ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2023-05

[米ドル円]日銀会合から往って来い

(米ドル円日足)


NY市場終了後にパックウエスト・バンコープの身売り報道が伝わり金融システム不安が再び燻り始めた。FOMC会合で早期利上げ停止観測が広がりドル売りが進行する中でリスクオフの円買いも重なりドル円はNY市場で133円51銭まで下落。先週の日銀会合で133円ミドルから137円77銭までの上昇幅をすべて解消した格好となった。
対ユーロでも同様に往って来いとなるなどクロス円でも円買いが進んでいる。
他の中銀の金融リスクにより今後利上げが難しいとみられる一方で日銀は依然として緩和政策継続姿勢を崩していないことから円が買われやすくなったともいえる。
テクニカル的にみると137円後半でダブルトップを形成し200日移動平均線をクリアに超えられなかったことで下押し圧力が高まった。
今日の米雇用統計の結果、利上げ停止観測が改めて示されるようならドル安円高の流れが更に進むことになる。

ドル円予想レンジ: 134円80銭~132円80銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ユーロ米ドル]ECB0.25%利上げでユーロ売り

(ユーロ米ドル日足)


FOMC会合でドル売りが強まりアジア市場で1.1091まで上昇したユーロもECB理事会を前に1.1037まで下落。会合前に1.1082まで買い戻しが入ったがアジアでの高値には届かなかった。理事会では0.25%の利上げに留まったことでユーロ売りが先行。一部で0.5%の利上げ予想もあったが3会合ぶりに利上げ幅縮小となった。
声明では「APP再投資の7月停止を見込む」との内容もユーロ売りで反応。
その後ラガルド総裁が「インフレ見通しは依然として重大な上振れリスク」「ECBが利上げ停止しないことは極めて明らか」などのタカ派発言に加え「何人かのメンバーが今後2-3回の利上げを見込んでいる」などの観測記事もあり買い戻されたが上値は重く1.0986まで下落。
結局1.11を上抜け出来なかったことで今日も上値の重い展開が予想される。ただ、三角保ち合いが収束してきたことでどちらかに放れるのは時間の問題。
依然としてECBはFRBに比べて利上げ余地はあり、どちらかに放れるとしたら上方面。

ユーロドル予想レンジ:1.1060(BB上限)~1.0960(50%)

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[豪ドル円]リスク回避

(豪ドル円日足)


米地銀破綻リスクが再び高まり豪ドル円はシドニー市場で89円33銭まで下落。その後発表された豪州3月貿易収支が予想を上回ったことで90円12銭まで買い戻された。
しかしNY市場では金融リスクへの懸念から株式市場が3指数ともに続落。リスクオフにより再び89円17銭まで下落したが引けでは89円90銭付近まで押し戻されるなど荒っぽい動きが目立った。
パウエル議長が金融不安は収まったとするなど一部で楽観的な見方もあることから市場は不安定な動きがしばらく続くとみる。
日足ローソク足を見ると長い下髭を伸ばしたことで一段の買い戻しが入りそうだ。
ただ、債務上限問題も加わり市場のリスクは高まり始めていることは確かであり、リスク通貨の豪ドル売り圧力は継続。

豪ドル円予想レンジ:90円30銭~88円50銭(61.8%)

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[全般]金融リスクと雇用統計

昨日のFOMC会合で早期利上げ停止への思惑が高まりドル売りが強まる中で米地銀の身売り報道などから金融リスクの高まりがリスクオフの円買いを促している。

昨日も東京市場が休場の中で早朝から米地銀のパックウエスト・バンコープが身売りを検討しているとの報道が伝わった。この時点ではドルの動きに変化は見られなかったが豪ドルやカナダドルなどリスクの高い通貨が荒い動きとなった。
欧州市場ではECB理事会が開かれ予想通り0.25%の利上げを決定。理事会前にポジション調整の買いが入り1.1087まで上昇していたユーロは下落に転じた。一部で0.5%の利上げが予想されていたこともあり売りが先行。1.10直前まで下落した。
その後ラガルド総裁が「ECBが利上げを停止しないことは極めて明らか」「インフレ見通しは依然として重大な上振れリスク」などのタカ派的発言を受け1.10ミドルまで買い戻されたが地銀の金融リスクからリスクオフのドル買いが進むと再び下落。
ドル円もリスクオフの円買いが強まり133円51銭まで下落。先週の日銀会合後の上昇した分をすべて戻したことになる。
市場の注目は各国中銀の利上げが停止に近付いたことから金融相場から金融リスクに移り始めている。3月の金融システム不安が一旦は収まったかと思われたが、ここにきてファースト・リパブリックの破綻や今回のパックウエストなどの地銀のリスクが再び拡大。債務上限問題も迫る中でリスクオフの円買いが更に進む可能性は高い。
今日の米雇用統計が弱い結果となれば、FRBの早期利上げ停止観測が高まりドル安と円買いが進むことになるか注目。

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