ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2022-04

[米ドル円]一時的下振れリスクも

(米ドル円日足)


先週末の東京時間に日米財務相会談で協調介入が話し合われたとの一部報道でドル円は高値から1円近く下落した。しかし声明では示されず米長期金利が上昇したことでドル円は反発。NY時間には黒田日銀総裁が「円が下落しても積極的な金融緩和政策を継続する」と発言すると129円10銭まで買いが進んだ。しかし、その後はNY株式市場が大幅安となる中で円買い戻しの動きが強まり128円ミドルで引けている。
今週末から日本のゴールデンウィークがスタートすることから急速に進んだ円安の調整が入る可能性はあるが、今の動きを見ると値幅調整よりも時間調整に入った可能性が高い。ただ、週末の米PCEデフレーターの結果次第では日本が休みの中で一時的にドルが下振れするリスクもある。最終的に金融政策による円安の流れに変化はなく押し目買いのチャンスと考える。

本日のドル円予想レンジ:129円10銭~128円20銭
今週のドル円予想レンジ:130円20銭~126円30銭(38.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]利上げとスタグフレーション

(ユーロ米ドル日足)


先週はデギンドスECB副総裁が7月の利上げの可能性を示唆した。また週末にはラガルド総裁が7-9月にAPPを終了し年内利上げの可能性を示唆したことでユーロが上昇する場面もみられた。しかし、最終的にユーロ売りが強まるなどユーロの上値の重さが意識された。
ラガルド総裁は現在スタグフレーションのリスクはないと発言したが、ウクライナ情勢に絡んだ制裁強化などからのインフレ高止まりへの懸念が燻る。今週発表されるユーロ圏4月HICPが予想を上回るようなら早期利上げ期待が高まりユーロ買いで反応。
しかし同時にスタグフレーションリスクを高めることになり、最終的にユーロは押し戻されるとみている。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0960(50%)~1.0700(BB下限)

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[豪ドル円]出遅れ豪ドル

(豪ドル円日足)


先週公開されたRBA議事要旨では労働市場が豪経済の強さを証明しており、インフレや賃金の動向次第で利上げのタイミングを早めるとした。
欧米やカナダ、NZランドなどは既に利上げを実施しているが豪州だけが未だ緩和政策を継続。次の利上げ国としては豪州ということになる。
既に豪ドルはウクライナやロシアの代替としてLNGや小麦といったコモディティーへの期待から買いが進んでいる。しかし金融政策から見ると日銀の超緩和政策との温度差からまだ上昇余地はある。
ただ、テクニカル的にみると先週末に下げ幅を拡大しており、もし92円ミドルを下抜けると90円70銭付近までの下げも頭に入れておきたい。

今週の豪ドル円予想レンジ:95円20銭(BB上限)~91円90銭

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[全般]ドル買いと円買い

先週末は急速に進んだ円安への抑制に対し日米財務相会談で議論されたが、具体的な対策が示されなかったことや黒田総裁発言で円売りが進む場面も見られた。しかし、それ以上に米長期金利が上昇しドル買いが強まりクロス円が全面安となったことで円買いも強まりドル円は上値が抑えられている。これは先週パウエルFRB議長が次回の会合で0.5%の利上げを示唆したため米長期金利は2.9%台に上昇したことが背景にある。一方、積極的な引き締め観測からNY株式市場は三指数ともに大きく下落するなどリスクオフのドル買いも重なった。
今週も日銀の執拗な緩和政策に対して各国の引き締め政策と金融政策の違いから円売りの動きは続くとみる。
週末には米国PCEデフレーターが発表されるが前回の6.4%を上回る6.7%上昇が予想され、改めて引き締め強化への思惑が高まりドル買いに反応する可能性が高い。
反対に、先週末にイエレン米財務長官が「高インフレが続いているものの天井を打った可能性がある」と発言。もし予想を下回るようならピークを迎えるとの見方が広がりドル売りに反応する可能性も残る。
パウエル議長は前回の会合でウクライナ情勢が更に混迷を極めるようなら利上げを0.5%ではなく0.25%にとどめるとされ、市場は次回の会合での利上げに歯止めがかかるとの見方からドル売りを誘う可能性もある。
既に米長期金利が2.9%台に乗せるなどマーケットは利上げをかなり先取りしており、その調整の動きにも注意したい。
ただ、市場は最終的に金融政策の違いによる円安の流れが今後も継続するとの見方に変化はなく、ドル円やクロス円は最終的に底堅い動きが予想される。

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