ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-09

[豪ドル円]中国不動産デフォルト懸念、豪原潜計画、そして資源価格の下落

(豪ドル円日足)


連休明けアジア市場で豪ドル売りが先行。米英から豪州への原潜技術供与による中国との対立不安。更に中国大手不動産のデフォルト懸念が広がる中で香港株式市場が軟調な地合いでスタート。また、NYダウ先物が売られると円買い豪ドル売りが重なり豪ドル円は80円付近から一気に79円43銭まで下落。欧州市場でも株価下落による円買いが強まると豪ドル円は79円05銭まで売り込まれた。
その後NY市場にかけてポジションの巻き戻しによる買い戻しが強まり79円63銭まで反発したがNY株式市場が三指数ともに大きく下落したことで79円10銭まで売り込まれたが79円には買い戻しが入りやすく79円40銭付近で引けている。
23日未明に発表されるFOMC会合の結果が示されるまでは豪ドルも下げたところでは買い戻しが入りやすい。
しかし、中国市場の混乱により豪州への圧力や、コモディティー価格の下落などから豪ドル売りの流れは今後も継続。

豪ドル円予想レンジ:79円70銭(50%)~79円00銭(BB下限)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[全般]中国不動産リスクで世界同時株安

これまで懸念されていた中国大手不動産のデフォルト懸念が一気に高まり日本と中国を除く世界同時株安が進行。リスクオフの円買いが進みドル円クロス円ともに大幅安となった。

週明けアジア市場で中国大手不動産の恒大集団が30日以内に利払いが履行できなければデフォルトに陥るとの見方が広がりリスクオフの円買いが進行。この日は日本と中国が休場ということもあり薄商いの中で110円を割り込んだ。中国との関係が深い豪ドルはコモディティー価格の下落も加わり対ドル対円で急落。クロス円も全面安。香港株は3.3%マイナスの大幅反落。
欧州市場でもこの流れを継いで各国株式市場が軒並み下落となりクロス円もユーロやポンドを中心に下落幅を拡大。
NYダウ先物も大きく下落したことで一段の円買いが進みドル円は109円43銭まで下落。

NY市場に入るとドル円やクロス円の買い戻しが入る場面も見られたがそれも一時的。
株式市場三指数ともに大幅に下落すると米長期金利が低下。リスクオフの円買いも重なりドル円は109円33銭まで下落した。ただ、米金利が低下したことでユーロや下落幅の最も大きかった豪ドルが対ドルで反発。これを受けクロス円の下げも一服感が出たことでドル円も下げ止まった。
中国大手不動産会社のデフォルト問題が解決されるのは中国政府次第ということもあるが、中国市場は今日も休場。デフォルト懸念は継続されそうだ。
今日の連休明け東京株式市場でも大幅安は必至でドル円クロス円ともに上値の重い展開が予想される。
ただ、今日からのFOMC会合を控えているだけに明日にかけて大きく偏り過ぎたポジションの巻き戻しが入る可能性が高く注意したい。
ドル円クロス円ともに一段の下値を試すようなら一部でも買い戻しを入れておきたい。

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[米ドル円]連休中のクロス円の動向

(米ドル円日足)



先週は週初ドル買いが先行したがその後発表された米CPIの結果を受けドル円は110円前半から109円12銭まで1円余り下落。しかし、その後発表された製造業景気指数や小売売上が予想を上回ったことでドル円は110円台まで押し戻されて引けている。
それらは今週開かれるFOMC会合のテーパリング時期への思惑によるものだ。
FOMC会合では8月の雇用統計の結果が予想を下回るものとなったことで9月の結果を見てから実施時期を決定する可能性が高い。もし、10月からの開始となればドル買いで反応するとみるが同時に株価が下落するようなら円買いも強まりドル円の上値も限定的となる。
反対に、次回の雇用統計の結果を待つようならドル売りで株価は上昇。ドル円の下値も限られる。
ただ、その中でも注目はクロス円の動きだ。先週先々週とクロス円全体が続落。この動きが強まるようならドル円は109円を下回る動きも予想される。

本日のドル円予想レンジ:110円20銭~109円60銭
今週のドル円予想レンジ:110円80銭(8月11日高値)~108円50銭(76.4%)

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[ユーロ米ドル]ドイツ総選挙とコロナの影響

(ユーロ米ドル週足)



先週のユーロは週初1.18ドルを挟んで上下に長いひげを伸ばすなど方向感の掴みにくい動きで始まったがその後はドル買いの動きが強まる中で下落に転じた。
FT紙が「ECB内部のインフレモデルでは2年以内に利上げの可能性が示された」との報道やラガルド総裁が「ユーロ圏経済の回復は半年前の予測より早まっている」などの発言でユーロが買われる場面も見られた。しかしその後ECBはFTの報道を否定するなど結局押し戻され1.17前半まで下落して引けている。
今週行われるドイツの総選挙でメルケル首相率いるCDU/CSUに対して中道左派のSPDが支持率を上回っていると予想されており、もし政権交代となればユーロ売りで反応。
また、今週はドイツのIFO景況指数やユーロ圏PMIが発表される。欧州で再びコロナ感染が拡大する中で、その影響がみられるようならユーロ売りが強まりかねない。
また、FOMC会合での結果もユーロに大きな影響を与える。
1.17ドルから1.1660付近を下回るようなら1.19ドル台のダブルトップが形成されることになり一段の下値を探る展開が予想される。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1800~1.1600(61.8%、BB下限)

