ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-10

[米ドル円]円狙い撃ち

(米ドル円日足)



先週のドル円は2円30銭近く上昇し、前週の上昇幅1円40銭から更に加速した。
FRBの早期テーパリングの可能性が更に高まる中で米金利は寧ろ先週から低下しドルが売られる中で円安だけが進んでいる。
世界的な物価上昇を背景に各国中銀が緩和政策転換に動き始める一方で日本だけがデフレから抜け出せずにいる。日銀が緩和政策継続姿勢を崩していないことにより円売りを促している。
また、原油高により日本の貿易収支が悪化するとの見方も円売り材料となっている。
結果的に円が狙い撃ちされている観もある。
円安の勢いは強く、今週も一段の上昇が見込めるだけにレベル感での売りは禁物。
ただ、18日、19日に中国恒大集団のデフォルト宣言がされるようなら一気に巻き戻しが入る可能性もあり注目。

本日のドル円予想レンジ:114円50銭(BB上限)~113円70銭
今週のドル円予想レンジ:115円50銭~113円00銭(38.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ポンド米ドル]利上げ期待も織り込み

(ポンド米ドル日足)



BOEの年内利上げへの思惑も大分市場は織り込んできたことでそろそろポンドも天井に近付いているように見える。
先週ベイリーBOE総裁は「インフレが予想以上に上昇する可能性が高まっていることから防ぐ必要がある」と発言。また、サンダースMPC委員も「金融政策で対応しなければインフレは更に持続的なものになる恐れがある」など利上げを示唆する発言が相次いだことでポンドを一段と押し上げた。先週発表された失業率は低下し被雇用者数が増加。求人数も過去最高を記録するなどポンドにとっては追い風となった。一方、貿易収支は赤字額が急増。人手不足やEUへの輸出の減少、そして原油高などによる経済への悪化が懸念される中での利上げはスタグフレーションを起こす可能性もある。
また、北アイルランド議定書を巡る議論が難航するなどポンドの下落リスクも燻る。

今週のポンドドル予想レンジ:1.3800(76.4%、BB上限)~1.3600

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[豪ドル円]コモディティー価格と中国恒大集団の行方

(豪ドル円日足)



デルタ株感染拡大が懸念されるものの世界的に緩和政策からの転換が始まったことで鉄鉱石や石炭などのコモディティー価格が上昇し豪ドルは底堅い動きが続いている。特に中国への石炭輸出が急増しており中国経済の行方が注目される。
今週は中国恒大集団のデフォルト懸念が高まる可能性があり、そうなればこれまで順調に上昇していた豪ドル円も一気に巻き戻しが入り急落リスクも考えられる。
ただ、このリスクが無難に通過するようなら今年5月10日に付けた最高値85円80銭を試す展開とみる。このレベルを超えるようなら90円の大台が視野に入る。

今週の豪ドル円予想レンジ:85円80銭(今年最高値)~83円00銭(38.2%)

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[全般]円安の流れとリスク回避

日銀の緩和政策継続に対し世界的な引き締め政策転換の流れを背景に円安が一気に進んでいる。中国恒大集団のデフォルト懸念や金利上昇による株価の下落リスクなど突然の円高に転換する可能性もあり注意が必要だ。

先週末に発表された米9月小売売上高は前月比で0.7%と予想の-0.2%を大きく上回るなど強い結果となった。9月はサプライチェーンの混乱による悪影響などからマイナスに転じるとの見方が広がっていただけに市場は早期テーパリング実施を確信。米長期金利は上昇しドル買いが進んだ。また、NY株式市場も三指数ともに大きく上昇したことでリスクオンの円安が進みドル円は一時3年ぶりとなる高値114円46銭まで上昇した。一方、長期金利が上昇したもののクロス円が全面高となったことでドルの買いと売りが交錯。結局ドルは動かず円全面安が続いた。
エネルギー価格の上昇やワクチン接種が拡大し経済正常化に向けた動きが活発となり世界的な物価上昇圧力が増す中で日本だけがデフレから抜け出せない。日銀が今後も緩和政策継続姿勢を示す中でカナダやニュージーランドは既に利上げを実施。FRBも11月のFOMCでテーパリング実施の決定を市場はCPIや小売売上高の結果を受け確信に近づいた。
結果的に円は対ドルだけではなく主要通貨全般に売りが進みドル円を押し上げた。
そして、円安が進むことで日本の輸入コスト上昇による貿易収支の悪化が更に円安を促すといったスパイラルに陥っている。
しかし、世界的な緩和政策の転換はこれまで市場に放出された余剰マネーが今後は減少することを意味するもので、リスクオンからリスクオフへの転換でもある。
テーパリングは資金放出額を絞ることから依然としてリスクオンは継続されるが、その先は中銀のバランスシート縮小や利上げといった動きが始まることになる。
米金利は既に利上げも織り込むほどの上昇となっておりドル高は抑えられる中で円が狙い撃ちされている観もある。
今週は中国恒大集団の資金調達が一段と難しくなりデフォルト懸念が一気に高まる可能性もあり、それがきっかけに円の巻き戻しが一気に進む可能性もある。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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