[全般]リスクオン継続と米利上げ期待
先週行われたFOMCではバランスシート正常化を10月からスタートすることを決定。また、ドットチャートでは年内利上げの可能性が示されたことでドルは全面高となった。
イエレン議長は「バランスシートの縮小は段階的かつ予測可能で金融政策の手段と考えていない」と発言。市場への影響を考慮した発言となり新興市場や株式市場での混乱は回避された。2013年5月にはバーナンキ元FRB議長がバランスシート縮小の可能性を示唆したことで金融市場がパニックに陥ったこともあり慎重な発言となった。結果的にNY株式市場や新興市場への影響は見られずリスクオンの円安の動きが高まった。
また、米長期金利も上昇。ドル高に加え円安の動きが強まった。
日銀会合では黒田総裁が「更なる緩和もありうる」と発言したことで改めて日米金融政策の違いが意識された。
一方、国連でトランプ大統領が北朝鮮に対して強気の演説を行ったことから北朝鮮の金正恩が太平洋上で水爆実験の可能性を示唆。これを受けドルが売られる場面も見られたが、影響は限定的となった。
市場の注目は金融政策に戻り始めている。
米国の年内利上げに加えECBは10月にも量的緩和縮小のアナウンスを行うと予想される。また、英国も数か月以内に10年ぶりに利上げに踏み切るとの見方が強まる中で日銀だけが緩和政策継続姿勢を示している。
トランプ政権や北朝鮮の地政学的リスクは残るものの、恐る恐るドル買い円売りの動きは持続するとみている。
今週は米国GDPやPCEコア・デフレーターといった金融政策に影響を与える重要指標が発表される。これらは前回を上回る結果が予想される。
また、今週はイエレン議長をはじめ複数のFRB幹部の講演が予定されており、年内利上げへの姿勢が改めて示される可能性が高い。
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