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[豪ドル円]資源相場の動向とFOMC会合の結果

(豪ドル円週足)



先週開かれたRBA政策会合で債券購入を減額したものの22年2月まで延長継続するとしたことでテーパリングへの思惑が後退。緩和継続姿勢が示されたことから豪ドルは下落に転じた。先週にはロウRBA総裁が「2024年より前に利上げをする可能性は低い」「インフレが3%を一時的に超えても問題ない」と発言。豪ドル売りの流れは先週も継続。
中国大手不動産のデフォルト懸念などから中国株式市場や資源価格が下落する可能性が高まる。
また、米英が豪州に原潜技術を供与したことで中国の関係がさらに悪化するなど豪ドルのネガティブ材料が続いている。
今週開かれるFOMC会合後にNY株式市場が下落するようならリスクオフの円買いが更に強まる可能性もあり、今週も豪ドル円の下落リスクは依然継続。

今週の豪ドル円予想レンジ:81円00銭~78円00銭(61.8%)

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[全般]FOMC会合と中国不動産リスク

先週は米経済指標の結果を受け早期テーパリングへの思惑が交錯。NY株式市場は前週に引き続き軟調な地合いが続く中でリスクオフの円買いが進みクロス円は続落。結果的にドルも買いが強まりドル高円高の動きが続いたが、今週はFOMC会合を控え流れが大きく転換するか注目される。

先週は週初発表された米8月CPIが予想を下回ったことで物価上昇は一時的との見方を示したパウエル発言を裏付けるものとなった。これを受け早期テーパリングの思惑が後退し米長期金利が低下。ドル円は110円台前半から109円台前半まで1円余り下落。ユーロドルもドル売りが進み1.18ミドル付近まで上昇するなど安値から700ポイント余り上昇した。
しかし、その後発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ると一転してドルは上昇。その次の日に発表された8月小売売上高も予想を上回ったことでドルは上げ幅を拡大。週末にはドル円は110円台を回復するなどほぼ往って来い。
しかしNYダウは前週に引き続き週を通して下落。中国大手不動産会社のデフォルト懸念の高まりも拡大しリスクオフの円買いが強まった。
結果的に為替市場ではクロス円が続落しドル買い円買いで引けている。
今週は注目のFOMC会合が開かれ、早期テーパリングが示されるのか注目。
今月初旬に発表された米8月雇用統計では雇用者数が予想を大きく下回り小売売上も低下するなどテーパリングを見送るとの見方も浮上。特に8月にかけてデルタ株感染拡大による影響があるため早急にテーパリングを実施するべきか難しい判断となる。
注目は2022年と2023年の金利見通しドットチャートに集まる。
テーパリングはほぼ市場が織り込み済みということからその後の利上げのタイミングに注目している。
テーパリング時期は9月の雇用統計を見極めてからとの判断が示されるとすれば一時的にドル売りで反応。ただ、ドットチャート次第ではドル買いに反応する可能性もある。
いずれにしても、その結果が株式市場にどう影響するかでクロス円の動向が決まる。
NYダウの下落がFOMC会合後も止まらないようならリスクオフの円買いが強まりクロス円が下げ幅を拡大しドル円の下押し圧力となりかねない。

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[米ドル円]週末のポジション調整

(米ドル円日足)



昨日のNY時間に発表された米8月小売売上が予想を上回ったことで米長期金利が上昇しドル円は109円40銭付近から損切りを巻き込みながら109円82銭まで上昇。その後は109円60銭付近まで押し戻されたが底堅い動きで引けている。
8月米雇用統計の結果をうけ早期テーパリングの思惑が後退したが、今週発表のCPIやNY連銀製造業、そして今回の小売売上の結果を受け再び早期テーパリングへの期待が高まった。結局来週のFOMC発表までは思惑が先行する格好となっておりドル円も上下に往って来い。
109円前半まで下落したドルショートポジションも昨日のNY時間に大分買い戻しが入ったことでここからの上昇は短期ポジションによるものとみる。
結果的に110円を試しに行っても週末ということもあり押し戻される可能性が高い。

ドル円予想レンジ:110円00銭(61.8%)~109円30銭

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[ユーロ米ドル]2年以内に利上げか

(ユーロ米ドル日足)



昨日の欧州市場でユーロ売りが先行。ドイツの総選挙を来週に控えメルケル首相率いるCDU/CSUが不利な状況が伝わったこともユーロ下落の要因とみられる。1.18ドルを割り込むと断続的に損切りを巻き込みながら1.1760付近まで下落。
その後米小売売上が発表されドル買いが強まり1.1751まで押し下げられたが売りは続かずに1.1770付近まで押し戻されて引けている。
1.19ドル台をダブルトップをつけ下値を探る展開もそろそろ終盤に近い。
昨日はFT紙が「ECB内部のインフレモデルでは2年以内に利上げの可能性が示された」との報道もありユーロドルの下値も限られる。
ネックラインの1.16ミドルを下回るのは来週のFOMC会合の結果を見るまではお預け。

