとなりドル売りにつながる。
アフガニスタンの地政学的リスクが始まったばかりで、世界的なコロナ感染再拡大への懸念などを市場は完全には織り込めていない。
これらのリスクへの市場の注目が高まるようなら今週もドル円クロス円の下落トレンドが継続する可能性が高い。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
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