ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2024-02

[全般]早期利上げ期待と雇用統計

先週末に行われたジャクソンホールでのイエレン議長講演では早期利上げの可能性を示唆したことでドルが全面高となった。
先週は多くのFRB連銀総裁が利上げに対して前向きな発言が相次ぐ中でイエレン議長発言に注目が集まった。市場は特に目立った発言は期待できないとの見方が広がっていただけに、市場は大きく動き出した。
議長は「米利上げの根拠がこの数か月で高まった」「雇用と物価の目標達成に近づいている」「雇用市場は堅調さを継続すると予想」と発言したことを受け、市場は9月利上げもあり得ると判断しドルは上昇。しかし、「FRBの金融政策はデータ次第」との慎重な姿勢を示したことで一旦は押し戻された。しかし、そのすぐ後にフィッシャー・ダラス連銀総裁が「8月の雇用統計がFRBの決定に影響を与える」「イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合」と発言したことで、ドルは再び全面高となりドル円は101円台に乗せてきた。市場は9月の利上げの可能性を殆ど織り込んでいなかったことで一気にドル買いに動き出した。
ただ、今週発表される8月米雇用統計の結果次第という事だが、もし予想を下回るようなら9月の利上げの可能性は一気に後退しドルは再び失望売りが出て下落することになりかねない。
今回のドル上昇にも限界が見えてくる。また、イエレン議長やその他の連銀総裁が口をそろえて言うのは「緩やかな利上げが適切」と話しており、今回利上げを実施したとしても次の利上げは当分先になるとみられる。そうなれば中長期的なドル売りが強まり、最終的に押し戻されることになる。
今月最大のイベントとしてイエレン議長発言に市場の注目が集まり過ぎ、慎重な動きが続いただけにエネルギーは大分溜まっている。やっと動き出したばかりという事から、今回のドル買いの動きがもう一段強まる可能性もある。
一方で、米利上げ観測が高まり過ぎると新興国からの資金流出が高まり株や原油価格の下落を引き起こすリスクもある。もし、そのような兆候が見えた時にはドルロングは直ちに手仕舞いすることだろう。ただし、最近の市場は安定していることから年初のような混乱が起こる可能性は非常に低いとみる。
今週の雇用統計発表に近づくまではドルは底堅い動きが期待できそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

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