[米ドル円]１４８円台の警戒感

（米ドル円日足）


東京市場でドル円は前日の高値を超え１１か月ぶりとなる１４７円８７銭まで上昇。しかし、１４８円には届かずに失速。アジア株全般に売りが強まりドル売りというよりもリスクオフの円買いがドル円の上値を抑えた。また、前日の神田財務官の口先介入も上昇に歯止めをかけたと思われる。
欧米市場でも円買いの流れは止まらずNY市場では１４７円０５銭まで下落。クロス円も全面安となるなど円独歩高。
ECBやBOEなどの各国主要中銀の利上げ打ち止め感が広がったことも円買い戻しの動きを強めている。
まだ、日米金利差は大きいことから下げたところでは買いが依然として入りやすいものの、１４８円付近が目先の天井に見えてきた。

ドル円予想レンジ：147円70銭～146円50銭（38.2％）

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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[ポンド米ドル]利上げ期待後退で

（ポンド米ドル日足）


前日にディングラMPC委員が「政策は既に十分に制限的」「更なる引き締めは成長に深刻なリスクをもたらす」などと発言。また、ベイリーBOE総裁の「インフレ低下がかなり顕著になる可能性」「インフレ低下は続く可能性」などのハト派発言を受け次回のBOE政策会合では利上げが見送られるとの見方が徐々に増えてきている。主要各国の中でも金融引き締めが長期化するとみられていたBOEだけにポンドは売られやすい状況となった。
ただ、１．２４ミドル付近には１８０日移動平均線が位置することから一先ず下げ止まったものの、戻し幅は少ない。
今後の下値目途としては今年の高値と安値の６１．８％戻し１．２３ドル付近。このレベルは第２弾の上昇が始まる前の５月に付けた安値でもあり意識される。

ポンドドル予想レンジ：1.2510～1.2400

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[カナダドル円]カナダ雇用統計に注目

（カナダドル円日足）


６日に開かれたBOC会合では予想通り政策金利据え置きを決定したが声明では利上げの可能性を示したことでカナダドルは上昇したが、その後は下落に転じた。昨日もマックレムBOC総裁は「インフレ目標を引き下げるには金利は十分高くない」と発言したがカナダドルの上値は重かった。
最近発表された指標では物価上昇に対して小売売上や雇用の弱さなど景気後退の兆しが示された。
本日発表されるカナダ８月雇用統計の結果次第では改めて景気減速が意識され、一段のカナダ売りが強まる可能性もあり注目。

カナダ円予想レンジ：108円40銭（BB上限）～107円20銭（BB下限）

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[全般]円全面高

円は主要通貨に対して買い戻しが入りクロス円ドル円ともに下落。
前日に発表された米ISM非製造業が強い結果となりドルが買われた流れを継いでドル円は東京市場で11か月ぶりの高値147円87銭まで上昇。しかし、中国や香港株、そして日経平均株価が軟調な地合いとなったことでリスクオフの円買いが強まるとクロス円も下落。
欧州市場でも株価が軟調な地合いで始まるとポンド円の売りが先行。欧州でもリスクオフの動きが強まる中で円買いが継続。
NY時間に新規失業保険申請件数や労働生産性改定値が予想よりも強い結果となったことでドル買いで反応したものの欧米株価が軟調な地合いで推移する中で円買いがドル円の上値を抑え147円05銭まで下落。
昨年の高値に近付いてきたことでドル円の円買い介入警戒感が徐々に高まり始めており、ドル円は目先の天井に近付いた可能性がある。
また、欧米など各国主要中銀の引き締めも終盤に入り始めたことなどから全般に円買い戻しの動きが目立ち始めている。
依然として金利差狙いの買いは入りやすいことから下値も限られるものの、一本調子の円売りにはそろそろ警戒が必要かもしれない。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。