[全般]円安からドル高へ
その日は週末という事もあり、次週開かれるFOMCや日銀会合を控え落ち着いた相場展開で終了すると思われた。しかし、日銀会合を待たずにこの日銀情報が突然リーク?されたことで円全面安の展開となった。このニュースでクロス円が一気に上昇したことで他のユーロやポンド、そして豪ドルなどのクロス取引でもポジションの解消を巻き込み相場が大きく変化した。特にユーロ絡みでは対ポンドで売りが強まるなど、他通貨の流れにも影響を及ぼした。先週はG20で円安誘導がけん制され、主要産油国の原油増産凍結が合意に至らず、円高が更に進むと思われた。しかし、結果的にドル円は107円80銭から111円80銭近くまで4円の円安となった。その動きは各主要通貨をも動かすなど、円に始まり円で終わるといった展開になった。また、原油価格の底堅い動きも円安に大きく影響を及ぼした。クウェートのストライキ問題や5月にロシアで産油国会合が開かれるとの情報などが下支えとなった。リビアが増産するとの報道もあったが、原油価格の下落には繋がらなかった。原油相場には底打ち感から強気の見方が増えている。また、堅調な米国経済指標などから株高が続き、市場に安心感が広がり始めたところで今回の日銀報道は円安に向かう絶好のタイミングとなった。
今週はFOMC会合と日銀政策会合が開かれるが、既に日銀の追加緩和は織り込んでしまったと言える。もし、今回据え置きを決定すれば市場の混乱を引き起こしかねないことから、予想通り追加緩和を実施することは間違いない。
一方、FOMC会合では既に市場は今回の利上げはないとの見方で一致している。
ただ、最近は原油高や、新興国通貨高や株高が続いている。イエレン議長が懸念していた海外金融市場や原油安への不安が後退する最中、タカ派的な声明文になれば一気にドル高が進む可能性が高い。
円安の次はドル高といった流れに乗って、ドル円やクロス円、そして資源国通貨の動きが更に活発になりそうだ。
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