[全般]きっかけはバーナンキ議長
きっかけは10時45分に発表された中国の5月PMIが49.6と予想を下回り景気の分かれ目とする50を割り込んだことだとされている。確かに、世界景気への影響があるもののこの程度の材料でここまで日経やドル円が下落するものではない。既にその下地はできていた。前日のバーナンキ議長発言で今後量的緩和縮小の可能性が示された事でNYダウは下落に転じ80ドル余りマイナスで引けたことが意識されたのだろう。日経平均株価はこれまでNY以上に買いが先行していたことから海外勢を中心に利益確定の売りが出たと思われる。結果的にドル円も100円を超えてから殆ど調整らしい調整がなかったこともあり投げが投げを生んだ。
真っ先に量的緩和を行った米国が出口戦略を模索し始めることになれば、世界的な金余り状態が今後は回収されるというイメージがあったのだろう。膨れ上がった株式市場からバーナンキ議長の発言を切っ掛けに一旦は手元に資金を戻しに入った。しかし、この動きは一時的なものと考えてよいだろう。昨日のNY市場では初めはアジアや欧州株価が急落したことで軟調なスタートとなったが最終的にダウやナスダック、S&Pは小幅安で引けるなど世界同時株安を回避することが出来た。
この日発表された新築住宅販売が45.4万件と予想の42.5万件を大きく上回り、住宅価格も過去最高。堅調な雇用と低金利の住宅ローンが後押しをした。また、新規失業保険申請件数も予想下回る改善を示した。雇用関連はバーナンキ議長の最も懸念するものであるだけに出口戦略の可能性は高まるものだ。結果的に、堅調な米国経済によりドル上昇が継続するとの見方に変化はなく、今回のドル安は一時的なものと考える。
目先はまだ恐怖感が残り下落リスクは燻るものの、落ち着けば再びドル高の流れに戻るとみる。
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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