ユーロドル予想レンジ:1.1800~1.1720(76.4%、BB下限)

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[豪ドル円]豪雇用統計と中国の影響

(豪ドル円日足)



昨日の東京時間で発表された豪8月新規雇用者数は‐14.63万人と予想の‐9万人を下回ったことで売りが先行。また、日経平均や上海総合指数などアジア株全体が下落したことで円買いが強まった。
更に、この日は英米が豪州に原潜技術を供与するとの報道で中国が反発。豪中関係が更に悪化するとの見方から豪ドル円は79円90銭まで下落。
欧州市場に入ったところで買い戻しも散見され80円台に回復。その後NY市場で米小売売上が発表されると短期的な損切りが入り80円23銭まで上昇。それがこの日の高値となり下落に転じた。
NYダウが一時230ドル近く下げると円買いが進みアジア時間に付けた安値を下回ると89円75銭まで下落。
その後はNYダウが下げ幅を縮小すると80円付近まで押し戻されて引けている。
先日のロウRBA総裁が利上げの可能性を否定するなどハト派発言もあり豪ドルの下押し圧力となった。
それに加え中国との軋轢や、コロナ感染拡大による雇用の停滞などもあり豪ドル円の上値は限定的となった。
ただ、ここにきて日足ローソク足で寄引同時線が2日続いて出現するなどそろそろ下げ止まりのサインも見られる。週末ということで一段の下値を試した後は買い戻しが強まる可能性が高い。

豪ドル円予想レンジ:80円40銭(BB中心)~79円50銭(61.8%)

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[全般]好調な米経済指標で金利上昇

前日のNY連銀製造業景気指数に続き昨日発表された米小売売上やフィラデルフィア連銀製造業指数が予想を上回る結果となったことで早期テーパリングの思惑が高まり金利が上昇。ドル円も大きく反発した。

昨日の東京市場では前日発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことでドル円は109円ミドル付近まで上昇して始まった。しかし、その後日経平均株価や上海総合指数などアジア株全般が軟調な地合いで推移すると円買いが進みドル円も109円22銭まで押し戻された。中国大手不動産のデフォルト懸念や米英から豪州へ原潜技術を供与したことで中国不安が高まった。
また、この日発表された豪州雇用統計で新規雇用者数が予想を大きく下回ると豪ドルが買われる場面も見られたが、豪中関係が悪化するとの見方もあり下落に転じた。
欧州市場に入るとユーロ売りが先行。前日発表されたNY連銀製造業景気指数の結果を受けドル買いが強まったことが要因だ。
ユーロは1.18ドルを割り込むと損切りを巻き込みながら1.1760付近まで下落するとユーロポンドも同時に下落しポンド買いが進んだ。
NY時間に発表された8月米小売売上が0.7%と予想の‐0.8%を大きく上回った。また、同時に発表されたフィラデルフィア連銀製造業も30.7と予想の18.8を上回ったことを受けドルは全面高。前日のNY連銀製造業に引き続き8月の経済指標が好調な結果となったことでコロナ感染拡大による影響がそれ程みられないことから早期のテーパリング期待が高まった。
結果、ドル円は109円82銭まで急騰。ユーロドルは1.1751まで下落した。
特にそれまで軟調な地合いが続いた豪ドルの下げが更に加速すると資源国通貨全般に売りが強まった。
NY株式市場はダウが最初プラスで始まったもののその後270ドル近く下落。結果的に‐63ドルで引けるなど反落した一方でナスダックは小幅ながら続伸。
経済指標の結果で一喜一憂するなど方向感の掴みにくい動きが目立っている。
来週のFOMCを控え短期筋の仕掛けが入りやすく、日中でも上下に振られやすいことから利食い損切りは早めに。

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[米ドル円]相場の均衡が崩れるとき

(米ドル円日足)



昨日の東京市場からリスクオフの円買いが先行しドル円は109円75銭付近から下落。欧州からNY市場にかけて米長期金利が低下したこともあり109円10銭まで下落した。
しかしNY時間に発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を上回ると一転。ドル買い戻しの動きが強まり109円42銭まで反発した。その後再び押し戻される場面も見られたがNY株式市場が反発したことで円売りの動きがドル円の下支えとなり109円35銭付近で引けている。
7月から始まったドル円のレンジ相場の下限に近付いたことでそろそろ下げ止まりから反発する頃だ。
ただ、狭まり続けていたボリンジャーバンドの幅が昨日久しぶりに広がりを見せている。
そろそろレンジ相場の均衡が崩れるサインとみることもできる。
下値目途としては109円ちょうど、そして8月3日に付けた108円73銭が意識されるが、もしこのレベルを下回るようならこれまでの相場のバランスが崩れる可能性が高まる。
しかし、来週のFOMC会合を控え今の時点ではレンジ相場は継続するとみる。

