ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-11

[米ドル円]新型コロナで一転リスクオフへ

(米ドル円日足)



これまで以上に強烈な南アフリカで確認された新型コロナウイルスの拡大懸念から市場は一気にリスクオフに傾いた。NY株式市場は今年最大の下げとなり原油価格も一気に10ドル以上下落。米長期金利も1.47%付近まで低下したことで円買いとドル売りが同時に進み115円ミドルまで上昇したドル円も一気に113円まで下落。ほぼ安値圏で引けている。
ワクチン接種が広がりマーケットは正常化に向かい始めたばかりのタイミングで今回の変異株の出現が再び緩和政策継続へと後戻りしかねない。
それも米国の感謝祭開けという薄商いの中での動きだけに過度に反応した観もある。
連休明けのNY市場の動向が注目されるが調整的な戻しで留まるようなら一段のドル円下値トライが予想される。少なくとも市場が落ち着くには時間が必要でドル円の下落リスクは継続するとみる。注目はパウエルFRB議長の議会証言やその他のFOMCメンバーの発言に注目。

今週のドル円予想レンジ:114円50銭~111円50銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ラガルド総裁とパウエル議長発言

(ユーロ米ドル日足)



先週末に南アフリカ新型変異株の出現で一気に米長期金利が低下しドル安がユーロドルを押し上げた。
それまでユーロはコロナ感染者の拡大や物価上昇による景気への影響が懸念され1.12ドルを割り込んでいた。また、ラガルドECB総裁も物価上昇は一時的との見方を変えずに緩和政策継続姿勢を示していたこともユーロの上値を抑えた。
その状況は今後もそれ程大きな変化はないとみるが市場はFRBの緩和から引き締めに転換する矢先に今回の変異株出現。
FRBの利上げ観測時期が延期されるとの見方がドル売りを誘ったとみる。
市場はNY市場が感謝祭の狭間ということから薄商いでの動きとなったことで調整のドル買戻しが入るとみている。
市場はどこかこのよう状況を懸念していただけに根が深いとなればユーロの買い戻しが更に進む可能性もある。しかし新型変異株はユーロにとっても同様な痛手となることから上値も限定的とみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1380(38.2%)~1.1200

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[南アフリカランド円]オミクロン株と失業率

(南アフリカランド円週足)



先週南アフリカが新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスが確認されたことを発表。最初市場の反応は見られなかったがこれまでよりも倍の感染力でワクチン効果も低いとの報道で市場は一気にリスクオフに傾いた。その発生源である南アということから南アランド円の売りが一気に強まった。
前回の4-6月期失業率は2008年以来の最悪の結果となったにもかかわらず今月18日のSARB政策会合では利上げを実施。しかしランド買いにはつながらずに更に下落幅を拡大する結果となった。
テクニカル的にみると変則ダブルトップの最初のネックラインとなる7円35銭を下抜けし、8月20日には他のダブルトップのネックラインとなる7円12銭も下抜け。
今週は7-9月期失業率が発表されるがもし改善したとしても戻り売りが待ち構えているとみる。
下値目途としては半値戻しの6円88銭、61.8%戻しの6円53銭。

今週の南アランド円予想レンジ:7円10銭~6円53銭(61.8%)

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[全般]新型コロナ感染拡大でシナリオの見直し

先週末に南アフリカで新たな変異株が確認されたことで世界的同時株安となりリスクオフの円買いドル売りが一気に進むなど感謝祭という薄商いの中でパニック状態の様相を呈した。まだどの程度の力を持つウイルスかははっきりしないがやっとコロナパンデミックから解放され始めていたところでカウンターパンチを食らった観もある。
もし、ワクチンの効果が薄くこの感染拡大が本格化するようなら緩和から引き締めというシナリオに再び巻き戻される可能性がある。
今週は注目の米11月雇用統計が発表されるが、前月に引き続き改善傾向が示されると予想される。通常であればテーパリング縮小ペースが加速し早期利上げ観測が高まりドル買いで反応するだろう。しかし、今回の南ア変異株の出現で直近の指標は当てにならなくなる。市場はリスクオフに傾いているときには寧ろちょっとした悪い材料に過度に反応しやすくなる。
今週の注目は経済指標よりもパウエルFRB議長の発言に集まるとみている。
今週月曜日からパウエルFRB議長の議会証言が行われる。その他のFOMCメンバーの発言などにも注目したい。
先週末は米国が感謝祭ということで薄商いの中でNY株式市場は今年最大の下げ幅となりクロス円も全面安。米長期金利は10日以来の1.47%に低下。WTIも68ドル近くまで下落するなど市場全体がリスクオフの展開。
感謝祭という流動性の低い中での動きということもありどこかで窓埋めの動きがありそうだが、戻しが限定的となれば再び下落に転じかねない。
FRBの緩和から引き締めへシナリオが見直されるのか注目したい。

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