[ユーロ米ドル/ユーロ円] 苦しい状況は変わらず



せっかく盛り上がったユーロも二日天下で終わったようだ。ユーロにとっては苦難の道がまだ続くと思わせる材料が多く見られた。フランスの格下げの噂やドイツ経済見通しの下方修正、そして米国の経済指標の改善がユーロの上値を抑えた。その中で最も懸念される問題は12年債の入札だ。10億ユーロの上限に対し3.9億ユーロしか応募がなかった事は年末まで続く資金調達に支障をきたす可能性が高まったといえる。ただ、これだけではまだユーロが本格的に下落するきっかけになるとも思えない。フランスの格下げは噂だけ。ドイツの最近の経済指標は改善を示しており、IMFの報告は過去のものだ。また、米国の雇用にしても一時的な増加にとどまる可能性もあり、どれもまだ決定的なユーロ売りに繋がらない。ただ、入札の行方には不安が残ることは確かだが。どちらにしろ、米雇用統計発表までは大きく売り込まれることはまだないとみる。ユーロ円の日足チャートでは一目の雲の下限が上値を抑えているのが見える。これを抜けきれないとユーロドルの上昇も難しいとみる。ユーロドルは日足のフィボナッチの50%戻しの1.3535ドル付近で上値を抑えられた。3月23日の高値を超えられれば1.38ドル台の可能性もあったとみるが失敗。
ちょうど先週の終値に押し戻されて振り出しに戻り、これから一旦下値を試すものの、目先はもみ合いと見る。ユーロ円は逆に雲の下限を何度か上抜けを試す展開もありそうだが、こちらもじりじりと下限に沿って上値が切り下がる展開か。
ユーロドル予想レンジ: 1.3450~1.3350
ユーロ円予想レンジ:125円50銭~123円75銭
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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