ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2023-12

[全般]ドル高・円安・ユーロ安調整の動きと地政学的リスク

先週はウクライナ情勢の鎮静化期待からリスク回避の動きが後退。また、米国の住宅や雇用関連の経済指標も改善。更に、FOMC議事録要旨ではタカ派的な意見などから早期利上げ観測が高まるなど、ドル買いの動きが強まった。最も注目されたジャクソンホールでのイエレン議長の講演では労働市場が予想よりも早く改善していることを指摘する一方、回復は完全とはいえないとの従来の認識を示した。全般にややタカ派的な内容もみられた。市場はハト派的内容が示されるとみていただけに、ドル買いを強めドル円は一時104円台に乗せてきた。一方、ユーロの下落は止まらず、ドル高の動きが強まる中で1.32前半まで売り込まれた。その後、ドラギ総裁の講演で為替レートが総需要とインフレを支援する動きを既に見せていると発言。ユーロの買い戻しが強まる場面も見られたが、戻しは限定的となった。
イエレン議長は具体的な利上げ時期などには言及しないものの、他のメンバーの中ではタカ派的な意見が増えている。先週末はウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が失業率は依然として高過ぎで、非常に緩和的政策が必要といったややハト派的な意見が聞かれた。しかし、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁やロックハート・アトランタ連銀総裁、そしてブラード・セントルイス連銀総裁などが利上げに対して前向きな発言を繰り返すなど、全般にタカ派的な意見が増えている。利上げに対し市場のコンセンサスを得るべく地ならしが始まったといえそうだ。
ドル高や円安、そしてユーロ安が先週は速い速度で進んだことから、週初もその勢いが続くとみる。ただ、今週は米国新築住宅販売やケースシラーといった住宅関連指標やGDP改定値等重要指標の発表を控える。利上げ観測が高まる中で好調な指標に対してはドル高が更に進む可能性も高まる。ただし、レーバーズデーによる連休を控え週末は予想以上に早く進んだドル高や円安、そしてユーロ安の修正的な動きが入りやすくなる。また、26日にはロシアとウクライナ首脳会談が行われ、再び地政学的リスクが高まるようであれば一気に調整の動きが強まりかねない。
ただし、修正も一時的なもので大きな流れは継続するとみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

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