ドル円予想レンジ:109円80銭~108円70銭(8月安値)

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[ポンド米ドル]堅調な英経済指標

(ポンド米ドル日足)



昨日のロンドン時間に発表された英8月小売物価指数と消費者物価指数が予想を上回りポンド買いが先行。前日発表された失業率も予想を下回る結果となったことなどを見ると英国経済の回復がポンド買いを促している。コロナ感染者は依然として増加傾向にあるものの死者数や重症者数はある程度抑えられており経済正常化に向けたジョンソン首相の決断が今のところ功を奏している格好だ。また、内閣改造への期待もポンドの押し上げ要因となった。
ただ、コロナ感染拡大などの不安も残る中で依然としてジョンソン政権には不安が残る。
前々日に付けた高値1.3913の窓を埋めた後は再び下値を下げる展開とみる。

ポンドドル予想レンジ:1.3890(76.4%)~1.3800

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[豪ドル円]上値重く

(豪ドル円日足)



昨日の東京時間に発表された中国小売売上と鉱工業生産が予想を下回ったことで豪ドル売りで反応し80円02銭まで下落したがすぐに買いが入り80円34銭まで押し上げられた。
しかし欧州市場に入ると各国株式市場が軟調に推移する中で東京で付けた安値を下回ると79円83銭まで下落した。
しかしその後発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ると一転。円売りが強まり80円24銭まで上昇。そのまま高値圏で引けている。
一先ず下げ止まった豪ドル円だが金融政策から見ると先日ロウRBA総裁のハト派発言により当面上値は抑えられる。
日足チャートで80円ミドル付近にはボリンジャーバンドの中心線が位置し、フィボナッチ38.2%戻しでもあり強いレジスタンスとして意識される。

豪ドル円予想レンジ:80円40銭(BB中心)~79円50銭(61.8%)

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[全般]9月ニューヨーク連銀製造業景気指数上昇を好感

昨日は米8月CPIが予想を下回ったことで早期のテーパリング期待が後退し米長期金利が低下。株式市場も下落するとリスクオフの円買いが進みクロス円が全面安となった。
しかし、昨日は9月ニューヨーク連銀製造業景気指数が大きく予想を上回ると一転。株価は上昇しクロス円の買い戻しが見られた。

昨日の東京市場は前日のNY株式市場が下落したことを受け日経平均株価が下落して始まるとクロス円を中心に売りが先行。109円後半まで上昇していたドル円も109円ミドル付近まで押し戻された。この日は中国の小売売上や鉱工業生産が予想を大きく下回ったことや、中国大手不動産の利払いが滞っているとの報道からデフォルト懸念が高まったこともリスクオフに繋がった。
欧州市場に入ると米長期金利が低下したことでユーロ買いが先行。また、この日発表された英国小売物価指数が6か月ぶりの高い伸び率を示したことでポンドも堅調な地合いで始まった。その結果ドル売りが強まるとドル円は109円12銭まで下落した。
しかしNY市場が始まったところで発表された9月NY連銀製造業景気指数が34.3と予想の18.0を大きく上回ると一転。米長期金利が上昇するとドル買い戻しが一気に進みドル円は109円45銭まで反発。
NY株式市場も三指数ともに前日とは打って変わり上昇。リスクオンの円安と金利上昇によるドル買いが同時に進んだ。
結果、下落していたクロス円にも買い戻しの動きが見られたが戻しも限定的となった。
NY株式市場が反発したことで一先ず市場全体に安心感が広がったが先週からの下落の流れがこれで終わったとはまだ言えない。
今日のNY時間には米国8月小売売上が発表される。
先日発表された米CPIが予想を下回ったことで物価上昇は一時的との見方から早期テーパリング期待が後退したが、小売売上の結果次第では再びテーパリング期待が高まる可能性もある。
来週のFOMC会合まではこれらの経済指標の結果を受け短期筋中心に仕掛けが入りやすくなっている。

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[米ドル円]米CPIで円売りから円買いへ

(米ドル円日足)



東京から欧州市場にかけて米長期金利の上昇から買いが強まり110円16銭まで上昇。昨日の高値と面合わせとなったが結局上昇は抑えられた。
その後発表された米8月CPIが予想を下回ったことでドル売りが先行しドル円は110円を割り込んだが株価の上昇により109円後半で下げ止まった。
しかし、その後株価が三指数ともに下落に転じると円が全面高となりドル円は109円53銭まで下落。ただ、クロス円の売りがドル買いを促したことでドル円は下げ止まりを見せた。
FOMCを控えブラックアウト状態となっていることも思惑が先行しやすく、さらにデルタ株感染拡大への懸念も燻る中でドル円の上値を抑えた。
ただ、それ以上に気になるのはNY株式市場の動きだ。
先週からNY株式市場は下落に転じており、今週も下げが続くようならリスクオフの円買いが更に進みやすくなる。
いずれにしても110円前半で上値の重さが確認された後だけに今後は底値を下げる展開が強まるとみる。

ドル円予想レンジ:110円00銭~109円20銭(76.4%)

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[ポンド米ドル]英国雇用統計の改善

(ポンド米ドル日足)



