[全般]市場の注目は再び米国金融政策へ
昨日発表された9月米製造業PMIは53.0と予想の52.8を上回ったものの2年ぶりの低水準となった。しかし、FOMCで利上げを見送ったことで市場の米経済指標への注目度は低下しており、ほとんど反応を示さなかった。一方で、昨日はユーロに大きな動きがあった。ドラギ総裁をはじめ複数のECBメンバーの発言によりユーロが下落から上昇に転じた。
昨日はドラギ総裁の議会証言で「追加緩和は時期尚早」と発言。また、ノボトニー・オーストリア中銀総裁やスロベニア中銀総裁、そしてドイツ連銀のバイトマン総裁などからも追加緩和に否定的な姿勢が示された。
FRBの利上げ時期後退と同時にECBの利下げ観測も後退したことで欧米金利差の縮小からユーロは上昇。同時にユーロクロスの買い戻しも活発となった。
このユーロの動きによりFOMC会合以降に進んでいたドルの買い戻しの動きが終了に近づいたといえそうだ。
今日から日本勢が大型連休も終わり市場に参戦。
市場全体に流動性が戻ることから、再び米国金融政策に注目が集まるとみている。
今週に入り8月米中古住宅販売件数や9月米リッチモンド連銀製造業景況指数、そして昨日の9月米製造業PMIといった米経済指標は冴えない結果が続いた。今日のNY市場では8月米耐久財受注や8月米新築住宅販売件数といった重要指標も予想を下回るようであれば、年内利上げが難しいとの判断からドル売りが強まりかねない。
一方で、今週に入り複数のFOMCメンバーは早期利上げを示唆する発言が相次ぐなど、市場の不透明感が更に広がっている。
明日早朝にはFOMC会合以降初めてイエレン議長の講演が行われる。
早期利上げに期待を持たせる内容であればドル買い。中国や新興国経済による影響を強調すればドル売りに反応。
今日も方向性はまだ掴み切れないことから、上下に「往って来い」の状況は継続。
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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