[全般]ギリシャ・中国危機、一時的後退でリスクオン
先週末にギリシャがEUに提出した改革案はEUに譲歩した内容となったことを受けギリシャの破たんとユーロ離脱という不安が後退。また、上海総合指数が大幅反発したことも市場に安心感を与えた。
これらを受けユーロが上昇し円もリスクオンによる売りが強まったが、不安がこれで払しょくされたわけではない。
12日のEU首脳会議ではドイツの出方が注目されるものの最終的に支援の方向で決着がつくとの見方が広がっている。週末はギリシャがEUに譲歩したことで合意を先取りした格好でユーロやドル円が上昇した。
しかし、今週前半に行われるギリシャ議会での増税法案が可決されない場合には再びギリシャ破たん危機に逆戻りする。また、ドイツ国内でも合意内容の採決が必要となり、その承認が得られない場合も同様だ。これらを上手く乗り越えられるようであれば16日に行われるECB理事会でギリシャ銀行への資金供給が実施される。それまではまだ予断を許さない状況が続くことになる。
また、中国株式市場でも依然としてリスクは燻ぶる。上海総合指数の半数以上の銘柄が取引停止という異常な状況が続く中で、再び下落するリスクを抱えている。
今週は中国4-6月期GDPや鉱工業生産といった重要な指標が発表される。
これらが予想を下回るようであれば改めて中国景気減速が確認され株価が再び下落に転じる恐れがある。
中国景気はギリシャ問題以上に世界景気に影響を与えるものであり、中国株価動向には目が離せない。
先週末にイエレン議長が年内利上げの可能性を示したことでドルや米長期金利が上昇した。一方で、予想外のことが利上げを遅らせる、或は早める可能性があると指摘。ギリシャや中国危機を睨んでの発言とみられるが、これらが落ち着けば寧ろ利上げ時期が早まる可能性を示したとも受け止められる。
今週は日銀会合後の黒田総裁記者会見や、イエレン議長の議会証言、そしてECB会合後のドラギ総裁記者会見やBOEのカーニー総裁発言といった重要イベントが控える。
ギリシャや中国の不安感が残る中で、このような発言に対し週明けから神経質に反応してくるだろう。しかし、これらを経ることで今週は各国金融政策の行方が見極められる重要な週になりそうだ。
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