ロンドン市場が明けたところで発表された英8月雇用統計は失業保険申請件数が‐5.86万人と大きく減少。また、前月分が‐0.78万人から‐4.89万人に下方修正された。更に失業率が前月の5.7%(こちらは5.6%から上方修正)から5.4%に低下するなど雇用の改善が示されたことでポンド買いが先行。ただ、米CPI発表を控え調整売りが強まり押し戻されたが発表後前回の高値を上抜け1.3913まで上昇。
しかし、その後は対円での売りが強まると1.38前半まで押し戻されて引けている。
日足チャートを見ると今月に入り1.39で上値を抑えており今回も瞬間上値を抜いたものの結果的に押し戻された。
長い上髭を伸ばして陰線に転じたことで今日も一段の下値を下げる展開が予想される。
ただ、今回の雇用統計は英国で感染者拡大が進んでいるものの同時に経済も正常化に向けた動きが続いていることを示すものだ。
ジョンソン首相の大きな賭けがどちらに向かうかは今の段階では何とも言えない。
しかし、この賭けが勝利に向かうようなら世界のコロナ対応にも大きく影響を及ぼすものだ。
目先は下値を試す展開が続くとみるが底値は限定的とみる。特に1.36ドル付近のダブルボトムを抜けるほどの材料はなく、61.8%戻し辺りが目先の限界とみる。

ポンドドル予想レンジ:1.3850~1.3760(50%)

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[豪ドル円]RBAの利上げ観測後退とNY株下落

(豪ドル円日足)



東京時間にロウRBA総裁が「2024年より前に利上げをする可能性は低い」「インフレが3%を一時的に超えることに問題はない」などハト派的な発言から豪ドルが下落。豪ドル円は81円81銭から80円66銭まで売り込まれた。その後は米CPI発表を控え80円88銭まで買い戻された。
CPI発表後に豪ドル買いが先行すると80円96銭まで上昇。NY株式市場も堅調な地合いで始まったことで高値でもみあいが続いた。
しかし、その後NY株が3指数ともに大きく下落に転じると円買いが一気に進み豪ドル円は80円30銭まで押し戻された。その後買い戻しが入ったものの引けにかけて株価が下落幅を拡大するにつれ80円17銭まで下落。そのまま安値圏で引けている。
ロウ総裁発言により利上げは当面ないとの見方が確認されたことで豪ドルの上値は抑えられると予想される。
ただ、豪ドルの売り材料としても大分出尽くし観がある一方でNY株式市場の下落が継続するようなら円買いが更に強まりかねない。
今日のNY株式市場が続落するようなら豪ドル円の下値も深くなりそうだ。

豪ドル円予想レンジ:80円70銭~79円90銭(50%)

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[全般]米CPIでクロス円全面安

NY時間に発表された注目の米8月CPIは予想を下回ると米長期金利が低下しドル売りが先行。しかし、最初上昇したNY株式市場が一転して下げに転じるとリスクオフの円買いが強まりクロス円が全面安で引けている。

昨日の東京市場では日経平均株価が前日のNY市場の流れを継いで31年ぶりの高値を更新するなど堅調な地合いを受けドル円は110円前半で底堅い動きで推移。一方、RBA総裁が「インフレが3%を一時的に超えることに問題はない」などハト派的な発言を受け豪ドルが急落したが他の通貨への影響は限られた。
欧州市場ではドル売りが先行したものの米長期金利が一時1.34%台に上昇すると一転してドルが上昇。ドル円は前日の高値と同レベルの110円16銭まで買われたところで頭を抑えられた。
NY市場が始まったところで注目の8月CPIが0.3%と予想の0.4%を下回った。また、コアCPIも0.1%と予想の0.3%を下回ったことで物価上昇は一時的との見方が広がり、早期テーパリングへの思惑が後退したことで米長期金利が低下しドル売りが先行。一方NY株式市場は緩和政策継続の思惑から三指数ともに上昇して始まった。
しかし、その後株価が三指数ともに下落に転じるとリスクオフの円買いが強まりクロス円が全面安。ドル円は110円を割り込み109円53銭まで下落した。
市場は今回のCPIの結果を受け株価が上昇後、下落に転じたことが寧ろ問題点と捉えているかもしれない。
物価上昇が一時的ということは早期テーパリングへの思惑が後退したことが要因だが、同時にデルタ株感染拡大が物価を押し下げたとみることもできる。物価の下落は景気への懸念を示すものであり、それが株価を押し下げたということであればこれまで上昇が続いた株式市場に変化が現れたことにもなる。
或いは、来週のFOMC会合を控え短期的にポジション調整が入ったのかの判断はまだ時期尚早か。
いずれにしてもFOMC会合が近づくにつれて今回のポジション再調整が強まる可能性が高いものの、直近は不安定な相場展開の中で円買いが継続するとみる。

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[米ドル円]米CPIとNY株式市場に注目

(米ドル円日足)


