ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-08

[米ドル円]早期テーパリングの織り込み

(米ドル円日足)



先週末のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言前にドル円は110円26銭まで上昇。市場は他のメンバーのタカ派的な発言が相次ぐ中で早期テーパリングへの思惑が高まっていた。しかし、結果は市場が期待するほどのタカ派的な内容ではなかったことで失望売りが強まり109円78銭まで下落。そのまま安値圏で引けている。
週末のポジション調整の売りもあったと思われるが、もしパウエルFRB議長が他のメンバーと同様なコメントが示されたとしてもドル円の上値は発言前のレベルとそれ程変わらないとみる。
今週は8月米雇用統計や8月米ISM製造業、非製造業景況指数の発表を控える。デルタ株感染の影響がもし現れるようであればテーパリング時期が延長されるとの見方からドル売りが強まる可能性が高い。
もし予想通りであればドル円は先週の高値更新を試す展開が予想される。

本日のドル円予想レンジ:110円10銭~109円50銭(50%)
今週のドル円予想レンジ:110円50銭~109円00銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]米長期金利動向とデルタ株感染再拡大の影響

(ユーロ米ドル日足)



先週のユーロドルは1.17ドル台から始まり、底堅い動きが続いた。
週末にはパウエルFRB議長の発言がややハト派的と捉えられたことで米長期金利が低下し、ユーロは1.18ドル台に乗せてきた。1.18前半は8月13日に付けた高値と同レベルであり、買い戻しは一巡したとみる。
先週レーンECB専務理事は「9月の政策決定会合でPEPPの終了を議論するのは時期尚早」「ECBは少なくとも来年3月までは好ましい金融環境を約束している」など、改めてECBの緩和政策継続姿勢が示された。
ユーロ圏内でもデルタ株感染再拡大を受け、経済への影響が懸念される中でユーロ圏8月消費者物価指数が今週発表される。
予想を下回るようなら再び1.17ドル割れを試す展開が予想される。
反対に予想を上回ったとしてもECBは一時的に2%の物価上昇を容認しており、上値は限定的。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1820(61.8%)~1.1700

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[カナダドル円]NY株式市場と原油価格

(カナダドル円日足)



先週原油価格が反発したことでカナダ円は前週に下落した反動から買いが先行。
先週はジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言を控え、カナダドルの買い戻しも見られた。
結果、パウエルFRB議長のハト派発言で早期テーパリングの思惑が後退したことなどから株価が上昇し、リスクオンの円安が進む中でカナダ円は85円40銭付近から87円38銭まで上昇。しかしジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言を前に86円65銭まで押し戻された。その後は週末の買い戻しが入り、87円前半で引けるなど目先天井を打った可能性が高い。
今週も原油価格やNY株式市場の動向に注目が集まる。
カナダでは既にワクチン接種率は67%近く、米国の52%を大きく上回っているものの感染拡大懸念が燻り続けている。
先週の米早期テーパリング期待が後退したことでNY株式市場や原油価格も堅調な地合いが予想されるが、買い材料には出尽くし観がある。
前週の高値87円50銭付近はボリンジャーバンドの中心線も位置することから上抜けないようなら85円ミドル付近までの下押しも視野に入る。

今週のカナダ円予想レンジ:87円50銭~85円70銭(61.8%、BB下限)

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[全般]8月米雇用統計と早期テーパリング

先週は週末のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言に注目が集まる中で、複数のFRBメンバーが相次いで早期テーパリングを実施する考えを表明。これを受け米長期金利は一時1.35%台に上昇するとドル円は一時110円26銭まで上昇。
しかし、一部ではコロナ感染拡大などから早期のテーパリングが難しいとの見方も燻る中で株式市場は堅調に推移。リスクオンのドル売り円売りが進む中でクロス円が全面高。特に原油価格などの資源相場が堅調な地合いで推移する中でカナダドルやオセアニア通貨の豪ドルやNZドルなどに買いが集まった。
注目されたジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の発言は「年内のテーパリング開始が適切となり得る」としながらも「テーパリングが利上げ時期を示す直接的なシグナルではない」とした。
また、デルタ株感染拡大に関しては「注意深く点検する」としたものの「直接的なリスク」との懸念を示した。
足元の物価上昇についても「一時的なものである可能性」などとこれまでの内容と踏襲するものとなった。
パウエルFRB議長は「5%台の失業率は依然として高すぎる」との見方を示すなど他のFOMCメンバーのタカ派的な発言と比較してハト派的な姿勢を示したことから発言後、米長期金利が低下しドル売りが先行。発言前にはドル買いが進み110円26銭まで上昇していたドル円は109円後半に下落した。
多くのFRBメンバーは既に早期テーパリング実施を適正としており、遅かれ早かれ年内テーパリング実施は必然とみられる。
しかし、パウエルFRB議長の指摘するようにデルタ株の拡大が経済への影響を及ぼすようなら延期の可能性も残る。
今週はそのテーパリング時期に影響を与える8月米雇用統計が発表される。
8月はデルタ株感染が拡大し始めている時期であり、雇用者数が予想を下回るようなら一気にテーパリングへの期待は後退。ネガティブサプライズとなる。
反対に、予想を上回ったとしても市場は大分織り込んでいることからドルの上値は限定的とみる。

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