ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2020-07

[全般]各国協調緩和も打つ手なし

早朝にFRBが1%の緊急利下げを実施。RBAやRBNZ、そして日銀も強調して緩和政策を発表。G7首脳会議でも金融財政措置をコロナウイルス対策に活用するなどなんでもやることで一致したと発表。しかし市場の動揺は抑えられずNY株式市場は暴落するなど打つ手なしの状態となった。

週明けシドニー市場でFRBが緊急FOMC会合を開き政策金利を1%引き下げ0.0%~0.25%に引き下げに踏み切った。また、米国債を大量に購入する量的緩和第4弾も復活させるなど思い切った政策を打ち出した。発表後ドル円は105円後半に下落したものの東京市場が始まると徐々に上昇。日銀もFRBに追随するとの期待から107円後半まで2円近い上昇。その後発表された中国の2月小売売上や鉱工業生産が予想を大きく下回る結果となったこともあり円買いの動きが強まった。
後場に入り日銀が16日の会合を前倒しして金融緩和を発表。ETFやREITの購入額をこれまでの倍に拡大することを決定。しかし、既に市場は織り込み済みということから株価は急落しドル円も下落幅を拡大。上海総合指数や香港ハンセンなども大幅安となるなど市場の不安を払しょくするまでには至らなかった。
欧州市場でも株価下落の流れは止まらずFTやDAXも大幅安となり安全なドルや円への買いが強まった。欧州委員長がEU内の渡航原則禁止を提案。フランスのマクロン首相は「15日間国民の移動を厳しく制限する」「必要不可欠の場合以外国民は家に留まるよう命令する」と発言。カナダのトルドー首相も「国境を閉鎖する」と発表するなど市場に不安を広げた。
NY市場ではダウの下げが急速に進んだことでサーキットブレーカーが発動されるなどパニック的な動きで始まった。
G7首脳会議では「世界の貿易、投資を支援」「必要な政策をなんでもやることで一致」「金融財政を新型コロナウイルス対策に活用」などの声明を発表したものの市場の反応は限られた。
トランプ大統領もこの日「旅行や外食、通学の自閉を要請」「新型ウイルス渦中でリセッションに向かうかもしれない」「ウイルスとの戦いが7-8月まで続く可能性」と発言。
ウイルスの影響が長期化することでリセッションに陥るとの不安が市場に広がりNYダウは2997ドルのマイナスとなるなど市場最大の下げ幅を記録。原油価格も20ドル台に下落し安全資産の金も大きく売り込まれるなど現金化の動きが止まらない。
結局、各国協調利下げや財政出動が実施されても市場の動揺を抑えることができないとなれば、打つ手がなくなったともいえる。
結局ウイルスの治療薬やワクチンが現れるまで不安心理を抑えることは難しいのだろうか。
しかし、各国の協調体制は決して遅くはなく、その規模もかなり大きなものだ。
市場が過度に悲観的に偏り過ぎているともいえるが、今の状況はしばらく続くとみてよいだろう。
金利をここまで引き下げたとしても既に金融政策は限界とみられる中で最も安全な通貨である米ドル買いは更に進む。

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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