週明け東京市場でドル円はユーロを中心にドル買いが先行し110円台に乗せ、欧州市場では110円15銭まで上昇。米長期金利が上昇したこともドルの押し上げ材料となった。
しかし、NY市場に入り米国債が買い戻されると長期金利が低下しドル売りが先行。ドル円は109円90銭まで押し戻された。
その後は110円付近で引けたものの方向感は乏しく短期筋中心の相場展開が続く。
本日のNY時間には米CPIが発表されるが、その結果次第では昨日のレンジからどちらかに離れる可能性が高い。しかし、いずれにしても思惑先行型ということから往って来いになりやすい。
発表後レンジからどちらかに離れたときには逆張りで入りたい。

ドル円予想レンジ: 110円30銭(BB上限)~109円60銭(BB下限、61.8%)

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[ユーロ米ドル]トンカチとカラカサ

(ユーロ米ドル日足)


週明け東京市場でユーロ売りが先行。米長期金利が上昇したこともあり1.18ドルを割り込んで始まると1.1776まで下落。その後買い戻しが入ったものの欧州市場で1.1771まで売り込まれた。さらに米長期金利が低下に転じたことで1.1816まで買い戻されたが上値は重く1.18ドル付近で引けている。
日足ローソク足チャートを見ると先週末には天井を示す長い上髭を伸ばした所謂『トンカチ』が現れたが、この日は底値を付けたサインとなる下髭を伸ばしたカラカサが出現。
売り買いの力関係が拮抗していることを示すものだが、昨日の終値が先週末の終値を下回ったことで売り継続とみる。

ユーロドル予想レンジ: 1.1830~1.1760(61.8%)

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[豪ドル円]米CPIとNY株式市場

(豪ドル円日足)


昨日の豪ドル円は前週末に81円41銭から下落した流れを継いで80円57銭と先週末の安値と面合わせ。しかし、その後は買い戻しが入ると81円12銭まで上昇。そのまま高値圏で引けている。
日経平均株価が続伸したことやNYダウが6日ぶりに上昇したことも豪ドル円の下支え要因となったとみられ先週の下落した窓を埋めに入った観もある。
今日のNY時間に発表される米CPIの結果次第でNYダウが続伸するようなら豪ドル円も一段の高値を狙う可能性がある。
しかし、先週のRBA会合でテーパリングを実施したことで当面豪ドル買い材料は出尽くしており上値は限定的。
反対にダウが軟調な地合いとなれば豪ドル円の売りで反応。
昨日の安値80円67銭を下回るようならボリンジャーバンドの中心でフィボナッチ38.2%戻しとなる80円40銭付近を試す展開が予想される。

豪ドル円予想レンジ:81円20銭~80円40銭(38.2%、BB中心)

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[全般]米8月CPIに注目

週明け為替市場ではドル買いが先行したものの、一日を通してみるとNY市場でドル売りが強まるなど往って来い。クロス円も含め上下に振らされたが結局方向感の乏しい動きが続いた。

昨日の週明け東京市場では日経平均株価が7か月ぶりの高値を付けるなどリスクオンの動きが先行。ユーロを中心にドル買いが強まり、ドル円は110円台を回復。ユーロドルは1.18ドルを割り込んだ。米長期金利が1.33%まで上昇したこともドル買いを誘った。
欧州市場に入ってもドル買いの流れは継続しドル円は110円15銭まで上昇。ユーロドルの下落も止まらず1.1775まで売り込まれた。
その後は調整も見られた後にユーロドルは1.1771まで再度下落したもののそれがこの日の安値となり反発。
NY市場にかけて米長期金利が低下したことやNYダウが6日ぶりに大きく反発して始まったことでドル売りが先行。ユーロドルは1.18台を回復するとドル円も109円90銭まで押し戻された。
NYの後場に発表された米8月月次財政収支は予想内の結果となるなどこの日は目立った材料がなく、ドル円やクロス円ともに往って来いとなった。
本日の注目はNY時間に発表される米8月CPIに集まる。
来週開かれるFOMC会合を控えていることから結果次第ではテーパリングへの思惑が交錯しそうだ。
パウエルFRB議長は物価上昇は一時的との見方を示しているが、もし予想を上回る上昇を見せれば早期テーパリングへの思惑が一気に高まりドル買いで反応。
反対に予想を下回るようならパウエルFRB議長の発言通り、一時的な上昇となりテーパリングは急ぐ必要がないとの見方からドル売りで反応。
いずれにしても来週のFOMC会合を控えブラックアウトに入ったことで思惑だけが先行し、今日も往って来いになりやすい。

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[米ドル円]米8月CPIとNY株式市場に注目

(米ドル円日足)



先週のドル円は109円57銭から110円44銭、そして109円63銭まで下落して引けている。結果として狭いレンジ内での方向感の乏しい動きが続いている。
テーパリングへの思惑がここまで高まってもドル円の買いにはつながらず、寧ろ上値は重く見えてくる。
今週は米8月CPIが発表されるが、もし前月からの低下がそれ程みられないようならパウエルFRB議長の一時的な物価上昇との発言に沿わなくなり早期テーパリングへの思惑が高まる。しかし、それでもドル円の上値は先週の高値を超えられないとみている。
先週はNY株式市場が続落して引けていることから今週の株価動向が注目される。テーパリングによる緩和政策転換が株価の重石になるようなら、更なる下落につながりリスクオフの円買いが進みやすくなる。ドル円のレンジの下限となる109円付近を試す展開を予想する。

