ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-09

[米ドル円]連休中のクロス円の動向

(米ドル円日足)



先週は週初ドル買いが先行したがその後発表された米CPIの結果を受けドル円は110円前半から109円12銭まで1円余り下落。しかし、その後発表された製造業景気指数や小売売上が予想を上回ったことでドル円は110円台まで押し戻されて引けている。
それらは今週開かれるFOMC会合のテーパリング時期への思惑によるものだ。
FOMC会合では8月の雇用統計の結果が予想を下回るものとなったことで9月の結果を見てから実施時期を決定する可能性が高い。もし、10月からの開始となればドル買いで反応するとみるが同時に株価が下落するようなら円買いも強まりドル円の上値も限定的となる。
反対に、次回の雇用統計の結果を待つようならドル売りで株価は上昇。ドル円の下値も限られる。
ただ、その中でも注目はクロス円の動きだ。先週先々週とクロス円全体が続落。この動きが強まるようならドル円は109円を下回る動きも予想される。

本日のドル円予想レンジ:110円20銭~109円60銭
今週のドル円予想レンジ:110円80銭(8月11日高値)~108円50銭(76.4%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ドイツ総選挙とコロナの影響

(ユーロ米ドル週足)



先週のユーロは週初1.18ドルを挟んで上下に長いひげを伸ばすなど方向感の掴みにくい動きで始まったがその後はドル買いの動きが強まる中で下落に転じた。
FT紙が「ECB内部のインフレモデルでは2年以内に利上げの可能性が示された」との報道やラガルド総裁が「ユーロ圏経済の回復は半年前の予測より早まっている」などの発言でユーロが買われる場面も見られた。しかしその後ECBはFTの報道を否定するなど結局押し戻され1.17前半まで下落して引けている。
今週行われるドイツの総選挙でメルケル首相率いるCDU/CSUに対して中道左派のSPDが支持率を上回っていると予想されており、もし政権交代となればユーロ売りで反応。
また、今週はドイツのIFO景況指数やユーロ圏PMIが発表される。欧州で再びコロナ感染が拡大する中で、その影響がみられるようならユーロ売りが強まりかねない。
また、FOMC会合での結果もユーロに大きな影響を与える。
1.17ドルから1.1660付近を下回るようなら1.19ドル台のダブルトップが形成されることになり一段の下値を探る展開が予想される。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1800~1.1600(61.8%、BB下限)

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[豪ドル円]資源相場の動向とFOMC会合の結果

(豪ドル円週足)



先週開かれたRBA政策会合で債券購入を減額したものの22年2月まで延長継続するとしたことでテーパリングへの思惑が後退。緩和継続姿勢が示されたことから豪ドルは下落に転じた。先週にはロウRBA総裁が「2024年より前に利上げをする可能性は低い」「インフレが3%を一時的に超えても問題ない」と発言。豪ドル売りの流れは先週も継続。
中国大手不動産のデフォルト懸念などから中国株式市場や資源価格が下落する可能性が高まる。
また、米英が豪州に原潜技術を供与したことで中国の関係がさらに悪化するなど豪ドルのネガティブ材料が続いている。
今週開かれるFOMC会合後にNY株式市場が下落するようならリスクオフの円買いが更に強まる可能性もあり、今週も豪ドル円の下落リスクは依然継続。

今週の豪ドル円予想レンジ:81円00銭~78円00銭(61.8%)

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[全般]FOMC会合と中国不動産リスク

先週は米経済指標の結果を受け早期テーパリングへの思惑が交錯。NY株式市場は前週に引き続き軟調な地合いが続く中でリスクオフの円買いが進みクロス円は続落。結果的にドルも買いが強まりドル高円高の動きが続いたが、今週はFOMC会合を控え流れが大きく転換するか注目される。

先週は週初発表された米8月CPIが予想を下回ったことで物価上昇は一時的との見方を示したパウエル発言を裏付けるものとなった。これを受け早期テーパリングの思惑が後退し米長期金利が低下。ドル円は110円台前半から109円台前半まで1円余り下落。ユーロドルもドル売りが進み1.18ミドル付近まで上昇するなど安値から700ポイント余り上昇した。
しかし、その後発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ると一転してドルは上昇。その次の日に発表された8月小売売上高も予想を上回ったことでドルは上げ幅を拡大。週末にはドル円は110円台を回復するなどほぼ往って来い。
しかしNYダウは前週に引き続き週を通して下落。中国大手不動産会社のデフォルト懸念の高まりも拡大しリスクオフの円買いが強まった。
結果的に為替市場ではクロス円が続落しドル買い円買いで引けている。
今週は注目のFOMC会合が開かれ、早期テーパリングが示されるのか注目。
今月初旬に発表された米8月雇用統計では雇用者数が予想を大きく下回り小売売上も低下するなどテーパリングを見送るとの見方も浮上。特に8月にかけてデルタ株感染拡大による影響があるため早急にテーパリングを実施するべきか難しい判断となる。
注目は2022年と2023年の金利見通しドットチャートに集まる。
テーパリングはほぼ市場が織り込み済みということからその後の利上げのタイミングに注目している。
テーパリング時期は9月の雇用統計を見極めてからとの判断が示されるとすれば一時的にドル売りで反応。ただ、ドットチャート次第ではドル買いに反応する可能性もある。
いずれにしても、その結果が株式市場にどう影響するかでクロス円の動向が決まる。
NYダウの下落がFOMC会合後も止まらないようならリスクオフの円買いが強まりクロス円が下げ幅を拡大しドル円の下押し圧力となりかねない。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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