ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2024-02

[全般]金利上昇と資金流出懸念

先週は年初から堅調な株式市場で始まりドル円は底堅い動きが先行。また、米長期金利も上昇して始まりドル買いと円安が同時に進むなどリスクオンの流れで始まった。
その後公開されたFOMC会合議事要旨では早期の利上げとバランスシート縮小などのタカ派的な内容を受け米長期金利が上昇。公開後はドル買いで反応したものの株式市場はネガティブ材料として捉え下落に転じると円買いが強まったことがドル円の上値を抑えた。
米長期金利は上昇し株価は軟調地合いのなかで米雇用統計が発表。
結果は雇用者数が19.9万人と予想の40万人を大きく下回った一方で失業率が3.9%と予想の4.1%を大きく下回った。平均賃金は0.6%と予想の0.4%を上回った。
発表後は失業率の改善を受けドル買いで反応したものの雇用者数の減少から徐々にドルは下落。ドル円は115円54銭の安値引けとなった。
雇用統計の結果を受け米長期金利は1.77%台と今年3月に付けた高値と同レベルまで上昇。人手不足の中で賃金が上昇するなど今後物価上昇懸念が広がる中で失業率が完全雇用の4%を下回った。市場はこれまで年内3回とみていた利上げ回数を4回との見方も浮上したことが金利上昇に拍車をかけた。
一方、NY株式市場は3指数ともに下落するなどこれまでの勢いが衰え始めている。
FOMC会合では利上げと同時にバランスシートの縮小も示唆。物価上昇が予想以上に高まる中で急速な引き締めに対する株式市場の不安が現れ始めている。
また、バランスシートの縮小により株式市場やリスク通貨などの資金流出懸念も今後広がる可能性が高い。
先週のドルの動きを見ると金利上昇にもかかわらずドル買いにはつながっていない。
今週も利上げ期待を背景に米長期金利上昇が継続するとみるが、一方で株価の下落が継続するようならリスクオフの円買いが強まることになる。
また、今週はウクライナ問題で米ロ首脳会談やNATOや全欧安保協力機構OSCEとロシアとの協議も予定されるなど地政学的リスクの高まりも懸念される。
更に今週は米上院でパウエルFRB議長の再任指名に関する公聴会が開催され今後の金融政策に影響を及ぼすか注目が集まる。
これらを考慮すると米長期金利上昇によるユーロやポンドなどその他の主要通貨は上値の重い展開が予想される一方で株価の下落やリスク材料などから円買いの動きが強まりかねない。
結果、ドル円は大きな動きにはなりにくい一方でクロス円の下落が予想される。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

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