本日のドル円予想レンジ:110円00銭~109円40銭(BB下限)
今週のドル円予想レンジ:110円50銭~109円00銭(61.8%)

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[ユーロ米ドル]1.19ドルのダブルトップ

(ユーロ米ドル日足)



先週開かれたECB理事会では月額800億ユーロのPEPP購入ペースを減速することを決定。FRBよりも早くテーパリングを開始することからユーロドルは1.1840まで上昇した。しかし、その後ラガルドECB総裁がテーパリングではなく「微調整」との発言で押し戻されたが各国中銀総裁のタカ派発言などもあり週末は1.1850まで上昇。しかし、米長期金利が反発したことで1.18付近まで押し戻されて引けている。
市場の注目は来週のFOMC会合に向かっており、一先ずECBはFRBの動向を見極めてからテーパリングを決定するとみられる。
テクニカル的には1.19ドルでダブルトップを付けたことで今週も上値の重い展開を予想する。ネックラインとなる1.16ミドルはFOMC会合の結果を見るまではお預け。
その手前の1.17ミドル付近が強いサポートとなっており、戻り売りからの買い戻しのチャンスとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1880~1.1760(61.8%)

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[豪ドル円]8月豪州雇用統計とロックダウン

(豪ドル円日足)



先週開かれたRBA政策会合では国債購入額を週50億豪ドルから40億豪ドルに減額し、2022年2月まで購入継続を決定。市場の一部ではコロナ感染再拡大による影響で減額は見送るとの見方が広がっていただけに、一時豪ドル円は82円まで上昇。しかし、その後は売りが強まり80円75銭まで下落するなど安値引けとなった。
市場は22年2月まではテーパリングでの減額はないとの見方から豪ドル売りに転じている。
今週は豪州8月雇用統計に注目が集まる。
ロックダウンが延長される中で新規雇用者数は減少し、失業率も4.6%から4.9%に上昇すると予想される。
ただ、予想以上に悪化しているようならコロナ感染再拡大が深刻との見方が広がり、結果次第では更なる豪ドル売りが強まる可能性が高い。
反対に、予想を下回ったとしても一時的なものとして上値は限定的とみる。

今週の豪ドル円予想レンジ:81円50銭~79円50銭(61.8%)

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[全般]FOMC会合前に思惑中心にアップダウン

先週はECB理事会でPEPP購入減額が決まったが、テーパリングではなく微調整との発言で上昇後下落。ドルはFOMC会合でのテーパリング期待から110円ミドルまで上昇後、米長期金利低下から109円ミドルまで押し戻されるなど往って来い。方向感の定まらない動きが続く中で今週は来週のFOMC会合を控え更に混迷相場に入る気配だ。

先週末のNY株式市場は3指数ともに続落。ダウは5日連続でマイナスが続く中で米長期金利は反発して引けている。この日はアップルが反トラスト法には違反していないが、改善命令が出されたことにより下落。また、バイデン政権が薬価引き下げの包括案を発表したことも株価押し下げ要因となった。
一方で、東京時間に米中首脳が7か月ぶりに電話会談を行ったことから緊張緩和によるリスクオンの円安が進みクロス円が押し上げられる場面も見られた。
しかし、結果的にはNY市場でクロス円が下落するなど往って来い。ドル円も上昇したが110円に一歩届かず膠着状態が続いた。
先週1週間を通してNYダウは800ドル近い下落となり、リスクオフの動きからクロス円全般に売りが強まった。
米長期金利も最初1.38%台に上昇後1.28%台まで低下したものの、1.34%台まで押し戻されるなどテーパリングを巡って思惑が交錯。ドルインデックスは金利が低下したもののクロス円の下落によるドル買いが強まり結果的にドル高で引けている。

今週は来週のFOMC会合が迫る中で更に思惑が交錯すると予想される。
特に今週は米8月CPIや米8月小売売上高が発表される。特に6月と7月に前年同月比で5%から5.4%に上昇したCPIが今回も高止まりするようなら、一時的な上昇とは見なされず早期テーパリングへの思惑が一気に高まる可能性もある。
そうなればドル高につながる一方で地合いの悪い株式市場が更に下落幅を拡大し円買いが進みクロス円を押し下げる可能性が高まる。
また、今週は週初に米8月月次財政収支が発表されるが、予想以上に赤字額が拡大するようなら債務上限問題への懸念が高まりドル売りにつながりかねない。先週米中会議が久しぶりに行われたが対中貿易赤字なども改めて注目が集まるようなら米中関係悪化によるリスクオフの円買いも想定される。
しかし、結果的にFOMC会合が開かれるまでは思惑が先行する中での「往って来い」になりやすく、アップダウンの激しい動きに注意したい。

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[米ドル円]米8月PPIに注目

(米ドル円日足)



