ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2022-05

[米ドル円]節目の125円

(米ドル円日足)



米景気減速懸念からFRBの積極的な引き締め観測が後退し米長期金利が2.7%台に低下。また、日銀黒田総裁の出口戦略への言及もあり、先週のドル円は126円36銭まで下落した。NY株式市場が反発したことでドル円の下値を支えたが、今週もドル円は上値の重い展開となり、今週発表される米雇用統計や米ISMの結果次第ではドル円の節目とみられる125円を試す展開が予想される。ただ、このレベルはフィボナッチ61.8%戻しであり3月28日の戻り高値でもあるため、強いサポートとして意識される。このレベルを下回るようなら次のサポートは121円付近。

本日のドル円予想レンジ:127円50銭~126円30銭(50%)
今週のドル円予想レンジ:128円30銭~125円10銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ECB利上げペースと米長期金利

(ユーロ米ドル日足)



先週はラガルドECB総裁が「第3四半期末までにマイナス金利からの脱却を見込む」との発言を受けユーロ買いが先行。その後もビルロワドガロー・仏中銀総裁やホルツマン・オーストリア中銀総裁などのタカ派発言が相次いだことでユーロは1.0765まで上昇。米長期金利も低下したことでユーロは底堅い動きが続いた。
今週も堅調な地合いが継続するとみるが、一方でロシアへの制裁強化への動きが欧州景気減速懸念を招きスタグフレーションリスクは依然燻る中で上値も限定的。
下降トレンドは継続するなかで一時的に上値を超える場面も想定される。
今週もラガルド総裁の発言が控えるが、既に市場はタカ派発言を織り込みつつあることから上値に近づいているとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0860(61.8%)~1.0600

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[米ドルカナダドル]BOC政策会合に注目

(米ドルカナダドル日足)



今週開かれるBOC政策会合では前月に引き続き政策金利を0.5%の大幅な利上げに踏み切り1.5%まで引き上げると予想される。ただ、市場は既に織り込み始めており注目は声明文に集まる。今後もインフレを抑えるために引き締めを継続する姿勢が示されるようならカナダドルの一段の上昇が見込める。ただ、テクニカル的にみると1.27付近はヘッド&ショルダーのネックラインでもあり強いサポートレベルとして意識される。
また、ロシア産原油の禁輸措置に踏み切るとの見方などから原油価格は高止まりするなど、カナダ経済にとっては追い風が吹く中で、1.27ドルを下回るようなら61.8%戻しの1.26ミドル付近が次のターゲットとなる。

今週のドルカナダ予想レンジ:1.2850~1.2660(61.8%)

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[全般]雇用統計とISM、そしてNY株価

先週はFRBの金融引き締めによる米国景気減速懸念からNY株価が下落する場面も見られたが、終わってみれば大きく反発。リスクオンの円安が進行。
一方、米長期金利は一時2.7%台まで低下したことでドル安も進行。米インフレ上昇がピークアウトしたとの見方が金利を押し下げた。
また、先週は黒田日銀総裁が「金融市場の安定確保した出口戦略は十分可能と思う」と発言したことも円買いを促し、ドル円は一時126円36銭まで下落した。
ユーロも底堅い動きで推移。ラガルドECB総裁が「第3四半期末の金利はプラスに転じている可能性がある」と発言。他の複数メンバーも7月の利上げを支持するなどタカ派的な発言が相次いだことでユーロドルは1.0765まで上伸したことからドル全般に売りが強まった。
今週は注目の米5月雇用統計とISM製造業・非製造業景況指数が発表されるが、その結果次第ではFRBの政策に大きく影響を与える可能性が高い。
もし雇用統計が好調な結果を示すようなら景気減速懸念が後退し積極的な金融引き締めへの期待が高まりドル買いで反応。一方でNY株式市場は再び不安定な動きに戻ることになる。
ISMは3月のCPIと同様に改めてインフレ上昇のピークアウトを意識する結果となればFRBの引き締めペースを抑えるとの見方から金利が低下しドル売りが進むと同時に株価が上昇し円高要因となる。
ロシア情勢にも注意が必要だ。市場は大分慣れてきた観もあるがウクライナのゼレンスキー大統領はEUに対して早期の追加制裁案合意を迫っておりユーロ売りリスクが燻る。
今週は地政学的リスクや物価高、そして景気減速リスクなどによるFRBの金融スタンスを見極める週となる。

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