ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2024-02

[全般]貿易戦争懸念と反動による円安

先週はビッグイベントや目立った指標発表はなく、市場ではトランプ大統領による貿易戦争拡大に注目が集まるなかユーロやポンドが相場のけん引役となった。
先週は週明けからドイツ連立政権への不信感の広がりでユーロが軟調に推移。
その後トランプ大統領が中国に対して2000億ドルの追加関税の可能性を示唆すると中国も米国に対して報復関税賦課の姿勢を示すなど貿易摩擦拡大への懸念が拡大した。
中国株式市場も含め世界同時株安の様相を呈するかと思われたが、市場は冷静さを失うことはなくパニック的な動きは見られなかった。
ECBフォーラムではパウエルFRB議長が好調な米国経済を背景に段階的な利上げ継続を示唆。ECBドラギ総裁や複数のメンバーが来夏以降の利上げの可能性を示すなど、前週のECB理事会での内容を踏襲。日銀黒田総裁も緩和政策の継続姿勢を示すなど、改めて日米欧金融政策の違いが確認された。
しかし、世界的な貿易戦争への懸念が広がる中で市場の注目である金融政策による反応は限定的となった。
ドイツのダイムラー社が中国での自動車の落ち込みなどから業績見通しを引き下げ、同時刻に発表された米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が1年7カ月ぶりの低水準となった。いよいよ貿易摩擦が実体経済に影響を及ぼし始めたとの見方からNY株価が三指数ともに下落するなどリスク回避の動きが強まった。
一方、BOE政策会合では利上げの可能性が示されたことでポンドは上昇。対円でも買いが強まる中、ユーロ円も含めクロス円が反発。
週末にはトランプ大統領がEUからのすべての車に対して20%の関税を課すとの報道でユーロが下落。その後ユーロは対ドル対円でも反発して引けてきた。
今週は貿易摩擦懸念が燻る中で世界的な株価の動向とともにドルの動きに注目が集まる。
貿易摩擦による報復合戦が拡大する気配が強まる中でも株価は比較的落ち着いている。好調な米経済への期待もあるが、貿易摩擦はアメリカにとって最終的にプラスに働くとの見方があるかもしれない。いずれにしても、貿易戦争に発展する前にトランプ大統領と各国の個別の交渉が始まるとの見方もあり、貿易戦争への懸念も後退する可能性がある。
貿易摩擦拡大の懸念が広がっただけに、それにブレーキがかかるような材料に反応しやすい。
先週はドル安が進む中で円安も進行したことでドル円は110円を挟んでのもみ合いとなったが、株式市場が安定するようならリスク回避の動きが後退し円安が進むとみている。
特にカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨を中心とした買いが対ドル対円で進む可能性が高いとみる。
日米欧金融政策の違いもありドル円クロス円の買いチャンスを探りたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

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