[全般]ポンドの上昇でドル全面安
昨日の東京市場でドル円は前日に今年最高値となる111円23銭を付けた後だけに利益確定の売りが先行。110円後半に押し戻された。同時にクロス円全般に調整的な売りが入るなど円安から円高に一転。
欧州市場ではポンドが堅調にスタート。カーニーBOE総裁が「景気が予想通りに推移すれば利上げが必要」と発言。また、BOE副総裁も「英国のインフレ期待は上昇している」など、利上げに前向きな姿勢が示されたことがポンドを押し上げた。
NY市場に入るとドルが全般に下落して始まった。
この日発表された12月住宅着工件数が-11.2と予想の-0.2%を下回ったことでドル売りが先行。その後発表された2月消費者信頼感指数が131.4と予想の124.7を上回ると買い戻しの動きも見られた。
注目のパウエルFRB議長の議会証言では「米経済見通しは良好だがここ数カ月に渡り相反する兆候も見られる」「政府の政策を巡る不透明感が強く、金融政策の変更には辛抱強くなれる」など、これまでの内容を踏襲するもので市場への反応は限られた。
その後、メイ首相が「3月12日までに離脱案が議会で承認されない場合、合意無き離脱か短期間の離脱時期延期かを議会に問う」と表明。延期の可能性が示されたことで安心感が広がりポンドが大きく上昇するとドルが全面安となった。
また、NY株式市場も三指数ともに小幅下落し米長期金利も低下。
結果的にドル安と円高が同時に強まりドル円は110円ミドル付近まで押し戻されて終了。
全般に調整的な動きが目立つものの、これまでの楽観的なセンチメントに変化は見られない。
米中通商協議の進展や政府機関閉鎖回避、そしてFRBの利上げ停止期待などが市場の安心感を支える。更に、ブレグジットへの懸念後退もあり調整が一巡したところでは再び緩やかな株高円安の動きが強まるとみている。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |