ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2021-12

[米ドル円]リスクオフのドル安円高

(米ドル円日足)



先週のFOMC会合で早期利上げ観測が高まりドル円は114円26銭まで上昇したがその後は下落に転じた。市場は利上げをほぼ織り込んでいたということであれば今週も上値は限定的とみる。寧ろ利上げによる株価下押し圧力の懸念に加え世界的なオミクロン株感染拡大や地政学的リスクの高まりなどからリスクオフの円買いが強まる可能性が高い。
今週からクリスマス休暇に突入する週となり薄商いの中で荒っぽい動きが予想されるが、どちらも過度に振れたときには往って来いになる可能性が高いとみる。
どちらかに振れるとすれば下方向のリスクが高く、先週の安値113円15銭を下回るようなら112円ミドル付近までの下げも視野に入る。

本日のドル円予想レンジ:114円00銭~113円20銭
今週のドル円予想レンジ:114円40銭~112円60銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ円]スタグフレーション懸念

(ユーロ円週足)



先週開かれたECB理事会では来年3月末にPEPP終了を決定したものの従来のAPPを拡大することで緩やかな縮小を目指すことを確認。ユーロ円は129円64銭まで上昇したもののラガルド総裁が22年度の利上げの可能性を否定したことで下落に転じた。
また、オミクロン株感染拡大への懸念などから株価が下落するとユーロ円は127円74銭まで下落。ほぼ安値圏で引けている。
ウクライナを巡りノルドストリーム2の認可の先送りなどからインフレが高進する中でオミクロン株の拡大による景気減速懸念も高まるなど欧州のスタグフレーションの可能性が指摘され始めている。
このひと月ほど127円ミドルで下げ止まりが続いているが、ここを下回るようなら損切りを巻き込み下げ幅が拡大するリスクが燻る。特に今週からはクリスマス休暇に入る欧州勢も多いことから下振れリスクが高まりやすい。

今週のユーロ円予想レンジ:129円70銭(38.2%)~126円50銭(BB下限)

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[ポンド米ドル]利上げでも上値重く

(ポンド米ドル日足)



先週開かれたBOE政策会合では政策金利を0.15%引き上げを決定。予想外の利上げに市場はポンド買いで反応。1.3374まで上昇した。
政策会合前に発表された11月雇用や物価関連の指標が好調な結果を示したことも利上げの決定につながったと思われる。
ただ、英国では同日コロナ感染者が過去最多となり行動制限が再び強化されると予想される中での利上げとなったことからその後ポンドは下落。上昇前のレベルを下回り1.3230付近まで押し戻され、安値引けとなった。
BOEは今後も一定の緩やかな引き締めが続く可能性を示唆したものの市場では寧ろ引き締めが英国にとって景気の妨げになるとの見方も燻る。
今週からクリスマス休暇に入るところもあり薄商いの中でポンドの強気と弱気の見方が交錯し荒っぽい動きが予想されるが12月に入ってからのレンジ内での動きに留まるとみる。

今週のポンドドル予想レンジ:1.3380(61.8%)~1.3150(BB下限)

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[全般]薄商いの中でリスクオフ

先週はFOMCやECB、そしてBOE政策会合など重要イベントが相次いだが株価の下落リスクは高まりリスクオフの円買いが進んだ。
先週行われたFOMC会合では予想通りタカ派的な内容となり22年23年ともに3回の利上げ実施が示唆されたことでドルが上昇。ほぼ予想通りの内容ということでNY株式市場も買いで反応した。
しかし次の日にはNY株式市場が一転して下落。米政府が中国企業に対して生体情報を使ったとして制裁を実施したことや世界的なオミクロン株感染拡大による懸念も加わり週末にダウが大幅安となりリスクオフの円買いが進んだ。また国債が買われ米長期金利が低下しドル円は一時113円15銭まで下落。しかしクロス円が全面安となったことでドル買いの動きが強まるとドル円は113円後半に押し戻されて引けている。
ユーロドルは軟調に推移。ECB理事会でPEPPが来年3月末に終了することが決まり一旦はユーロ買いが進んだもののラガルド総裁が22年に利上げをする可能性は極めて低いと発言すると一転。ユーロは下落に転じた。また、オミクロン株感染拡大などから週末には下げ幅を拡大するなどユーロ安で引けている。

今週から欧米市場ではクリスマス休暇を控え全般に参加者が減少することから市場の流動性が低下し不安定な相場展開が予想される。
欧米で拡大するオミクロン株感染による経済への影響が懸念される中で米中対立やウクライナ情勢を巡るロシアと欧米との対立など地政学的リスクの高まりには注意が必要だ。
金融政策面でみるとFRBの利上げ観測が高まる中で日銀が現状維持を決定するなどドル円の上昇トレンドに変わりはない。一方で利上げによるNY株式市場の動揺が燻り、薄商いのなかちょっとした材料などで株価が大きく乱高下する可能性は高く、リスクオフの円買いが一気に進みかねない。
大きなイベントは既に通過したことで市場は金融政策に関するニュースには鈍感になる一方で注目はオミクロン株感染や米中、米ロの地政学的リスクに注目が集まりやすく、リスクオフの動きに注意したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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