[全般]円高の流れ継続でドル円111円割れ
週明け東京市場のドル円は最初買いで始まり111円70銭を付けたがその後は日経平均株価が下落したことで上値の重い展開となった。
欧州市場ではメルケル首相が第二党SPDと30日に会談を行うとし大連立への意欲を示したことでユーロ買いの動きが強まった。また、米長期金利が低下したこともありドル円は111円を割り込んだ。
NY時間に発表された米10月新築住宅販売件数が+6.2%と予想の-6.3%を大きく上回ったことやサイバーマンデーや年末商戦でネット販売が過去最高を記録しドル円は111円台に浮上。しかし、北朝鮮がミサイル発射準備とみられる信号を発したとの報道で再び下落。この日の安値となる110円85銭まで売り込まれた。
その後ドルの長期金利が下げ止まったことやNYダウも小幅ながらプラスとなったことからドル円も111円台に乗せて引けたものの上値の重い展開が続いた。
ドル自体の売りはそれ程見られず相場はリスクオフの円独歩高となっている。
この背景には米国税制改革の行方に対する警戒感や、次期FRB議長の今後の金融政策への不透明感、そして北朝鮮問題やロシア疑惑などがあげられる。
ただ、好調な住宅関連指標や年末商戦の売り上げに対する市場の反応はこれまでのように素直に反応しなくなっている。
原油や株、そして米長期金利などとの連動性が低下しており、市場はどれを基準に反応してよいのかわからず、それがリスクとして円買いにむかっているようにみえる。
FRBの物価目標とする2%には依然として届かず、低迷は一時的なものではないとの見方も浮上。これまでの常識とは異なる動きに市場はとまどっている。
ただ、好調な米経済に変化はなく最終的に税制改革や30日のOPEC総会、そしてパウエル氏の議会証言が終了すれば再び市場に安心感が広がり通常の動きに戻るか注目。
それまでは円買い材料に反応しやすい状況が続きそうだ。
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