[全般]FOMC会合でサプライズは
週初からコロナ感染の再拡大への懸念が広がりリスクオフの動きが先行。NY株式市場は三指数ともに大幅下落で始まると米長期金利も一時1.1%台に低下。ドル円は109円近くまで下落。リスク資産の原油価格も急落したことで資源国通貨を中心としたクロス円の売りが強まるなど円高ドル高の動きが強まった。
しかし、その後はワクチン接種の拡大や値ごろ感もあり株や原油などに買い戻しが入ると少しずつ上昇幅を拡大。NY株式市場は結果的に下落前のレベルを上回りS&Pは最高値を更新。原油価格も下落前の水準に押し戻されるとドル円も110円60銭まで上昇。結果的にクロス円も反発するなどほぼ下落前のレベルまで回復するなど往って来い。
この動きを市場の強さと受け止めるのか、或いは上下に激しく動くことから不安定なリスクの高い相場と受け止めるのか。いずれにしても世界的な緩和政策は継続しており、それによる余剰マネーの行き場のない状況に変わりはないということだろう。
一方、コロナ感染がいたるところで再拡大し始める中でカナダやNZなど一部の国ではテーパリングを実施する国も出始めている。
その中で今週はFOMC会合が開かれる。
市場のコンセンサスとしてはテーパリング協議が明確化されると同時にパウエルFRB議長が8月にジャクソンホールでテーパリングの開始を発表するといったシナリオに傾き始めている。もし、予想通りであればドル買いで反応するものの織り込み始めているものでありサプライズにはなりにくい。
一方、もしテーパリングに関しての文言や言及がないようなら市場にとっては梯子が外される格好となりサプライズのドル売りで反応する可能性が高い。
また、今週は米国債務上限問題や1.2兆ドルのインフラ投資法案の審議が開始される。
今月末で適用期限が切れる債務上限の引き上げが滞るようなら米国のデフォルト懸念がドルの下落につながりかねない。
インフラ投資法案では民主党内でも反対の意見が聞かれるなど採決が否決されるようなら株式市場の急落につながりかねない。
いずれにしても、市場には楽観と同時に不安感も燻る中で往って来いとなったドル円クロス円が再び下落に転じるリスクが高まるか注目。
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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