昨日はクロス円の下落に伴いドル円は軟調な地合いで推移。NY市場では株式市場が3指数ともに下落し円買いが先行。更に米長期金利が低下したことでドル売りが進むとドル円はこの日の安値となる109円63銭まで下落した。しかし先週の安値109円60銭が意識され下げ止まった。
今日のNY時間に発表される米8月PPIは前月から大きく改善されると予想される。予想通りであれば来週発表の米8月CPIにも影響を及ぼすことから注目度は高い。物価上昇が確認されるようなら、早期テーパリングへの思惑からドル買いの動きで反応するとともに株価が下落し円買いが進む。
結果的にクロス円の下げがドル円の上値を抑えることになり、ドル円はレンジの下限を試す展開を予想する。

ドル円予想レンジ:110円10銭~109円40銭(BB下限)

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[ユーロ米ドル]PEPP購入ペース減額でもユーロの上値重く

(ユーロ米ドル日足)



昨日開かれたECB理事会では1兆8500億ユーロのPEPP買い入れ規模を月間800億ユーロから小幅縮小すると発表。テーパリングが実施されたとしてユーロは1.1841まで上昇。しかしその後ラガルドECB総裁が「PEPP購入ペース減額はテーパリングではなく微調整」「ECBは次の動きについて議論していない」と発言。テーパリングではないとの発言で1.1806まで押し戻された。
しかし、この日発表された21年成長率や物価見通しは3か月前に示されたよりも上方修正されており、経済状況次第でテーパリングをさらに進める可能性が高い。
ただ、PSPPは依然として継続されるなど利上げまでの道のりはかなり遠くユーロの上値は限られる。
昨日発表された米前週分新規失業保険申請件数がコロナ感染以降の低水準となったことにより、一旦は低下した米長期金利が上昇するようであればユーロ米ドルは一段の下値を試す展開が予想される。

ユーロ米ドル予想レンジ:1.1845~1.1780(BB中心、50%)

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[カナダドル円]カナダ8月雇用統計

(カナダドル円日足)



一昨日のBOC政策会合でカナダ円は87円24銭の高値を付けた後86円45銭まで押し戻され再び上昇したものの、その後は下げが続いた。昨日の欧州市場では前日の安値86円45銭を下回る86円38銭まで下落した。
NY時間にマックレムBOC総裁が「量的緩和による景気刺激策を継続する必要がない時期に近付いている」と発言したことで86円90銭まで買い戻されるなど、方向感の掴みにくい状況が続く。ただ、BOCは金融政策の正常化に向けてすでに動き出しており、早急にテ-パリングを終了したとの姿勢は明確。
今日はNY時間にカナダの8月雇用統計が発表される。
新規雇用者数は前月から増加し、失業率も7.5%から7.3%に低下すると予想される。
予想通りであれば早期の量的緩和終了へ思惑が高まり、カナダドル円買いが強まるとみている。
ただ、BOC発表後に付けた高値87円24銭が意識されることから一旦は売りを出したい。

カナダドル円予想レンジ:87円10銭(50%)~86円40 銭

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[全般]ECBテーパリングではなく微調整

この日注目のECB理事会が開かれPEPPの購入ペースをやや減速すると発表。発表後ユーロ買いで反応したが、ラガルドECB総裁がテーパリングではなく微調整と発言したことで押し戻された。FRBのテーパリング実施も含め全体に不透明感が広がり相場に迷いがみられる。

昨日の東京市場ではオセアニア通貨を中心としたクロス円の売りが先行。これまで大幅高が続いた日経平均株価が下落に転じたことも円買いを促した。ドル円もつられて上値の重い展開が続いた。
欧州市場に入るとポンド円の買い戻しが入るなどクロス円の下げも一服感が広がった。
この日はECB理事会が開かれることからポジション調整の買い戻しも散見された。
注目のECB理事会では1兆8500億ユーロのPEPP買い入れ規模を月間800億ユーロから小幅縮小すると発表。これを受けユーロドルは1.1841まで上昇した。しかしその後ラガルドECB総裁が「PEPP購入ペース減額はテーパリングではなく微調整」「ECBは次の動きについて議論していない」と発言したことでユーロは押し戻されるなど荒っぽい動きとなったが、全般にユーロドルは底堅い動きとなった。
また、この日実施された米30年債入札が前日の10年債に引き続き堅調な結果となったことで米長期金利が低下。ドル売りを誘ったこともユーロの底を押し上げた。
一方NY株式市場は3指数ともに下落したことでリスクオフの円買いが進み、ドル円は109円63銭まで下落。結果的にクロス円が全般に下落して引けている。
ECBはFRBのテーパリング実施を確認してから本格的なテーパリングに入りたいところであり今の段階では微調整で様子を見る姿勢が示された。
この日発表された米前週分新規失業保険申請件数が31万件と予想の33.5万件を下回るなどコロナ感染拡大以降の低水準を記録。また、ダラス地区連銀総裁やアトランタ地区連銀総裁がこの日も早期テーパリング実施の可能性を示すなど欧米ともに金融政策正常化に向けた動きが現実化し始めている。
これにより株式市場で軟調な地合いがさらに進むようならクロス円の下げも更に進むことになる。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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