[全般]リスクオフのドル買い円買い
昨日の東京市場では前日のNY株式市場が三指数ともに上昇したことを受け日経平均も上昇。ドル円も仲値買いが入り108円後半での底堅い動きで始まった。しかし、その後ダウ先物の下落が進むとオセアニア通貨を中心にクロス円の売りが強まりドル円も上値を押し下げられた。
欧州市場に入るとドイツを中心に欧州株式相場が下落して始まり、ユーロ売りが先行。フランスに続きドイツでもロックダウンの動きが強まるなどコロナ感染拡大への懸念が高まりユーロドルは1.19ドルを割り込むなど売りが加速。
ポンドもEUからのワクチン供給を巡り対立し経済正常化が遅れるとの懸念から下落するなどリスクオフのドル買いが強まった。
クロス円の売りが更に進む中でドル円は108円70銭付近の損切りを巻き込みながら108円41銭まで一気に下落。ただ、NY時間にはパウエルFRB議長やイエレン財務長官の議会証言を控えポジション調整の買い戻しが強まった。
NY時間に発表された米2月新築販売件数が-18.2%と予想の-6.5%を大きく下回ったが市場の反応は見られなかった。
ただ、NY株式市場が反落して始まるとリスクオフの円買いドル買いが更に強まりクロス円の売りが再開。ドル円も最初ドル買いで108円75銭まで押し上げられたが米長期金利の低下により上値が抑えられた。
欧州で再びコロナ感染が拡大し始めたことで経済正常化への期待が後退。株安金利低下といったリスクオフの典型的な動きがみられた。
今回の動きの特徴はこれまで堅調に推移していたクロス円の巻き戻しが先行していることだ。
3月の期末にかけて日本のリバランスが高まるときであり、それらの一時的な要因との見方もある。
ただ、ワクチン接種の効果が期待するほど見られないようなら更なる緩和政策が必要となりドル売りが強まる可能性が高まる。
いずれにしても、クロス円を中心とした短期的な売りは始まったばかりかもしれない。
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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